【ゴルフ教えて!】fwシャフトの硬さはどうやって決める?

最終更新日:2016/11/28

ゴルフクラブを選ぶときに迷うポイントの一つがシャフトの硬さですよね。

1wからSwまですべてが同じシリーズであれば、硬さ選びは簡単そうですが、fwを追加したい、飛んでやさしいfwが欲しいとなったとき、魅力的なfwはたくさんありますね。

そこで今回はfwを追加するときのシャフトの硬さや番手などの選び方をお話ししていきます。

【その1】現在使用中のfwと同じシリーズでシャフトの硬さを揃える

ご承知のようにfw(フェアウェイウッド)には3w,4w、5w,7w,9wなどがあり、数字が小さいほどロフト(フェース面の角度)が立っています。

各クラブのシャフトの平均的な長さは3wが43インチ、4w42.5インチ、5w42インチ、7w41.5インチ、9w41インチ。

3wと9wは2インチも長さが違います。

いくら同じシリーズのfwだがらといって、3wと9wに同じ硬さのシャフトを入れたりすると、スイングに違和感があり、ヘッドがうまく返ってきません。

同じ硬さで揃えるなら、せいぜい3w~5wまででしょうね。

また、fwに慣れてくると番手ごとのシャフトに微妙な硬さの違いが欲しくなってきます。

「fwのシャフトは番手が大きくなるに従って徐々に柔らかくしていくといい」という声もよく聞かれます。

シャフトの硬さには統一基準のようなものはありません。

つまり、同じ「S」でもメーカーによって硬さが違うのです。

さらに、たとえ同じメーカーでもシリーズによって硬さが違うこともあります。

要するに、メーカーの表示で硬さを判断するのではなく、実際に自分で打ってみて決めることが大切です。

【その2】モデルが古い場合は同じシリーズのfwを中古で探す

「中古なんてカッコ悪い!」と嫌悪感を持たれる向きもおありでしょうが、ところがどっこい、中古クラブはなかなか魅力的な点が多いのです。

とくにfwに関しては、プロやシングルプレーヤーほど、最新のものではなく古いモデルを好んで使うといいます。

最近のfwは打ち易さ重視のため、低重心を求めボールが上がりやすくなっています。

しかし、昔のfwは重心が低すぎず、よく飛びます。

中古ショップに行けば、プロが使っている旧モデルのfwの中古品がそれこそ1万円前後で手に入ります。

自分が使っているfwが古いモデルだからといって、すぐに新しいタイプに買い替えない方がいいです。

中古のfwを買って、自分に合うようにリシャフトするのもいい方法です。

中古クラブは何と言っても値段が安いのが魅力的ですが、ほとんどの場合は買取り保証制度があって、実際にラウンドで使ってみた結果合わなかったら、保証期間内であれば8~9割の金額で引き取ってくれます。

新品クラブはこうはいきません。

欲しいモデルやスペック・硬さなどが決まっていれば、まず中古のfwを探してみてはどうでしょう。

【その3】同じモデルが無ければ、ドライバーより重くて硬いシャフト付きを探す

クラブやシャフトは軽い方が振り抜き易くてよく飛ぶ、という声をよく耳にします。

確かに、重いクラブから軽いクラブに変えた当初は、打ち易くなり飛距離も出ているように感じます。

でも、1~2ヵ月もすれば「アレっ?」と思うようになります。

クラブが軽いゆえ、段々と手打ちスイングになってきているのです。

必要以上に軽いクラブは考えもの。

fwもしかりです。

ドライバーよりfwの方が軽かったり、両方のシャフトが同じような重さや硬さだったら、fwはチョロやトップが出やすくなります。

ドライバーのシャフトは45インチ以上あるのに対し、fwは3wでも43インチぐらい。

2インチも差があるのに、fwの方が軽いとどうしてもミート率が悪くなります。

ドライバーとfwの重量差は、fwが0.5インチ短くなるに従いfwを5グラムずつ重くした方がいいといわれています。

ヘッドで調整するのは困難ですから、シャフトを交換することになります。

ドライバーより重たくて硬いシャフトが付いたfwは、当初はうまく当たってくれませんが、ちゃんと練習すれば、プロ並みの重た~いボールでビシッ!とグリーンが狙えるようになります。

【その4】fwのシャフトの硬さと同じUTを探す

まず最初に覚えておきたいのは、ハイブリッドとも呼ばれるUT(ユーティリティー)はロングアイアンの代わりに使うクラブで、飛距離よりも方向性を重視するショットに使用するということです。

