乗用のゴルフカートを配備しているゴルフ場は増えてきています。
以前は気にすることもなかったことですが、ゴルフカートにも自動車のように席順と言うのもがあるのか不安に思っている人がいるようです。
そこで2人乗りと4人乗りのゴルフカートの席順について考えていきます。
ゴルフカートにも自動車のような席順があるの?
ゴルフ場では乗用カートが普及してきて、乗車する機会も増えてきています。
セルフコースの場合は、2シートで1組2台が基本ですが、最近は4シートタイプも多くなってきています。
仲間内のプレイベートなラウンドであれば、座る位置を気にすることはないでしょう。
しかし接待とまではいかなくても、取引先とのラウンドやオープンコンペなどで初めて同伴するプレイヤーとであれば、どこに座るのか迷うものです。
乗用車の場合には、後部座席の右側が最上席で、次が後部座席の左側と、すでに認知されている席順というのもがあります。
ところがゴルフカートには、そんな確固たる席順はなく、暗黙の中で決めているようです。
他人のラインを踏むな、アドレスに入ったら動くな、ティーグラウンドは1人だけ、なんてやたらとマナーやエチケットに煩いゴルフですから、気を使う同伴者とのラウンドであれば、ある程度の知識と常識をもって対応する必要があります。
2人乗りゴルフカートの席順は技量で決める?
まずは2人乗りのゴルフカートの席順について考えてみましょう。
一般的な感覚では、接待する側がカートを運転し、お客様は隣の座席に座っていただくものです。
ただゴルフの場合は、すべてがこれに当てはまるわけではありません。
最初に自分の技量と同伴者の技量を比べてみます。
ひとつの目安は、スタート室へ提出する組合せ票に記載するハンディキャップです。
自分がBクラスで、相手がAクラスであれば、ショットしている回数はBクラスのほうが多いわけです。
しかもAクラスは真ん中を進み、Bクラスは端で球を打つことが多くなるのではないでしょうか。
そのため同伴者に気持ち良くプレーをしてもらうのであれば、カートを預けて自分は2~3本持って走るという手もあります。
もちろんスタート地点では自ら運転しますが、お互いの力量が分かったところで、運転を変わってもらったほうが迷惑を掛けずにラウンドをすることができます。
打つ時に、クラブ(カート)が目の前にあると、攻めの選択肢が広がるので、上手い人が運転したほうがストレスは感じないはずです。
4人乗りゴルフカートの席順は自動車と同じ?
次に4人乗りのゴルフカートの席順を見てみましょう。
4人乗りカートの重量はかなりのものです。
プレイヤー1人の体重が70キロあるとしたら4人で280キロ、それにキャディバッグの重量が40キロ、そしてカートの自重が電動(バッテリー)式で550キロ、その他も含めると合計重量は900キロというところです。
この重さのカートがフェアウェイを走行しつづけると、地盤はパンパンに固くなってしまいます。
そのため4人乗りの場合は芝面走行よりも、専用のカート道路を走行することが多いので、いわゆる決められた道を走ることになります。
カート道路がコースの真ん中に設置されているケースはまずありませんので、道路と反対側にボールがあると、いちいちクラブを取りに戻るほうが面倒です。
つまりカートに近いプレイヤーが動かすルールを最初に取り決めすると、ストレスは少なく楽しいラウンドができるはずです。
ただしインターバルの移動などは自動車と同じです。
最上位が後部座席右側、次席がその隣、そして助手席となって最下位が運転席となります。
小物を使えばゴルフカートの席順を決められる
ゴルフカートの席順で少し面倒なのが、ドリンクなどが席に置いてある時です。
私物をカートに置くと、その席は固定者のものとなります。
飲みかけのペットボトルをドリンクホルダーに置いていると、その席に別な人が座る時には、一言断りを入れなくてはいけなくなります。
なんとなく煩わしいため、それぞれが自分の席を決めてしまい、他の席に着かなくなってしまいます。
しかし進行上は固定した席順で座ることのほうが面倒です。
そんな時は、スタート前にひと工夫しましょう。
仕事上でゴルフプレーをする時、接待する側がドリンクを用意して、スタート前に手渡すのが一般的です。
ドリンクを置いた時点で席順が固定されないようにします。
全員が同じドリンクだと紛らわしくなってしますので、4本別の種類を用意して接待客に選んでもらい、自分のドリンクを認識してもらいます。
あとはその人が席に着いた場所に、ドリンクを移動すれば気にすることなく、それぞれの座った席が、そのホールの席順ということになります。
プレイヤーファーストでゴルフカートの席順を決める
年配者もしくは女性と同伴する場合は、基本的に若年者もしくは男性がカートを運転します。
またハウスや茶店でアルコールを召し上がった時は、運転をしてはいけない決まりなので、助手席または後部席に座ってもらいます。
この運転者についてですが、一般的にはオナーが担当すると便利です。
最初に打ち終わった人が席に着き、他のプレイヤーが打ち終わり乗車したら、そのままスタートするのです。
そうすると席順は、最初に乗り込む人が運転席、2番目に打った人が助手席、そして3番目がティーグラウンドと反対側の後部座席、最後がティーグラウンド側の後部座席となります。
近しい間柄であれば、この席順でなんの問題もありませんが、実際に数ホール進むとほぼその席順で固定されるでしょう。
ゴルフの技量が拮抗していれば、打席順は変わるかもしれませんが、ほぼスコア通り・ハンディキャップ通りの席順になってしまうはずです。
このようにプレイヤーファーストで席順を決めれば問題はなさそうです。
ゴルフナビがゴルフカートの席順を変える?
一番スムーズで違和感のない打順が席順になる方法ですが、社用ゴルフだと会話の機会がなくなり、都合の良い決め事とはいえません。
そこで席を固定したいのであれば、ドリンクなどを置いて、あらかじめ席を固定化することです。
そうすれば、他の人がその席に着くことはなく、思惑通りの席順になるはずです。
一方でラウンドを楽しみたいと思うのであれば、上手なゴルファーがカートの移動を担当するように決め、もう一方のゴルファーはクラブを持って走るしかありません。
なお最近には、「ナビ」が装着されているゴルフカートが増えてきています。
モニターは前座席が見やすいので、助手席が最上席となって、次席が運転席という場合もあります。
このような機器を確認しながらプレーをしたい同伴者であれば、前席のほうが良い場合があるでしょう。
席順に迷いがあるようなら固定席にするか、スタート前にスムーズなゴルフ進行を提唱して、打席順ごとに席順を入れ替えるかを最初に決めておくことです。
そうすればゴルフにおける「席上の失敗」はないはずです。
ゴルフカートの席順は本人に聞いて決めよう!
ゴルフカート全盛のゴルフ界ですから、中にはシートの席順にこだわる人もいるかもしれません。
ただゴルフカートの場合は正しい席順がなく、プレイヤーの価値観によって変わってきます。
一番良い決め方は、慮って忖度するのではなく、直接本人に聞くことです。