【ゴルフ教えて!】シャフトフレックスでs200とは何?定番?

最終更新日:2016/12/14

シャフトメーカーは沢山ありますが、スチールシャフトと言えば男子プロの使用率NO.1のトゥルーテンパー社のダイナミックゴールドでしょうか?

ほとんどのクラブメーカーが定番装着シャフトとして採用しております。

このシャフトのフレックスはs200が普通ですが、他のメーカーのSフレックスと何が違うのでしょうか?

今回は男性用スチールシャフトのフレックスについてまとめていきます。

ダイナミックゴールドのフレックスs200はどういう意味?

ご存知のように、ダイナミックゴールド(DG)は米トゥルーテンパー社が1980年に販売を開始した歴史あるスチールシャフトです。

全世界のトッププロから信頼され、使用率№1のアイアンシャフトです。

そのシャフトにあるフレックスs200というのは、一言でいえばシャフトの「しなり具合」のこと。

つまり、硬さ・重さなどの表示です。

シャフトは大別すると、柔らかい順にR(レギュラー)、S(スティッフ)、X(エクストラ)の3種類あり、「200」という数字は重さを表しています。

s200は重さ129g、長さ41.0~37.0インチ、キックポイント元調子。

ちなみに、DGは鉄板を丸めて接合部を溶接して作られていますが、一つの製造ラインでSシャフトとして製造したものでも、どうしても1本1本には重量差が出てしまうといいます。

そこで、その1本1本の重量を細かく測定。

129gのモノをs200,130gはs300、132gをs400として分けているともいわれています。

s200は日本仕様のアイアンに装着されていることが多く、体が大きい欧米人向けアイアン(USモデル)はs300が標準装備されています。

S200が硬いならどんなフレックスがいいの?

s200はどちらかといえば中・上級者向けのアイアンです。

それなりに重くて硬く、使い勝手も簡単ではありません。

ヘッドスピードが43m/s以上ないと上手くは振れないでしょうね。

振れなければ、シャフトはしならないから、ボールは高く上がらないしスピンもかからない。

日頃、トレーニングはおろか打ちっ放し場へもほとんど行かないようなサラリーマン・ゴルファーなどには、s200はちょっと無理かも知れません。

NSプロなど他のメーカーのシャフトに交換する手もありますが、DGにこだわるのであれば自分のヘッドスピードに合ったフレックスを探すことです。

一応の目安として、ヘッドスピードが40m/sならr200、41m/sでr300、42m/sはr400のDGシャフトを選んでみてはどうでしょうか。

また、「番手ずらし」という方法もあります。

Sシャフトは硬いが、かといってRシャフトでは軟らかすぎるという場合、わざと番手違いのシャフトを装着するのです。

例えば、5番アイアンに6番アイアンのシャフトを入れたりする方法です。

ただ、これもシャフトの微妙な感触の違いが分かる上級者向けの方法でしょうね。

s200でも軽量シャフトなら一般男性でも使えるかも?

若い頃なら平気だったが、50歳以上になるとDGはどうしても重く感じてしまうというゴルファーは多いです。

この際、思い切ってカーボンシャフトにしてみるかと、大金を使ってカーボン・アイアンにしたはいいが、半年もすると、軽すぎてどうにもシックリこなくなることがあります。

こんな中高年ゴルファー向けに新たにトゥルーテンパー社から売り出されたのが「ダイナミックゴールドSL」というスチールシャフトがあります。

これまでのDGが重く感じるようになってきましたが、他メーカーの軽量スチールやカーボンシャフトでは物足りないという人にはピッタリかもしれません。

このSLシリーズはフレックスがr300、s300、x100の3種類しかなく、シャフト重量はr300が104g、s300が106g、x100が109g。

「重量が軽くなった以外はDGの性能に限りなく近くなるように設計した」というのがウリで、DGのしなり感覚はそのままに軽量化。キックポイントもDGと同じ元調子。

DG-s200は重さ129gだから、このSL-s300は23gも軽いです。

しかし、ほとんど違和感なくスイングできるというから、一度試してみてはどうでしょう。

ゴルフクラブの硬さは重さと比例するものです。

通常は、クラブの硬さと重さは比例するものです。

同じフレックスのシャフトであれば、重量が重くなるほど硬くなっていきます。

例えば、これまで125gのDG-r200シャフトを使っていた人が軽いシャフトに入れ替える際は、同じRフレックスではなく、少し硬めのSRやSのフレックスのシャフトにした方がバランス的にいいかもしれません。

