ゴルフではゴルフ練習場(打ちっぱなし)で練習するのが一般的です。
そこである程度打てるようになってからラウンドデビューを考えます。
初心者がまず握るべきクラブは「七番アイアン」と昔から言われています。
そこで七番アイアンを使った初心者向けの練習方法などを紹介します。
初心者ゴルファーが最初に握るのは七番アイアン
冒頭にもお話したように初心者が最初に練習すべきクラブは七番アイアンだと言われています。
ラウンドではキャディバッグにクラブを14本まで入れることができます。
パターを除くと練習に使えるクラブは13本あるのにも関わらず、なぜ七番アイアンなのでしょうか。
それは七番アイアンが中間の長さになるクラブだからです。
最初にウェッジやショートアイアンのような短いクラブやドライバーやウッド、ロングアイアンのような長いクラブで練習してしまうとショットに変な癖が付きやすいという考え方に基づきます。
また他のクラブに持ち替えた時に違和感があったり、上手く打てなかったりすることもあります。
そうならないためにも初心者が練習を始める際には使うクラブの順番と言うのは非常に大切になるのです。
女性ゴルファーの場合はハーフセットを使う人が多いので、七番ではなく九番が中間の長さになるので九番アイアンで練習すると良いでしょう。
またアイアンセットが六番からである場合は、八番アイアンが中間の長さになるので八番アイアンを使うと良いでしょう。
初心者ゴルファーが七番アイアンを使ってする練習①
七番アイアンが中間の長さのクラブだからと、初心者ゴルファーがいきなりフルスイングの練習をするのはNGです。
最初は膝から膝の高さの小さなスイングでの練習からスタートしましょう。
この練習で意識することは、ゆっくり、そして真っ直ぐに振り、同じ軌道でスイングし続けることです。
まずボールを8cmくらいの高さにティーアップして置いてください。
スタンスを肩幅くらいにし、グリップとアドレスを作ります。
膝の高さまでゆっくりテークバックし、半分くらいの力でボールを打ち、フォローも膝の高さで止めます。
慣れてくると徐々にスイング幅が大きくなってしまいますが、振り幅を安定させるように注意しましょう。
この練習は芯を捉えられるようになることが目的です。
芯を捉えるためのポイントは以下の通りです。
①ボールをしっかりと見てヘッドアップしないこと。
②腕の三角形を保つこと。
③手首を使わず固定すること。
これら3つです。
ゴルフスイングでは体重移動が必要なのですが、この段階の練習での体重移動は必要ありません。
両足に均一に体重を掛けたままのスイングをしてください。
これは初心者だけでなく、中~上級者でも芯を捉える練習になるのでオススメします。
初心者ゴルファーが七番アイアンを使ってする練習②
膝から膝の練習でしっかり芯を捉えられるようになったら、七番アイアンを使った次のステップに移行しましょう。
初心者ゴルファーの方は、まだフルスイング練習をするのはNGです。
次のステップではスイングの幅を腰から腰までのハーフスイングにします。
練習の手順は膝から膝の練習と同じです。
しかしハーフスイングでの練習では体重移動を加えます。
まずテークバックで右足に体重移動をします。
そしてダウンスイングで左へ体重移動し始め、インパクトでは左足に約8割体重移動します。
実はこの練習は中~上級者のスイング改善のために行われるものです。
ハーフスイングの範囲をビジネスゾーンと言い、ゴルフスイングの中でも大変重要な範囲と言われています。
この練習で安定したスイングができ、芯を捉えるようになると、ゴルフスイングの基礎が出来上がったと言っても過言ではないでしょう。
ハーフスイングでボールをしっかり打てるようになったら、スイング幅を肩から肩へ、そしてフルスイングへと大きくしていくのが理想です。
七番アイアンが打てるようになった後は
先に紹介した初心者ゴルファーが七番アイアンを使ってする練習である程度打てるようになったら、七番アイアンと長さが近いアイアンを順番に練習していきます。
七番アイアンを基本とするので、練習へ行った際には七番アイアンから練習をスタートするようにしてください。
ロングアイアンやショートアイアンが七番同様ある程度打てるようになったら最後にドライバーの練習をします。
見て分かると思いますが、ドライバーはアイアンとは全く違う形状をしています。
そしてロングアイアンと比較しても長さが大きく違います。
しかし基本的な打ち方は七番アイアンと同じです。
ドライバーを手にすると飛ばそうと力が入ったり、オーバースイングになってしまったりするので気をつけてください。
基本を理解していてもドライバーを持つとどうしても必要以上に振り回してしまう人がいます。
それは初心者に限りません。
ドライバーはゴルフで一番長いクラブとなるので、振り回そうとするとせっかく基本の練習で作ったスイングが崩れてしまうので注意しましょう。
練習で使うクラブの割合
ラウンドでドライバーを使う機会は最高で14回しかありません。
だから練習をしなくて良いかと言うと決してそうではありません。
ドライバーの練習も当然必要です。
しかしスイングの基礎が身に付いていない初心者ゴルファーは、正しいスイングの基礎を見に付けるために七番アイアンの練習を重点的にするのがベストです。
練習の配分は、ドライバーが1~2割、七番アイアンが5割、その他のクラブ(苦手なクラブ等)を3割くらいにすると良いでしょう。
七番アイアンで正しいスイングができるように反復練習をしてから、クラブの番手を変えて練習するようにしてください。
番手を変えてもまた七番アイアンを持ち、スイングの確認をすると基礎を身に付けるのにより効果的です。
もちろんしっかりとクラブを振れるようになるまでは、七番アイアンでの練習の割合を8割、大げさに言えば10割にしても問題ありません。
基礎が身に付いていないのにあれこれクラブを変えると、スイングが安定に繋がりませんので気をつけましょう。
アイアンOK!ドライバーOK!最後はラウンドの準備を!
七番アイアンの練習から始め、全てのクラブをある程度打てるようになったら、ラウンドデビューの準備を始めます。
打てるようになったからといきなりラウンドデビューと言うのは無謀過ぎます。
初心者ゴルファーにとって最も緊張する、そして大切なラウンドデビューに向け、ラウンドのための練習を事前にしっかり行ってください。
初心者のためのラウンド練習方法は、コースと同じようにボールを打っていくことです。
コースと同じと言うことは、ティーショットのドライバーからスタートし、セカンド、アプローチの順番で打っていくことです。
シュミレーション練習となるので、「400ヤードのパー4」と自分なりのコース設定すると良いでしょう。
ティーショットのドライバーで180ヤード飛ぶと残りピンまで220ヤードとなります。
そこから五番アイアンで140ヤード飛ばすと残り80ヤードでPWとなります。
ドライバーが毎回同じ距離飛ぶとは限らないので、セカンドショットのクラブが変わります。
またセカンドやサードでミスをしたことを想定し、50ヤード以内のアプローチも練習に入れると良いでしょう。
一球一球クラブを変えて打つので、ラウンドに近い実践的な練習になり、ラウンド本番での対応力が身に付けられます。
ゴルフでは地味な練習こを効果絶大!
初心者ゴルファーはまず七番アイアンから練習するようにしましょう。
そうすることでブレない安定したショットを身に付けることができるからです。
膝から膝、腰から腰と想像しているゴルフとはイメージがかけ離れているかもしませんが、七番アイアンでスイングが安定したら、その後の上達はウナギ上り間違いなしです。