雨の日や汗が滴る暑い日にゴルフクラブを振ると、グリップが滑るような気がすることがあります。
一般的にはゴム質の劣化によるものですが、もしかすると表面が汚れていることが原因かもしれません。
そこでグリップの洗い方とコツ、さらには再発しないためのメンテナンス法を紹介していきます。
ゴルフクラブのグリップの効率の良い洗い方を知ろう!
グリップの色が落ちてグローブにつくようになったら、かなりゴム質が劣化している可能性があります。
また長年使っているパターやウェッジは、グリップ自体が硬くなって滑りやすくなっています。
さらに雨で濡れたことや暑さによる手汗が原因で、滑るような気がしはじめたら早急にグリップ交換を考えたほうが良いかもしれません。
しかし交換する前に一度、グリップの表面をクリーニングしてみてはいかがでしょう。
ゴム質は劣化していないで、汚れが原因で滑っているだけとも考えられるからです。
グリップには手汗はもちろんのこと、ホコリや目土などで徐々に汚れの皮膜ができていて、それが滑る原因になっていることが多いようです。
年末の換気扇の掃除を思い浮かべてみてください。
1日あたりの油の使用量なんてたかが知れているのに、1年に1度の大掃除で羽根を外すと、付着している汚れはそう簡単に落ちるものではありません。
ゴルフクラブのグリップも同じように、1回の使用時間はホンのわずかですが、積りに積もった汚れを落とすためには、効率の良い洗い方のコツを覚えておく必要があります。
ゴルフのグリップの洗い方は穴を塞ぐことから始める!
まずはゴルフクラブを全部キャディバッグから出します。
そこでグリップエンドを見ると穴が開いています。
これは空気穴で、グリップを装着するときにグリップ内部の空気を逃がす役目をしています。
一方でシャフトは筒状なので、先端は穴が開いた状態です。
もしもグリップの空気穴から小石が入ってしまうと、シャフトの内側で「カラカラ」と異音がして、スイング中に気になってしまいます。
それを防ぐためにシャフトの穴をテープで塞いでいます。
もしも塞いでいたテープが破れていると、洗うときの水や洗剤がシャフトの内側に入ってしまい、ヘッドとシャフトを接着しているホーゼルにも悪影響があるかもしれません。
最初に目視で確認して、穴が開いているようならゴルフ場で無料配布しているグリーンマーカーで穴を塞いでおきましょう。
適当なサイズがなくて穴が埋められないようなら、ビニールテープでも問題はありません。
基本的な洗い方は、グリップエンドが下向きの状態ですから、簡単には水が入ることはないと思いますが、一応の安全策なので穴は塞ぐようにしましょう。
ゴルフのグリップの洗い方は「お湯に浸かった状態」が大事
それではグリップの洗い方です。
水洗いでもある程度は落ちますが、ぬるま湯のほうが脂汚れなどを洗い流しやすいはずです。
またしっかり汚れを落とすためには、洗剤を使ったほうが綺麗に落とすことができます。
ここで注意することは使用する洗剤です。
グリップには主たる原料から、ゴム製グリップとウレタングリップがあります。
このほかにも滑り止めを兼ねて表面加工されたものなどがあり、表面は意外とデリケートな状態にあります。
そこで強酸性や強アルカリ性の洗剤などは、主原料に悪影響があるので使用しません。
使うのは中性洗剤で、できれば食器用で油汚れに強いものを選びましょう。
あとはスポンジタワシですが、裏面で鍋などの汚れ落としができる2層タイプが使いやすいのでおすすめです。
まずスポンジに十分水分を含ませて、グリップの表面を洗います。
何もつけずに擦り洗いをして、すべてのゴルフクラブを洗ってしまいます。
これで、お風呂でいうところの「お湯に浸かった状態」となって、汚れが落ちやすくなってきました。
ゴルフクラブのグリップの洗い方は3度洗いがコツ
ゴルフクラブはグリップ部分を下にして立て掛けて置くか、直置きするのであれば少しだけヘッド部分が高くなるようにして、グリップエンドからの水の侵入を防ぐためにシャフトが斜めになるようにしましょう。
グリップは1度水洗いをしましたので、今度は洗剤をつけた洗い方でしっかり汚れを落とします。
洗剤を大量につけると、洗い流しても泡が切れなくなってしまうので、スポンジには食器洗いのときの半分程度もつければ十分です。
グリップの表面に、洗剤を塗るような気持ちで手早く擦ります。
すべてのグリップに洗剤がつくと、その洗剤の効力で汚れが分解していくはずです。
ゆっくりと磨いていると、最初に洗ったほうから乾燥しはじめて、水や洗剤で緩めた汚れがまた固まってしまうので、手早くすることが大切です。
次に洗剤のついたスポンジの裏面でしっかりと磨き洗いします。
これで汚れのほとんどを落としてしまい、あとはグリップについた洗剤を落とすために、水洗いしたスポンジで綺麗に洗い流します。
もしもシャワーや散水ホースが使えれば、それで洗い流しましょう。
ゴルフのグリップの洗い方よりメンテナンスの仕方が大事
これでグリップの洗い方は終了なので、あとは布かタオルでグリップを磨くように水気を拭き取ります。
最初はゴム色が付着しますが、何度も擦っているうちに色落ちはしなくなります。
これでグリップは新品同様の感触で、安心感のある握りになるはずです。
一応、乾燥するまではグリップエンドを下にしておくのがポイントです。
また直射日光に当てると、ゴム質が劣化するので厳禁です。
グリップを洗ったあとは、風通しの良い日陰で乾燥させることが大切です。
せっかく洗ったのですから、この状態を維持したいものです。
グリップの表面は洗浄したあとから劣化が始まるので、まずは表面を保護しましょう。
ゴルフ用のメンテナンス用品の中に、グリップの保護剤や滑り止めが混入されたものがあります。
中にはクリーニング剤と混合されていて、日常的にそれを使って磨くことでメンテナンスができるものもあります。
ただゴルクラブのグリップが滑るようになったのは、経年劣化や使用頻度だけではなく、保存状態の悪さが原因となっている場合があります。
ゴルフのグリップの劣化を防ぐキャディバッグの洗い方を知る
ゴルフクラブのグリップは、手汗とホコリなどが蓄積したことで滑るようになったわけですが、ここには大量の菌が付着してゴム質を劣化させたことにも原因があります。
使用後にはグリップを水洗いするか、もしくはクリーニング剤でメンテナンスしなければ、付着した汚れはまた増えていってしまいます。
さらに菌増殖の温床となっているのがキャディバッグです。
キャディバッグは外側が汚れたら拭きますが、内側を掃除する機会は少ないのではないでしょうか。
ゴルクラブをすべて取り出したところで、ひっくり返して底をポンポンと叩くと、枯れ草や枯れ葉が出てくるかもしれません。
中にはヘッドカバーやタオルまで入っていることがあるので、菌増殖の温床も洗ってしまいましょう。
洗い方は簡単です。
クラブを分けるセパレートバーをプラスドライバーで外して、長い棒の先に雑巾を括りつけて水洗いします。
乾燥してからアルコール除菌をすれば、カビなどの菌は死滅しているはずです。
これだけすれば、グリップの劣化速度は遅くなるので交換せずに使い続けることができるはずです。
グリップの洗い方とゴルフラブの保管状況の改善
雨の日にゴルフクラブが滑って気になるようなら、グリップを洗ってみましょう。
洗い方は簡単、油汚れの食器を洗うように丁寧に擦り洗い擦ればOKです。
ついでにグリップ劣化の原因となっている、キャディバッグの内側も洗うことをおすすめします。