ドライバーのシャフト交換で飛距離を狙うときのポイントとは

最終更新日:2017/09/01

ドライバーのシャフト交換をする場合、飛距離アップやコントロールを目的にすると思いますが、交換後のシャフトでダメなときには取り返しのつかないことになります。

交換前のチェック方法や交換に必要な条件なども確認していきたいと思います。

ドライバーの飛距離はヘッドスピードで方向はシャフト交換が必要

ドライバーに悩むゴルファーはとても多いと思います。

悩みの原因は人によって違いますが、飛距離とコントロールを理由に挙げることが多いようです。

一般的に飛距離はヘッドスピードに関係します。
実際には、ボールに接触するフェースの反発力が高いほど飛距離はアップします。
つまりヘッドの性能が高ければ高いほど飛距離は伸びることになりますが、ゴルフ規則によって反発係数の最大値が定められているので、規則に適用しない高反発クラブは違反クラブとして競技では使用することはできません。

つまり市販されている中では、数値上クラブヘッドの性能が今よりも飛ぶドライバーはあり得ないということになります。

もう1つの悩みであるコントロールはシャフトに関連します。
グリップやスイングが原因でスライスやフックボールが出ることもありますが、多くの場合にはシャフトのマッチングが適正でないことが理由です。
シャフトに問題があるのならシャフト交換をすれば、解決することができます。

シャフト交換はコントロールだけではなく結果的に飛距離アップにも効果があるので、ドライバーのシャフト交換について確認していきましょう。

スイートスポット違いかシャフト交換でドライバーの飛距離アップ

ドライバーで飛距離の悩みを解消するために、ゴルフ規則の適用範囲内で反発力の強いヘッドを望むことはが多いと思います。
しかし実際の市販クラブはほぼギリギリまで性能を高めているので、数値による反発力の違いはなさそうです。

でも実際に違うクラブを試打して振り比べると、確かに飛距離に違いが出てくるはずです。

この違いには2つの理由があります。

1つ目はスイートスポットです。
自分の打点とスイートスポットが合っている場合や、スイートスポットが想像以上に広めになっている場合があります。
つまり芯でボールを捉えることができるため、強いインパクトを与えることができるわけです。

2つ目はシャフトです。
身長や体力もしくは性別などによって、スイングスピードに違いがあります。
速く振れればヘッドスピードが増しますから、インパクトの衝撃も強くなるはずです。

でも今のクラブのシャフトは「しなり」によってヘッドスピードを上げることができるようになっているので、スイングスピードが遅くてもヘッドスピードをある程度速くすることができます。
つまりシャフトのしなりを最大限利用して、強いインパクトを与えることができるわけです。

問題なのは自分にとって、広いスイートスポットなのかシャフト交換を選ぶのかを見定めることが大切です。

ドライバーの飛距離を伸ばすためにはミート率を心がける

飛距離を求めるために、スイートスポットとシャフト交換の2つの方法を確認してみましょう。

まずスイートスポットについては、現在のドライバーは最新チタンを素材にしたものが多く、昔のクラブと比較するとはるかに広いスポットになっています。
またアイアンも複合ポケットキャビティなどスイートスポットがかなり広くなっているので、ミート率を上げるのであれば、相当小さいヘッドを使っていない限りクラブヘッドを交換するよりも、一定のスイングをできるようにすることが大切です。

スイングプレーンが一定になれば、最初は当たらなくても徐々に命中率は高くなり、やがて眼を閉じていてもミートすることができるようになります。

そんなスイングプレーンを一定にする練習方法は、テークバックでインサイドに引くよう心がけること。
意識としては身体の右サイドにグリップが来るように引き、それ以上の捻転をしないでダウンスイングに移ります。
身体の右サイドにグリップが来るのは、時計の針が3時を指すおよそハーフスイング位がトップになるはずです。

そして確実にミートしたら時計の針が9時を指すところまでフォロースルーをとり終了します。

つまり確実なミートだけを心がけてスイングすれば、かなり早く身につくはずです。

シャフト交換でドライバーの飛距離を伸ばす時のポイント

もう1つの方法、シャフト交換についてです。

そもそもクラブのシャフトは単なる長い棒とは違い、一定の「しなり」によって振ることになります。
野球のバントのようなイメージではなく、釣り竿を遠投するような感覚で手元よりも先の方が速く動くことになります。

クラブヘッドも弾性のあるシャフトの先についているので、ダウンスイングではグリップ側よりも遅れて入っていきます。

グリップが右腿のあたりまで降りてきたとき、シャフトを飛球線に対してスクエア(直角)にすることで、遅れてきたヘッドは反動で進行方向側に移動します。
つまり「ヘッドが走る」わけですが、このタイミングが遅いとスライス、早いとフックになります。

そして何よりもシャフトの反動が強いほど飛距離は伸びることになるわけです。

問題はスイングの速さや体力など、またキャリアなどによっても適正なシャフトのタイプは変わってくるということ。
ドライバーをシャフト交換するのであれば、まずは自分に合ったシャフトを探すことから始めなくてはいけません。

フィーリングに合ったシャフト交換をすれば飛距離アップ

ドライバーをシャフト交換するために自分に合ったシャフトを探す方法は、同じヘッドのクラブを振ってみることから始めます。

なるべくなら同じヘッドのドライバーがベストですが、交換するシャフトがついているクラブがあるとは限りません。
最低条件として、交換予定のシャフトと同じものを選び実際にボールを打ってみることです。

ここで大事なことは、シャフトのしなりを自分で判断するだけの技量と経験を持ち合わせていることです。
昔は「プロモデル=良いシャフト」と考えられていましたが、実際には扱い難くかえって飛距離を落としているケースもありました。
また外見的にはプロモデルと同じですが、実際にはアマチュア用に変更されているものもありますので、実際に振った感触を考慮した上でシャフト交換をする必要があります。

ちなみに自分に合ったクラブとは、ザックリ言うと「見た目とフィーリング」によるものです。
スイングスタイルは常に進化していますし、またコースレイアウトやクラブ以外の道具も進化していますので、シャフト交換は「いま現在のフィーリング」に合っているということがポイントになります。

飛距離などの情報を伝えてドライバーのシャフト交換を依頼

実際にシャフト交換するときには、専門者(クラフトマン)がいるショップで依頼することになると思います。

そのとき、自分の好みと悩みそして飛距離などの情報を伝えると、いくつかの適したシャフトを探してくれるので、そこからか選ぶと良いでしょう。

ちなみにプロ仕様のシャフト交換は、交換するシャフトだけでもドライバー1本分の価格です。
また現在のドライバーからシャフトを抜く、そして新たなシャフトを挿す「抜き差し」料金が別途掛かりますし、新たに装着するグリップ代も別途掛かります。

もしも自分でつけるのであれば、ヘッドのソケット部分を挟む万力や、ソケットに差し込む時に必要なヒートガン一式、そして最も大切なバランス調整の器具を用意しなければならず、実質1本だけなら業者発注のほうが安上がりだと思います。

なお新品ドライバーの中には、購入時に追加料金を支払えばプロ仕様のシャフトを選択できるカスタムメイドタイプのものも多々ありますので、ショップで問い合わせてみると良いかもしれません。

可変ドライバーで自由にシャフト交換ができる新時代!

ドライバーのシャフト交換のニーズの高さから、「可変ドライバー」というものが売り出されています。

通称「カチャカチャ」と呼ばれていて、ネジ1本で簡単に交換できるタイプなので、自分で交換することができます。

またシャフトだけでなくロフト角も調整できるタイプもあります。
ただし各メーカーともに独自規格なので他メーカーとの共通仕様ができないのが現状です。