ゴルフクラブにはたくさんの種類があり、ドライバー(1w)の次に飛ぶクラブとしてフェアウェイウッド(Fw)があります。
さらに細かく分類すると2wから13wなんてものまであるのです。
そこで今回はその中でも種類が豊富な3wと5wに焦点を当ててお話ししていきます。
参考にしてください。
ほとんどのメーカーで3wはドライバーの次に飛ぶクラブです。
ドライバーの次に飛ばすクラブと言ったら3w(スプーン)です。
ですから、ドライバーの次にセッティングするFwを3wにする方がほとんどです。
3wは、距離の短いミドルホールや間にクリークを挟むホールなどで、ドライバーほど飛んでしまうとちょっと…という時に使用します。
また、ロングホールでドライバーが飛び、2オンを狙うような攻めたいときに選ばれる方も多いです。
飛距離はドライバーより約20ヤード減と考えたらいいでしょう。
3wが得意クラブになるとかなりの強みになります。
本場PGAツアーでは飛距離が出る選手が多いので、ティーショットで3wを使用する選手をよくみかけます。
Fwのそれぞれの違いは、番手が大きくなるほどロフト角が大きくなり、ボールが上がりやすくなるところです。
木などの障害物があってなおかつ距離を!という場合は4w(バフィ)や5w(クリーク)を選ぶことがあります。
しかし、距離が出る分コントロールも難しくなるのでFwを使う際は、コースマネジメントをしっかりして番手を選ぶことをオススメします。
5wは3wより使いやすい
3wと5wの違いはまずロフト角です。
3wのロフト角は13~15度、5wのロフト角は17~19度です。
5wのロフト角の方が高い弾道になります。
17~19度というのはボールを上げてキャリーを出すのに最も適しています。
また、シャフトも5wの方が短いです。
3wはシャフトが長い分ヘッドスピードがないとミスショットに繋がったり、ロフト角通りの弾道にならないので攻めていきたいときに飛距離が思うように出ません。
しかし5wはシャフトが短い分安定感もあり、ヘッドスピードも3wほど必要ないので確実に攻めていけます。
また、5wはラフにも強いです。
先ほど説明したようにシャフトが短いのでヘッドに力が伝わりやすく、ラフで打ち負けません。
プロ選手になるとインパクトにかなりの力があるので3wでも打ち負けないです。
それでもやはり夏芝や逆目だったりすると打ち負けるので3wを選択しません。
そう考えると5wは3wより使いやすいし、打ちやすいということになりますよね。
3wより5wの方が飛ぶこともあります!
3wはドライバーの次に飛ばせるクラブであると同時に、非常に使い方が難しいクラブでもあります。
ドライバーのヘッドスピードが45m/s以上あれば、ランも出て問題なく攻めるクラブとして使えます。
しかし、ヘッドスピードが42m/s以下だとミート率も下がり、ロフト角通りに上がらないので思うような距離がでません。
ですが、3wと違って5wはヘッドスピードがそれほどなくてもロフトで打ち出し角が上がる上に、その際に摩擦力を発生させるので、スピンがかかります。
故に5wは高い弾道でキャリーが出て、なおかつスピンで多少のランがでるのです。
そうすると3wより5wの方が飛ぶということになります。
女性ゴルファーの平均ヘッドスピードは33m/sです。
一般ゴルファーでも38~43m/sです。
42m/s以下の方が多いということは、3wより5wの方が向いているという方が多いことになります。
上手く当たれば3wの方が飛ぶかもしれませんが、安定して飛ばしたい場合は5wを使うようにすることをオススメします。
3wと5w以外にもFwはたくさん番手があります。
ほとんどのメーカーのFwは3w~9wまであります。
“マルマン”というメーカーの“シャトル”というシリーズはなんと13wまでラインナップがあります。
Fwというと3wと5wを使う方が多いイメージですが、レギュラーティーからラウンドする女性ゴルファーは意外と様々なFwを使っています。
あまり飛距離のない女子プロゴルファーでもFwを多めに入れている選手がいます。
Fwはヘッドが前後に大きいのでヘッドがぶれにくく芯に当たりやすいのです。
また、ソールが広めに出来ているので多少ダフったとしても、芝の上をすべるのでミスヒットしても距離を出せるという利点があります。
そして、アイアンで補えないところを細かくFwで補います。
Fwは女性ゴルファーの強い味方なのです!
