グリーンに上がってからティーグラウンドのほうを見て、指を折りながらスコアを数えているゴルファーを見ることがあります。
そんな状態で池ポチャなどのトラブルがあると、スコアのカウントはより複雑になります。
そこで今回は池ポチャのスコアの数え方やペナルティについて紹介します。
ゴルフ初心者がおちいる池ポチャのカウントミス
ゴルフを始めたばかりだと、プレー中の打数を忘れてしまって、カップインしたのに自分のスコアをすぐに言えない場合があります。
ボールを打つことに必死なこともあり、数えていたスコアはグリーンに上がった時にすっかり消えてしまうようです。
そのためグリーンに上がってから振り返り、1打目、2打目と人差し指でポイントを指して数えている光景を目にします。
このようにスコアのカウントに不安があるようなら、腕時計タイプのスコアカウンターを使うと、1打ずつ押すだけで打数を間違えることはありません。
ただしクラブでボールを打った回数は表示を見れば分かりますが、ペナルティの数は自分で加算するしかありませんので注意してください。
スコアカウンターをつけているのですから、ルール上のペナルティの数を細かく知るには少し時間が必要です。
昔はルールブックを見てペナルティの数を確認するか、同伴者に聞いて加算したものです。
しかし現在ではスマホに向かって「池ポチャの罰打」と話しかけて入力すると、すぐに教えてくれるので、余程のことがなければ間違えることはないはずです。
ゴルフルールを覚えれば池ポチャのカウントは間違えない
便利な世の中になり、池ポチャの罰打が分からなくても、スマホが答えてくれるので心配はありません。
しかし、その罰打分の加算の仕方が分からないと悩む人がいるようです。
この池ポチャは1罰打です。
ちなみにゴルフのルールでは、「1打罰」ではなく「1罰打」と言うのが正解です。
ルールの中には、「公正の理念」として「1つの罰が適用される」と書かれています。
書かれている通りに、自分が打った分に1つの罰を加算すれば、何も問題はありません。
ところがスコアカウンターを持たずにカウントすると、打った場所で数える場合と使ったクラブの違いで数える場合があります。
そんな時は、池ポチャを抜いて打数を数えて、最後に罰打分を加算することが多くなります。
この加算方法が間違える元になっているわけです。
通常のカウントでいけば、池ポチャの次打は「3打目」です。
ティーショットが池ポチャになると、ティーショットの1打、池ポチャの1罰打、ドロップした場所から打つのが3打目となります。
同伴者から説明もなく「池ポチャは3打目」と教えられると、間違った引き算で2罰打が正解と誤認してしまうことがあるようです。
池ポチャを後付けでカウントするとゴルフスコアを誤記する
ゴルフのルール通りに加算すれば、池ポチャのカウントを間違えることはありません。
しかしルールを良く理解していないために、池ポチャのペナルティが何打目なのか不安になり、後付けすれば良いと考えるから面倒なことになるわけです。
ティーショットが池ポチャなら、次のショットは3打目と覚えるのも確かに1つの方法ですが、やはり1打ずつ加算していった方がスコア誤記を防ぐことができます。
この簡易的な3打目の数え方と同様なのがOBの罰打です。
ルール上のOBは1罰打なのですが、こちらも2罰打と覚えている人が多いようです。
ティーショットがOBになった時、次のショットは同じ場所から打ち直しの3打目です。
この時、最初のショットをなかったことにして、打数だけをカウントして最後に2打を加えることで、そのうちに2罰打と覚えたのだと思います。
この2打加算の考え方はスコアとして間違っていませんが、罰打としては間違っているので、思わぬところで誤記の原因となる場合があります。
池ポチャのカウントを絶対間違えないゴルフスコアの数え方
池ポチャ同様に1罰打のOBですが、例えばグリーン周りのバンカーからの2打目がトップしてOBになったとしましょう。
バンカー内にドロップしてプレーを再開する時、最初のバンカーショットに2罰打を加算してしまうと、次のバンカーショットは5打目になってしまいます。
本来は4打目なのに、最初のバンカーショットを「なかったこと」にしなかったために、罰が1打増えてしまったわけです。
冷静に考えればすぐに理解できることですが、バンカー内でトラブルになり、OBを1発打っただけでなく何度も叩いたら、打数に罰打を加算するスコア計算は間違いの元になるのは目に見えています。
同じ場所で複数回打つと、あとから振り返って考えた時に混乱するものです。
まして池ポチャは2罰打と思い込んでいたら、カウントの時に間違えてしまっても仕方のないことです。
最初のうちは心の中で「1打目打ちます」と、打数をカウントしながら移動すれば、とりあえずゴルフのスコアは間違わずに済むはずです。
池ポチャでゴルフ規則を知らないとカウント数が増えていく
池ポチャになった時、スコアのカウントを間違えないことは大変重要なことです。
そこで1度カウントの仕方さえ覚えてしまえば、余程のことがない限り間違えることはないはずです。
問題なのは、池ポチャに与えられる罰打よりも加算されるペナルティです。
池ポチャは1罰打を受けますが、池からのショットでゴルフのルールに適合していなければ、さらにペナルティが加算されることになります。
「池に入ったボールを横に出してドロップ」する光景を良く目にします。
本来ゴルフのルールでは池を横切った地点、つまり侵入したところを基点にドロップ位置が決まります。
池の中のボールは、侵入ポイントより先にある場合が多く、本来のドロップ位置より前方から打つと、距離の違反をしたことになります。
「ホールに近づかず」がドロップ位置の大原則なので、再ドロップが必要となります。
再ドロップについては間違えることはないと思いますが、問題は繰り返せる回数です。
斜面などでドロップすると何度やっても止まらずに転がってしまうことがあります。
ドロップは2回までで、あとはプレース(置く)が決まりです。
3回目のドロップをしたらさらに2罰打が加算されます。
池ポチャでチャレンジゴルフをするとカウントが増える?
池ポチャで気をつけたいペナルティがもう1つあります。
プロのゴルフ競技を観ていると、裸足になって池の中に入って、水の底に沈んでいるボールをショットしていることがあります。
プライベートゴルフで、「そこまでスコアに執着しなくても良いのでは?」と思いますが、綺麗な水なら1度は挑戦してみたいと考えても不思議ではありません。
その際、アドレスの状態でクラブを水に付けると、1罰打が加算されます。
ここはバンカーの砂と同じなのでミスを犯すことはないでしょうが、実際に問題となるのはプレーの遅延です。
正当な理由でプレーの準備をしていても、規定時間をオーバーすると罰打がカウントされるのです。
それでも改善できないと「失格」になるので、競技会ならプレーの中止です。
2019年のゴルフルール改正によって、プレーの速度はさらに厳しくなり、自分が打つ番になってから40秒以内に完了しなければなりません。
靴とソックスを脱いで池に入って、アドレスを取りショットする時間が40秒です。
急ぎすぎて池の下の敷いてあるゴムラバーに足をとられたら、自分自身が「ドボン!」と水の中に沈むことになってしまうことも想定されます。
つまり池ポチャの時は1罰打で止めるよう、チャレンジゴルフにトライすることなく、ルール通りに無理のないプレーを心がけましょう。
池ポチャでゴルフのカウントの仕方が分からければスマホに!
ゴルフのスコアを数える時は、池ポチャの罰打をあとからカウントするのではなく、打数順に1罰打を加えていったほうが集計する時に間違いはありません。
また池ポチャのカウントの仕方だけでなく、他のペナルティについて不明の時はスマホに語りかけて答えてもらいましょう。