ゴルフクラブの中で難しいと言われるのが長くてロフト角が少ないクラブです。
1wはティーアップして使うものなので条件が違いますが、地面から打つクラブで難しいのは3wやロングアイアンですね。
そこで今回は3wが難しく当たらない理由や対処法などお話ししていきます。
ゴルフをしていて3wが必要と感じる場面
実はゴルフで3wを必要とする場面はかなり少ないです。
長めのパー5や「攻めるゴルフ」の際に使います。
長めのパー5のセカンドで使うときはかなり活躍します。
3wでグリーンにのせる!というような危険な挑戦は避けた方が無難です。
結果バンカーに入ったり、トップしてグリーン奥の難しいライのアプローチを残すことになってしまいます。
以前LPGAのステイーシー・ルイス選手が3wについてこう言及していました。
「3wは『飛ばすクラブ』と考えずに『前へ出すクラブ』と考えて使ってください」と言っていました。
世界ランク上位にいるようなプロ選手でもそのくらいの意識で3wを使います。
また、ドライバーを失敗して左右のラフへ行き、残りの距離がかなり残った場合に、距離を挽回しようと3wを持つ初心者の方をたまに見ます。
そんな時こそ欲を捨て、アイアンでフェアウェイに出すだけにします。
フェアウェイに出した後にさらに距離が残っていたら、3wを使います。
その際、3wでグリーンに届きそうなときは使わないでください。
グリーン付近に行くような番手を選んだ方が最悪でもボギーかダブルボギーで終わらせられます。
そこで欲を出してギャンブルをしてしまうと、ダブルパーなどの大叩きになってしまいます。
ゴルフで3wを必要としないタイプはどんな人?
ゴルフで3wを必要としないタイプの人は、ロングアイアンを使いこなせる人です。
ドライバー以外ウッドは入れていないというようなプレイヤーもいます。
3wを使わなくてもロングアイアンが使いこなせれば、飛距離も十分ですし、逆に止めることやコントロールもできるのでダイレクトにグリーンを狙うことだってできます。
また、コースマネジメントの上手な人も3wを必要としません。
自分がどの番手でどのくらい飛距離があるかをしっかりと把握していて、グリーンまでどう運ぶかをマネジメントできれば、3wで前へ出す必要がなくなるのです。
刻むことの方がスコアアップにつながるというような場合もあります。
そこがしっかりと自分でマネジメントできるということが大事になります。
またドライバーがとても飛ぶ人も3wを必要としません。
アイアンで十分にパーオン狙える距離までボールを運べるからです。
そんな方でも、パー5で3wでツーオンを狙えるようなベストな位置に来たときしか使用しないでしょう。
ゴルフで3wを使いこなすために必要な要素は何?
3wを使いこなすには、『十分なヘッドスピード』と『確実なミート率』が必要になってきます。
基本セカンドショットに使うクラブになるので、ボールを浮かせられる力とヘッドスピードが必要となってきます。
プロ選手並みのアマチュアプレイヤーでも結構難しいことです。
3wはロフトがあまりないので、ヘッドスピードが十分でないとスピンがかかりません。
ボールが上がらない上にスピンがあまりかからないとなると飛距離はでません。
となるとヘッドスピードが十分でない場合、5wの方が3wより飛距離が出るなんてこともあり得る話になります。
しかしそこは3wですから飛距離が伸びないといっても十分な距離は出ます。
そこでうまく打てないと大きなミスにつながってしまう危険なクラブといってもいいでしょう。
ではどのくらいのヘッドスピードが必要なのでしょうか。
ヘッドスピードは42m/s以上は必ず必要です。
プロのヘッドスピードが45m/s以上です。
どれだけ難しいのかはこの数字で十分わかるでしょう。
3wはちゃんと当たるとどれくらい飛ぶものなの?
アマチュアゴルファーの3wの平均飛距離は、男性ゴルファーであまり飛ばない人は180ヤード、普通の人は215ヤード、飛ぶ人は235ヤードです。
女性ゴルファーであまり飛ばない人は125ヤード、普通の人は150ヤード、飛ぶ人は180ヤードです。
もちろんこれは「ちゃんと当たった場合」に限ります。
ラウンドでは、上記の普通の人が3wを必要な距離が出てくるでしょう。
もちろん、時と場合によっては飛ばない人や飛ぶ人も必要な時があるかもしれません。
でもきっとピンまでの距離を逆算していくと他のクラブでも十分補えることに気付くと思います。
人によって違いますが、3wはドライバーと同じウッドです。
飛距離の目安としてドライバーの飛距離から30ヤードから50ヤード差し引いた距離が3wの理想的な飛距離になります。
そこまで飛距離が出ないという方は3wをうまく打てていないということになります。
全部のクラブにいえることですが、番手ごとに統一して差し引いた距離にならないというのは不自然なことです。
バラバラになってしまっていては、コースマネジメントも不可能になります。
3wが不必要ならどんなセッティングがオススメ?
ゴルフクラブは14本までバッグに入れることができます。
そこで3wを必要としない場合のセッティングを考えてみます。
まず絶対に必要なのは1wですよね。
次に5wはとても使いやすい飛距離の出るクラブなのではずせません。
1w、5w、21度UT、24度UT、27度UT、6~PW、52、58、パターがオススメです。
コースによって1本加えられる余裕を持ちます。
プロ選手もツアーごとにセッティングを変えます。
自分の調子に合わせたり、コースの作りに合わせたりします。
え?ウッドは2本だけ!?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ウッドはドライバー以外は絶対必要なものはありません。
最近はハイブリッド(レスキュー)と名をつけられた便利なUTもあります。
そこをうまく活用してセッティングすることをオススメします。
ウッドは無理に入れる必要はないのです。
ウッドが苦手であればなおさらです。
ヘッドスピードが十分になってから改めてセッティングを考えましょう。
どうしても3wが使いたい。どうしたらいい?
3wだってもちろん活躍の場はあります。
ただその場が少ないというだけです。
うまくは打てないんだけどどうしても3wが使いたいという方は、ティーショットで使うという手があります。
普通のティーショットで使うのもいいですし、距離が長めのパー3でのティーショットでも活躍できます。
フェアウェイで打つよりはティーアップするので断然打ちやすくなります。
練習場でもティーアップして打つ練習をするとよいでしょう。
そこで意識するのは、長いからといってスイングを変えないことです。
ほかのクラブと同じスイングをするように心がけてください。
難しいクラブだからこそ練習を積んで使えるようになれば大きな味方になります。
ただ3wはヘッドスピードが十分なことが一番重要なことです。
使用するのも構いませんが、ヘッドスピードがまだ十分でなく、フェアウェイで使う際は、使える状況を適切に判断して無謀なチャレンジをせずに、前へ出すことだけを考えて使うようにするといいでしょう。
難しいからこそうまく味方にしましょう
3wはどうしても苦手意識が芽生えてしまいます。
インターネットや本、テレビなどでも難しいクラブとしてよく取り上げられています。
しかしそんなクラブだからこそうまく使えるようになれば大きな味方とります。
3wを使って無謀な挑戦をせずに、3wを使ってうまくここら辺へ運ぶ、くらいの感覚で使用するとあたなの大きな味方になってくれるかもしれません。
特に女性ゴルファーがフロントティーから回る時などはどうしもセカンドショットの距離が残ることが増えます。
そんなときにボールをとにかく前へ出すという意識をもって使うようにすれば3打目が楽になってくるでしょう。