ですから、飛距離を稼ぐためのfwとは考え方も性質も異なります。

つまり、自分の使っているfwの流れでUTを選ぶより、アイアンの流れでセッティングした方がいいということです。

シャフトもfwよりアイアンを基本にして選ぶべき。

例えば、fwのシャフトがカーボンでアイアンはスチールという場合、UTのシャフトはスチールにした方がいいということです。

UTのシャフトは「fwより10~20グラム重く、アイアンより10~20グラム軽い」のがちょうどいいといわれています。

硬さについては、アベレージゴルファーや女性はfwよりUTのシャフトをいく分か柔らかくした方が打ちやすい。

また、UTはどうしても後から追加するケースが多いですから、現在使用中の他のクラブのメーカーやモデルなどとのバランスをちゃんと考えないと、同じような飛距離のクラブが何本もキャディーバッグに入っている状態になってしまいます。

UT選びはくれぐれも慎重に!

【その5】ショップで計測しセッティングの良いスペックは何か相談する

fwに限らず、クラブのシャフトはいったん入れてしまうと、そう易々とは変えることができません。

その意味ではリスクも大。

失敗しないためにも、ゴルフショップなどで自分のスイングをキチンと分析してもらい、その上でシャフトの重さ・硬さを選ぶのがベターでしょう。

シャフト選びの基本になるのがヘッドスピード。

まず、店のスタッフに計測してもらい、自分のヘッドスピードが40m/s前後であれば「R」のシャフトを、43m/s前後なら「SR」、そして45m/s前後なら「S」シャフトをひとつの基準にします。

しかし、これだけでシャフトを決定してはいけません。

やはり重要なのは実際に振ってみた感触。

必ず、何度か試打してみることです。

高価なシャフトだと1本7万円以上します。

自分のスイングにマッチしたモノを選ばないと大損です。

それと、こんなコトをいうと関係者からお叱りを受けそうですが、ゴルフショップなりクラフトマンはちゃんと選ばないとダメです。

シャフトの知識がある人、スイングが分かっているスタッフでないと、エライ目に合うことも…。

ゴルフ仲間の評判なり口コミを参考に、ショップ選びするのがいいでしょう。

【その6】カスタムメイドを作成する

カスタムメイドのfw、つまり「世界に1本しかない」自分だけの特注品を作るわけだから、一見、すぐにでもゴルフが上達しそうに思えるが、決してそうとは限りません。

”落とし穴”もあるのです。

まず、カスタムはスコアが常に70~80台の上・中級者になってから手を出すべきで、100叩きの初心者は止めた方が賢明です。

シャフトの種類、重さ、硬さ、長さからグリップ、スイングバランスまでキッチリ分析・計測して、その人に合った1本を作るわけだから、これでミスショットなんて出ないはず。

道具を言い訳にできない。

すべて自分のせいになるのです。

こんなナーバスなゴルフ、初心者にはまず無理。

それに何より、初心者はまだ自分のスイングが固まっていません。

そんな段階でスイング分析してカスタムを作っても、すぐに合わなくてなってしまいます。

また、カスタムはいらなくなった時の処分にも困ります。

私自身も経験があるが、カスタムはほとんどのショップが下取りしてくれません。

他の人に売れないのです。

カスタムメイドは、中級者以上の腕前になり、クラブを微調整しながら使いこなせることが出来るようになってから、手を出した方がいいでしょう。

fwは実に”悩ましい”存在のクラブ!!

ゴルフクラブを揃える際、多くの人はドライバー、アイアンセット、パターをまず買い揃えます。

fwはどうしても後回しになります。

だから、ドライバーとアイアンが同一メーカーや同じシリーズということはよくあるが、fwまで一緒に揃えるというケースは珍しい。

fwだけメーカーやシリーズが異なっているというのがほとんどではないでしょうか。

ところが、この「遅れてきたクラブ」fwが後々、自分のゴルフでかなり大きな意味を持ってくるのです。

とりわけ中高年になると、fwの存在価値がグンと高まってきます。

で、「こんなコトなら、ドライバーばかりに目を奪われずに、もっとfwを重視しておくべきだった」などと後悔しきり。

fwはドライバーほど存在感をアピールはしないが、ゴルフライフで日増しに重要性を持ってきます。

実に”悩ましい”存在のクラブなのです。

皆さん、もっとfwを大事に考えましょう!!