悩んだ末に貯金を叩いてようやく購入したドライバー。
常にヘッドカバーをして大事に使っていたのに、気づいたらフェースに傷が!?
気をつけて使っていたはずなのにどうしてでしょう。
また、傷を直す方法はあるのでしょうか。
それでは大切なドライバーを守るためにどうすればよいのか教えましょう。
ドライバーのフェースに傷が付く原因は
ドライバーのフェースに傷が付く原因はいろいろとあります。
まず傷が付く一番の原因は、クラブを大切にしていないことです。
ラウンド中にガタゴトと揺れるカートに乗せているのに、ティーショットごとにカバーを付けたり外したりするのが面倒くさいからと、ラウンド中はドライバーのヘッドカバーを外したままにしていると、他のクラブとぶつかりあって傷が付きます。
また、土や芝などがフェースに付いたままショットをするのも傷が付く原因になります。ボールに土や泥が付いている場合も同じなのですが、競技等だと、ピックアップして拭くのはルール違反になってしまいます。
競技等でなければ、同伴競技者に了解を得て、ピックアップして拭くと良いでしょう。
(あくまでも仲間内でのローカルルールです。)
以上のことはクラブを大切にする気持ちがあれば避けられることです。
しかし問題は、「てんぷらショット」です。
てんぷらショットをしてしまうと、フェースとクラウンの間に傷が付いてしまいます。
それは「初心者の傷」とも言われています。
てんぷらショットが多発している人は、要注意です。
ドライバーのフェースに傷いたときのショットへの影響は
ゴルフクラブは、長年かけて細部に至るまで細かく計算されて作られています。
その”細部”とは、コンピューターで弾き出されたミクロ単位の世界と言って良いでしょう。
ですから、ドライバーのフェースに少しの傷が付いたとしてもショットへの影響は絶対にあります。
もちろんメーカー側は傷が付くことまで考えて計算はしていないでしょう。
メーカーは、平均飛距離などを打ち出していますが、まっさらの新品状態でナイスショットをした場合に限っての数値です。
インパクトの瞬間の摩擦やボールにかかるスピンなど少しの傷であれば、大きな影響は無いかもしれませんが、多少の影響は少なからずあります。
また、微妙な引っかかりを生んでしまう場合もあるでしょう。
ドライバーのフェースやクラウンに傷や剥離が起きると、そこから水分や汚れが浸入し、クラウンの塗装の場合はボロボロと周りが剥げてしまいます。
その状態のまま使い続けていくと、傷だけでは収まらず、インパクトの衝撃で破損してしまう可能性もあります。
ですから、傷が付かないように気をつけ、ちょっとした傷だから大丈夫を放置しないようにしましょう。
ドライバーのフェースに傷をつけないためにできること
ドライバーのフェースを傷付けないために気持ち1つで出来ることは、クラブを大切にすることです。
1つ目は、面倒臭がらずに、常にヘッドカバーを付けておく事。
2つ目は、フェースに土や芝が付いていた時に、無視してそのままショットをするのではなく、タオルなどで一度拭いてからショットすること。
それ以前に、キャディバックに戻す際に、毎回ブラシで洗ったり、拭いたりして綺麗な状態にしておくことです。
3つ目は、練習後やラウンド後にしっかりとクラブの手入れをすること。
この3つをするだけで、傷を防ぐこともできますし、クラブへの愛着も深まるでしょう。
問題は、先ほど説明したてんぷらショットです。
これはスイングを修正しなければならないので、時間と努力を要します。
てんぷらショットの原因は、飛ばそうと思って体が左に突っ込んでしまう事にあります。左に突っ込むことで最下点前にクラブヘッド上部がボールに当たっててんぷらになるのです。
ティーアップが高すぎたりとボールの位置が悪い事も原因の1つとして考えられます。