それと注意したいのは、シャフトの硬さは統一基準などがないため、メーカーによって違ってくるということです。

同じ「S」表示のシャフトなのに、メーカーを変えたら硬さが違いスイングバランスが崩れたなどという話はよく耳にします。

Sシャフトなのに、他社のRシャフトより軟らかいなんて極端なケースだって無きにしも非ず。

ですから、自分のヘッドスピードだけで、やれSだ、やれRだなどと決めてかかるのも問題ありということです。

やはり、最終的には実際に振って、ボールを打ってみることが大事です。

自分にマッチするゴルフクラブを見つけるためには。

最近は超軽量のモノやカーボンシャフトなど様々なアイアン用シャフトが出ているから、自分にマッチするクラブを見つけるのもなかなか大変です。

厳密にいえば、シャフトの硬さ、トルク(ねじれ度合い)、調子(キックポイント)、そしてヘッドとの組み合わせなどを細かく計算して最適な1本を見つけるのがベストな方法ですが、プロならともかく一般のアベレージゴルファーがそこまでするのは難しいです。

じゃあどうしましょうか。

まずはゴルフショップで自分のヘッドスピードを計測してもらい、それに合っているといわれるシャフトを大雑把に絞ります。

そして、それらを必ず試打することです。

たとえヘッドスピードが遅くても、スイングスタイルによってはs200のようなフレックスが硬いシャフトがしっくりくることがあるし、逆にヘッドスピードが速くても軟らかいシャフトが合う人もいます。

それに前述したように、シャフトの硬さ表示はメーカーによって違うこともあります。

フレックスを変えたり、いろんなメーカーのシャフトで打ってみたりして試打をしてみましょう。

そのうえで、自分にマッチするシャフトを選ぶのがいいでしょう。

スチールシャフトのゴルフクラブは手入れを忘れずに!

スチールシャフトは金属で出来ているから、当然、劣化するしヘタすれば錆びが出ることだってあります。

やはり、フレックス選びだけでなく常日頃の手入れも大切です。

スチールシャフトは表面はメッキ加工されているので錆びの心配はほぼないものの、問題は内側なのです。

内側をいかに錆びから守るかというのが重要なのです。

万が一、表面に錆びなどが出ていたら、内側はかなり錆びでやられていると思って間違いないでしょう。

スチールシャフトの寿命を延ばすには、少なくとも、雨の日にラウンドした後はクラブをよく乾かすことです。

また、クラブを湿気の多い所には保管しないようにするのも大切です。

そして、時にはドライバーなど他のクラブと一緒に、専用液などで磨いてやりましょう。

スチールシャフトの寿命は一般的には10年ぐらいといわれていますが、最近の製品は質がいいから、それこそポキッと折れるまで使っても大丈夫でしょう。

ゴルフクラブに限らず、道具は自分の分身。

きちんと手入れしてやれば、きっとそれなりの「応え」が返ってくるはずです。

アイアンのシャフトは少々”扱いにくい”方がいい!

「クラブは軽くて振りやすいのが一番」という話をよく聞きます。

確かに、シャフトを軽くすればヘッドスピードは上がるかも知れません。

でも、軽いシャフトは使っているうちに、「振りやすい」が故に段々と手打ちスイングになってしまうことがあります。

あげく、飛距離が落ちるしもちろん方向性も合わなくなってきます。

アイアンはドライバーとは違い、方向性重視のクラブ。

少々重くて、楽々とは扱えないシャフトを上手に振り切ってやる方がビシッと決まるのです。

DGは一般的には「プロや上級者向けの難しいシャフト」というイメージが強く、初心者や女子ゴルファーはほとんど使っていません。

にもかかわらず、アベレージゴルファーの間では根強い人気を保っています。

結局は「重くて扱いにくい」シャフトの方がスコアに反映するからでしょう。

ただし、あまり重すぎるのもダメ。

あくまでも自分が振り切れる範囲でちょっと重めのシャフトにするのです。

シャフトも女性同様、そう簡単にはいうことを聞いてくれない方が「奥深い味」があって魅力的なものですね!?