しかしアイアンと違ってピタリと止めるスピンをかけられないので、短い距離ではがんばってアイアンを使えるようにすることをオススメします。
男性ゴルファーはアイアンで距離を飛ばせるので、なかなかウッドを使う機会がない方がほとんどです。
ですから、男性ゴルファーはウッドを苦手とする方が多いのですね。
たくさん番手はあってもやはり、使って3wと5wくらいでしょう。
Fwはフェアウェイバンカーからでも使えます。
フェアウェイバンカーは大体ドライバーが曲がった場合に入るような場所に作ってあることが多いので、セカンドショットになります。
フェアウェイバンカーでは番手を2つくらい上げて、グリップを短く持つのが基本。
ライが悪くなければレイアップでなく距離を出したいですよね。
そんな時、フェアウェイバンカーはほとんどがアゴの低いことが多いので、Fwを使えるのです。
5w~9wならロフトもあるので、高く上がる分フェアウェイバンカーから出しやすくなります。
またFwなら手前を多少ダフったとしてもヘッドが砂に潜らず滑ってくれるので、ミスをしても少なくともバンカーからは脱出できます。
Fwを使うだけで、アゴとダフりの2点をクリアするのでプレッシャーなく打ててしまいます。
しかし、3wでバンカーを出すのはよほど3wに自信がない限りは避けて下さい。
ロフトもあまりないので高さも出ない上に、足場が悪くきちんと芯に当たらない可能性大です。
もちろん中には単純にアゴの高いフェアウェイバンカーもあるので、そんな時はさすがにFwは無理なので、欲を出さずに短いクラブで出すだけにしてください。
Fwよりユーティリティーという選択肢もあります。
ユーティリティー(UT)はFwとアイアンの良いところを組み合わせて作ったクラブです。
そのため「やさしいクラブ」と評価されています。
FwとUTの最大の違いは「弾道」です。
Fwは高く上がり、キャリーが長いです。
UTは低く飛び、ランがでます。
状況によってはFwよりUTを選択するほうが良い場合もあります。
しかし3wの代わりになるUTはありません。
5wの代わりにはロフト角17度くらいのUTを使えます。
UTはアイアンの性質も兼ね備えているので、ラフでも打ち負けにくいです。
また風が強い場合も弾道が低い分、風の影響をあまり受けません。
さらにUTはFwよりもコントロールしやすいので、ボールを左右に曲げる等コントロールが必要となる場合はUTを使ええばOK。
ランを利用できる平坦なゴルフコースでもUTの方が活躍します。
場所や状況によってFwとUTを上手に使いこなせれば、グリーンまでの運びがかなり楽になります。
天候に合わせて選択することで雨の日や風の強い日なども動じることなくいつも通りのプレイができます。
得意なFwを作るとラウンドが楽になります。
正確なアイアンショットやアプローチはもちろん大事ですが、ミドルやロングホールでFwを上手く使いこなせれば、グリーンまでの運びがかなり楽になります。
3wを得意クラブとするにはかなりの練習を要しますが、使いこなせるようになれば、プロのようにロングホールでの2オンも夢ではありません。
ただ3wでダイレクトにグリーンを狙うことはそれなりのリスクも予測しておかなければならないので、バンカーや複雑なライでのアプローチを確実に寄せる技術を身に着けておいてください。
それもまた難しいと思うので、まずは5wを得意クラブに出来るよう練習することをオススメします。