スイング軌道は正しくても、ボールの位置が右足寄りになったり、むやみに高いティーにするとてんぷらになってしまうのです。
自分のスイングをいま一度見直してみましょう。
サンドペーパーでドライバーのフェースの傷を直す
ドライバーのフェースの傷は、小さなものであれば自宅で自分で直すことができます。
ですから、初期段階のちょっとした傷の時にしっかりとクラブのお手入れをしておきましょう。
まず日用品が置いてあるお店等で、金属用の一番細かい目のサンドペーパーを用意します。
そのサンドパーパーで軽く擦れば細かい傷であれば落ちます。
擦り方なのですが、フェース面を縦に擦ってしまうと、スピンの量が変わってしまうので、必ず横に擦るようにしてください。
ここで注意して欲しいのが、クラウンとフェースの境目にセロテープやマスキングテープを必ず貼ることです。
これは塗装が付いているクラウン部分に傷を付けてしまわないためです。
フェースの傷を取る作業で、クラウンに傷が付いてしまったら笑えないですよね。
フェース部分の傷は取り除くことができますが、クラウン部分に傷が付いてしまうと、塗装のやり直し等ショップでの作業になるので、お金がたくさんかかってしまいます。
サンドペパーで擦るだけですが、慎重に行うようにしましょう。
ドライバーのフェースやクラウンの傷を直す専用キットを使おう
フェースの傷だけでなく、クラウンの傷やボール痕などに対応している、ドライバー用の傷消しキットが販売されています。
入っているのは、
①深い傷用の粗目の砥材を付着させたペーパーで、水で洗うことで高能率の研磨がしばらくの間持続します。
②浅い傷用に、精密機器や金型用の特殊フィルムの研磨シートで、乾式・湿式の両方で使用できます。
③工業用の自動車塗装の下作りなどに使用されるレベルの細かな研磨剤で、クラウンヘッドやクラウン修復ように特別配合されたものです。
④自動車の外装に使用されるコンパウンド入りの鏡面仕上げ用で、細かい仕様の研磨剤です。
⑤素材を傷つけないマイクロ繊維でゴルフクラブ専用の仕上げ艶出し用のマイクロファイバーです。
このキット1つあれば、自宅で簡単に傷の直しやお手入れをすることができるでしょう。
また傷の深さや場所によって、簡単に出来るマニュアルもあるので、女性の方でも不安なく使うことができるはずです。
ゴルフクラブの手入れをすることで得すること
ドライバーに限らず、全てのゴルフクラブのお手入れをしっかりすることで得することがたくさんあります。
何よりも上記で問題視していた、フェースやクラウンなどに傷が付くことを防ぐことができます。
また傷だけでなく、溝に汚れが固まっていたりすると球筋も安定しません。
そういったものもしっかりと手入れをすることで、購入時の性能を維持することができるのです。
表面に付いた錆なら磨くことができますが、鉄の内部にまで進行するとどうすることもできません。
少なくとも月1回お手入れをすることで、ちょっとした錆などにも気づくことができ、クラブを長持ちさせることができます。
そして手入れをして大切にしてきて一番得するのは…。
買い取り価格がアップすることです。
自分が中古クラブを購入する時に、まずはクラブの綺麗さをチェックしませんか?
それだけきれいな状態のクラブであれば売れる可能性が高いので、高く買い取ってくれるのです。
しっかりと手入れをしたご褒美に、買取金額を足しに新しいクラブが購入できるでしょう!
クラブを大切にすることもゴルフ上達の秘訣
ゴルフクラブは日ごろからきちんと手入れをしていれば、簡単なお手入れで済みます。
しかし日頃ほとんど手入れしないと、一回ごとに手間隙かけて徹底的にお手れをしなければならないのです。
ちょっとした傷であっても傷を放置するのはゴルファーとして言語道断です!
自分で気持ちを込めて手入れをすると、クラブに愛着も湧いてきます。
そして「来年も頑張ろう!」というモチベーションも湧いてくるのです。