ゴルフのバックスイング。左腕の使い方を覚えよう!

最終更新日:2016/10/25

ゴルフのスイングは難しいですよね。

バックスイングの仕方とっても様々な言い回しがあります。

たくさんあるチェックポイントのうち右打ちなら左腕の使い方が大切だと教える方が多いようです。

今回は左腕の重要性について考えてみたいと思います。

ゴルフのスイングにおける左腕の役目は?

ゴルフでは左手が重要だと聞いたことがありますか。

多くのゴルファーは右利きが多いと思います。

プロゴルファーでも右利きの人が多いのですが、中には左利きだけれど左腕が重要ということもあり、右打ちでゴルフをしている人が何人もいます。

左腕はどのように重要なのでしょうか。少し違った視点から考えてみたいと思います。

初めてゴルフクラブを握ったときですが、左手と右手どっちが上でどっちが下に握りましたか?

男性女性関係なく、ほとんどの人が左手がグリップエンド側、右手がクラブヘッド側になるように握っていると思います。

体が無意識にそうしているようです。

ではなぜそのように握るのでしょうか。実は箒で掃除するときも左手と右手の位置関係は同じようになっています。

つまり、グリップエンド(支点)を支える役目を左手・左腕で行い、クラブヘッド(箒だと先端)を右手・右腕でコントロールしています。

左手・左腕はクラブを支えているので、重要だということになりますね。

バックスイングの時、左腕はどう使う?

バックスイングするときの左腕はどのように使っているでしょうか。

バックスイングは背骨あたりを中心とした軸に対して、右に体を捻転させながらクラブを上げていきます。

そのときクラブを支えているのは左腕です。

右手でクラブを支えている。という人もいるかもしれませんが、それは支えているというよりは補助していると言った方が正しいと思います。

なぜなら、グリップエンド側を握っている左手の方が支える度合いが大きいからです。

そして、体を捻転させながらクラブを上げていくと、その捻転に沿ってクラブを動かしているのが左腕です。

体の捻転をあまりせずに腕だけでサッとクラブを上げている人もいますがそれはオススメしません。

どうしても手打ちになってしまいます。

左腕でクラブを上げているというよりは、クラブの延長線上にある左腕でクラブを支えながら、体の軸に沿ってクラブを動かしている。そして、体が右を向いていくのに伴って、左腕を高く上げていき、トップの位置に収まるという感じになります。

バックスイングの際、左ひじは曲がっても良い?

プロゴルファーのスイングを見ると、ほとんどの選手は左腕を伸ばした状態でバックスイングしています。

過去にはすごく有名なプレーヤーで左肘を曲げてバックスイングしているプロもいましたが、ツアーで活躍した数少ない選手の一人だと思います。

左腕は何のために伸ばしているのでしょうか。

大きな理由として、スイングアークが大きく出来るというメリットがあると思います。

スイングアークが大きくなるとその分ボールを遠くへ飛ばすことが出来ます。

では、左腕は伸ばした方が良いかというと、必ずしもYESとはなりません。

左腕は伸ばすというよりは、伸びているといった方が正しいと思うからです。

どういうことかというと、背筋力がない人の場合は左腕は伸ばさない方が良いからです。

無理やり腕だけを伸ばしても、余計な力が入って逆効果だからです。

もしあなたが、あまり背筋力がないと感じているのであれば、無理に左腕は伸ばさず、左肘が曲がっていても良いです。

その方が、良いスイングが出来ると思いますよ。

ゴルフ練習。左腕だけで打てますか?

左腕だけでクラブを振ったことはありますか。

腕1本でクラブを振るのはなかなか難しいと思います。

更に、左腕だけでボールを打つのは至難の業ではないでしょうか。

ですが、とても良い練習になります。左腕の腕力でクラブをコントロールしようとすれば、相当の筋力がないと難しいです。

ですが、腕力だけでクラブを振る必要はありません。

クラブはヘッドの重みを利用して振っていきます。

クラブを持ち上げさえ出来れば、そこからはクラブヘッドの重みで勝手にヘッドが落ちてきます。

左腕はクラブがぶれないように支えてあげるだけで良いのです。

支えると言っても、ある程度の筋力は必要ですが、それほど難しいことでもないと思います。

出来るのであれば、是非左腕だけでスイングする練習をしてみて下さい。

左腕だけでクラブを振ると、クラブを支えるということとクラブヘッドの重みを利用して振るということを感じることが出来るからです。

ただ、もし失敗してクラブが手から離れると事故にもなりかねませんので、周りに人がいなく安全な状況であれば試してみて下さい。

ゴルフのバックスイングはあくまで通過点

ゴルフスイングをいくつかのパートで区切ると、アドレス、バックスイング、トップ、ダウンスイング、インパクト、フォロースルー、フィニッシュの7つに分けることができるでしょう。

その中でも重要な1つであるバックスイングですが、あくまでもスイングの通過点に過ぎません。

では、どのような役割があるのでしょうか。

例えば、トップポジションからからスイングするとどうなるでしょうか。

野球は、振りかぶった状態からピッチャーが投げるボールを打ちにいきます。

ゴルフも似たように道具でボールを打つスポーツなので、トップから打ち始めてもいいはずです。

振りかぶった状態からでも、ホームランを打つことが可能なので、遠く飛ばすことは出来そうです。

ですがゴルフの場合は、アドレスできっちり構え、バックスイングから始動し始めます。

その理由は、再現性のあるスイングをするためです。

ゴルフは飛距離だけでなく、方向も重要です。

安定したアドレスから、いつも同じようなバックスイングをすることで、安定したショットが打てるようになります。

バックスイングの重要性を理解したうえで再現性のあるスイングを目指してください。

逆素振りは出来ますか?左腕と右腕の関係性

プロゴルファーの片山晋呉選手は、右打ちの選手ですが左打ちの練習も良くしていてかなり良いスコアでラウンドすることが出来るそうです。

あなたは、左打ちのスイングが出来ますか。左打ちのスイングをしたことがない人も多いと思います。

やったことの無い人は、まずはヘッド側を持って左打ちのスイングをしてみて下さい。

少し慣れてきたら、グリップ側を持って逆打ちの構えをしてみて下さい。

右手と左手のグリップの位置が変わるだけで、すごく違和感があると思います。

では、逆打ちの素振りをしてみましょう。びっくりするぐらいスイングしにくいと思います。

ですが、少し続けてスイングしてみて下さい。

何か気づくことがあると思います。

例えば、クラブと体をつないでいる腕の役割です。

今まで左腕でクラブを支えていた右打ちのスイングですが、逆打ちになると今度は右腕でクラブを支えることになります。

逆打ちすることで、今まで気づかなかった腕の使い方が分かることもあると思います。

ぜひ試してみて下さいね。

左腕をどのように使うかはあなた次第です

教える人によって、バックスインは左腕をしっかり伸ばさないといけないという人もいれば、左腕は曲がっていても良いという人もいるでしょう。

どちらも間違っていないと思います。

初心者の人は左腕を無理に伸ばそうとすると、無駄な力が入り過ぎてしまいますし、中上級者の人は左腕を伸ばした方がスイングアークも大きく取れるでしょう。

左腕の役割は重要ですが、1つの事柄にとらわれていると無駄に時間を浪費してしまうかもしれません。

アドバイスは参考にして欲しいですが、それがあなたにとって最適かどうかは吟味してくださいね。