スコアが伸びるゴルフのボディターンを身につける練習ドリル

最終更新日:2018/09/14

ゴルフスイングにはボディターンとリストターンの2種類あります。

どちらが良くてどちらが悪いと言うわけではなく、2種類のスイングを上手に使い分けることが大切です。

今回はボディターンでクラブを振るスイングを身につけるための練習ドリルを紹介します。

ゴルフスイングのボディターン

ゴルフスイングのボディターンとは、手や腕ではなく、体の回転軸を中心に下半身を上手に使ってパワーを生み出したスイングのことを言います。

もう一つのリストターンはそれとは逆に手や腕を使ってクラブを振ります。

リストターンのスイングは、ボールを遠くまで飛ばしたい時やラフに沈んだボールを芝毎打ちたい時などパンチショットを打ちたい場合に使います。

距離感を出さなければならないようなアプローチや、ピンを狙っていくショットの場合はボディターンを使ったスイングを使います。

このボディターンとは、腕や手首のような小さな筋肉を使わずに、肩周りや腰周りなど大きな筋肉を使ってボールを打っていきます。

体全体を回転させるので、クラブが最短距離を高速で通過していきます。

腰の回転が先行し、腕やクラブは遅れてついてくる形です。

それで作られた捻転差によりヘッドスピードが上がり飛距離が伸びます。

また体の近くを常にクラブが通過するので、スイング軌道も安定し、ショットの方向性も良くなります。

そんなボディターンを身につける練習ドリルを紹介していきましょう。

ボディターンのゴルフスイングを身につける練習ドリル①

まずはボディターンのゴルフスイングに必要な腰の回転運動を養う練習ドリルを紹介します。

この練習ドリルはゴルフクラブ等は必要なく体一つで行える方法です。

まず壁に背中を向けて立ちます。

壁からは少し離れた位置に立ち、スタンス幅は肩幅くらいにしてください。

そこから腰を上下に動かさないように、地面と平行に体を左右に回転させます。

回転させた際に壁に両手をつけるようにしてください。

この動作で体を回転させる感覚を身につけることができます。

体が硬い人は壁に手をつくまでいかないかもしれませんが、無理にそこまで回転させる必要はありません。

壁に手をつけない人は、右肩回転の際は左足、左肩回転の際は右足を少し上げても構いません。

毎日地道にこの練習ドリルを続けることで、柔軟性も高まり、可動域も広がっていくでしょう。

柔軟性が高まり可動域が大きくなってきたら、足を上げずに腰の回転だけで壁に手をつくようにしてください。

ボディターンに必要の腰の回転運動を養うだけでなく、ゴルフに必要な柔軟性と可動域を大きくすることにもつながるので、一石三鳥の練習ドリルになります。

ボディターンのゴルフスイングを身につける練習ドリル②

次に紹介するボディターンのゴルフスイングを身につける練習ドリルは、上半身をしっかりと回転させます。

この練習ドリルではゴルフクラブを使用します。

まずドライバーを水平にして両肩の後ろにシャフトを乗せる形にします。

そしてドライバーのヘッド側を左手で、グリップ側を右手で持ちます。

スタンスはドライバーを打つときのように広めにし、胸を張って前傾姿勢にします。

左手のひらを広げ、ヘッドもしくはシャフトを押しながら上半身がこれ以上回らないと感じるところまで右方向に回転させてください。

上半身を右方向に回転させたら、今度は左方向へ同じように回転させます。

この時にシャフトが背骨に対して水平に回転するように意識してください。

シャフトが下を向いたり上を向いたりしてしまったらこの練習ドリルの意味はありません。

ヘッドやグリップエンドが目標方向に正対するまでしっかりと回し切るようにしてください。

柔軟性がなく回し切れない人は、柔軟性が高まるまで足を上げても構いません。

ボディターンのゴルフスイングを身につける練習ドリル③

次に紹介するボディターンのゴルフスイングを身につける練習ドリルでは、右足の使い方を体感します。

この練習ドリルでもゴルフクラブを使用します。

まずドライバーを水平にしてベルトの高さの腰の位置にシャフトを乗せます。

通常のアドレス姿勢を取り、左手でシャフトを右方向へ押し込みながら腰を45度回転させます。

この時に体重が右股関節に乗る感覚を掴んでください。

前傾姿勢が股関節からしっかりと作れていないと、この感覚を掴むことはできないのでアドレスを取る際に気をつけてください。

次に右手でシャフトを左方向へ押し込みながら腰を90度回転させます。

この時右手のグリップエンドを水平に回転させるのがポイントです。

ダウンスイングで腰が上がったり下がったりしないように意識してください。

実際のゴルフスイングで腰が上下してしまうと入射角が変わりダフリやトップのミスが出てしまうので、練習ドリルで水平に回す感覚をしっかりと身につけましょう。

ボディターンのゴルフスイングを身につける練習ドリル④

最後に紹介するボディターンのゴルフスイングを身につける練習ドリルは実践編になります。

多くのプロゴルファーが取り入れている練習ドリルです。

タオルを両脇に挟んでタオルを落とさないようにハーフスイングをします。

ボディターンのゴルフスイングができないとクラブを上げることすらできません。

また少しでも手を使ったスイングになってしまうと脇からタオルが落ちてしまうはずです。

もちろんタオルを両脇に挟んだままフルショットをすることはプロでも難しいです。

一見簡単なように思えますが非常に難しいものです。

最初はボールを打たずに両脇にタオルを挟んだ状態でハーフスイングの素振りから練習をしましょう。

ゆっくりと両脇でギュっとタオルを挟んだ感覚を持ちながら、体を使ってクラブを振り上げてください。

ゆっくりスイングでタオルを落とさずに素振りができるようになったら、少しずつスイングスピードを上げていきましょう。

スイングスピードを上げても振れるようになったら、実際にボールを打ってみましょう。

この練習ドリルはボールを100球以上打つ練習よりも効果絶大です。

ボディターンを身につけるための使えるグッズ

ボディターンを身につける練習ドリルと併用して使えるグッズもあります。

それはトレーニング用の小さなゴムボールです。

小さなゴムボールをアドレス時の両腕の間に挟みます。

そのボールを落とさないようにゆっくりとゴルフスイングをしていくのです。

この時に腕が体の中心から離れてしまうと当然ボールは落ちてしまいます。

腕や手を使ったスイングをしている人はボールを落とすどころかクラブを上げることもできないでしょう。

タオルを使った練習ドリルと似ていますが、これは体の回転だけでなく上半身と下半身が同調するスイングを身につけることができます。

ボールを落とさずにクラブを振るのは簡単ではありません。

根気のいる練習となりますが、繰り返し練習することで飛距離だけでなく安定した方向性まで手に入れる完ぺきなボディターンのゴルフスイングを習得できるでしょう。

最初は大きなボールから少しずつボールを小さくしていくのもステップを踏んだ練習になるので、続けられる一つの手かもしれません。

ローマとゴルフは1日にして成らず、焦らずじっくりと

ボディターンのゴルフスイングを身につけるたくさんのパターンのドリルを紹介しました。

全て効果絶大ではあるのですが、数日挑戦したからと簡単に身につくものではありません。

しかし地道に毎日コツコツと練習していけば必ず理想のスイングを手に入れることができます。

最初に無理を強いて頑張りすぎて諦めるのではなく、自分のできる範囲で続けられる練習をしてください。