アプローチが上手くなれば、ゴルフのスコアは確実に良くなります。
そのアプローチの練習をすればスコアアップが期待できるのに、練習場ではフルショットが主体になっていませんか。
そこで代表的な3つのアプローチとその練習の仕方を紹介していきます。
アプローチを練習すればゴルフのスコアアップができる
ゴルフのスコアアップを目指すのであれば、アプローチの練習をしましょう。
ローハンデゴルファーがパーオンする確率は50%以下と言われていて、90打前後のゴルファーなら1ラウンドで数回しかないそうです。
ラウンドの大半ではリカバリーが必要になるので、拾うゴルフができればスコアアップに繋がるはずです。
そこでアプローチを練習する時は、ボールの置かれた状況を想定して、距離感や球筋を考えてショットを打つことが大切です。
ラウンド中はフルショットするよりも、スイング幅を調節してピンを狙うほうが多くなるものです。
ところが練習場では、ウェッジをフルショットしてスイングチェックしていることが多くなります。
スイング軌道を作るためには、フルショットも良い練習法ですが、スコアアップを目指すのであれば、ハーフスイングのアプローチが重要だと言えるでしょう。
最初に、クラブが持つ本来の飛距離を知るためにフルショットで打ちます。
次にハーフショットで飛距離の差を確認します。
この差を知ることができれば、距離のコントロールができて、ピンそばにボールを運ぶことができるようになります。
アプローチのゴルフスイングを練習する時に注意するポイント
ウェッジをフルショットする時は、背骨を中心軸にして身体を捻転したスイングをしますが、ハーフスイングになると身体の捻転を半分にすることは難しく、手打ちの傾向が強くなります。
アプローチで身体を捻転せずに手打ちすると、両肩は飛球線と平行にしたままで、腕だけでクラブを引き上げることになります。
この両肩が動かずに腕だけを上げる動作では、グリップを握った位置と同心線上でトップが作られます。
この位置はアウトサイドのポジションになるので、そのままダウンスイングするとアウトサイドインの軌道になるでしょう。
アウトサイドインはいわゆるカット打ちになるので、ヘッドのヒール側が先行することになります。
そのままインパクトするとスライス、運が悪ければゴルフクラブのネックに当たってシャンクすることも考えられるスイングです。
練習する時は小さなテークバックでも、グリップは後方線ではなく、身体の側面に向けて引くようにして、弧を描くスイングをイメージすることが大切です。
アプローチの基本ピッチエンドランをゴルフ練習場で習得
アプローチの練習と言っても、たくさんの種類があるので、それぞれの打ち方をすべて習得するのは大変なことです。
また実践するゴルフコースで、状況に応じて使い分けができるのは、ほんの一部のゴルファーで、大半は得意な打ち方でアプローチするでしょう。
アプローチにスタンダードタイプはありませんが、一般的にはピッチエンドランを基本としています。
ピッチは飛球、ランは転がり、ターゲット方向に打ち出して転がったボールがカップに向かうというアプローチです。
ピッチエンドランは、ボールからグリーンまでの間隔に合わせて飛球距離を決め、カップまでの長さに合わせて転がる距離を決めます。
スイングの振り幅とロフト角(番手)によって距離を調節するので、ゴルフクラブは7番
・8番・9番・ピッチング・アプローチ・サンドと、多くのクラブを使いながらピンを狙っていきます。
1つのアプローチ法ですが、たくさんのクラブを練習しないと、実践で使いこなすことができません。
ゴルフスイングで高度なアプローチのロブショットの練習法
高度な技術が必要になるロブショットですが、多くのゴルファーはグリーン周りからのアプローチに使うのではないでしょうか。
ただこのショットは本来ミスショットのリスクが高いことから、アマチュアゴルファーにはオススメできません。
しかし打ち方を知っておくこと、特にフェースを開いたウェッジの使い方を覚えることができたら、さまざまなショットを放つことができるようになります。
練習方法は、フェースの開きに慣れるところから始めましょう。
まずは、ウェッジのフェースの上に紙コップを置いて倒れないようにしてください。
この角度を身体に覚えさせて、違和感がなくなったら素振りをします。
スイングの最下点はボールの真下になるように、レベルブローをイメージします。
本来の最下点は「1点」ですが、実際のスイングではレベルブローにすると「線」になってきます。
スイングは丸い円ではなく縦長の楕円なので、インパクトゾーンが長くなり、ソールが滑るようにボールの下に入るわけです。
このヘッドの動きがゴルフボールを高く上げるロブショットに繋がるのですが、一方でダルマ落としのように、ボールの下をくぐってしまうこともあるので、十分な練習が必要なアプローチ方法と言えます。
自宅でゴルフ練習ができるアプローチの打ち方とは?
アプローチに限らず、簡単に早く上手くなりたいと思うのは誰もが同じはずです。
しかしゴルフは、身体が覚えるまで繰り返し練習することが上達の早道です。
頭で覚えても実際にクラブをコントロールできなければ、思い通りのショットはできません。
ただし、仕事をしながら毎日練習することは、かなりハードルが高くて長続きしないものです。
そこで、自宅で空いている時間に練習してみてはいかがでしょう。
アプローチショットというと、大掛かりな練習器具を用意しなければならないような気がするものです。
しかしそんなくことはなく、基本的にボールとクラブがあれば、何も用意しなくてもすぐにできますが、できればマット(人工芝やカーペット)を用意すると床に傷をつけることはありません。
ピッチングウェッジをパターと同じように握り、まさにパッティングでアプローチをします。
目標にするのは座布団やティッシュの箱など何でもOKです。
自宅スペースに合わせたチップショットの練習は、拾うゴルフにきっと役に立つはずです。
アプローチの練習をしてもゴルフで使えない場合がある
3つのアプローチの仕方を練習しても、すべてをコースで使えるわけではありません。
特にロブショットは難易度が高く、失敗すると大きなミスに繋がるため、練習では100%の確率で成功するまでは、使うべきではありません。
多くの場合には、ピッチエンドランかチップショットを選択することになります。
どちらもグリーン面を転がすことを主体にしているので、大きなミスはないはずです。
唯一、ミスが起こるとしたらインパクトの時ではないでしょうか。
フェースの入りが厚いとトップし、薄いとダフリになる可能性があるのは、ピッチエンドランです。
振り子のようなスイングをしていても、ピッチ(飛球)の距離によっては、スイングが大きくなるので、その分だけミスも出やすくなるのです。
もっともミスが少ないのはチップショットになります。
特にパッティングのような打ち方をすれば、インパクトでの打ちミスがなくなり、距離感や方向性が多少違ったとしても、大きなミスに繋がる恐れはありません。
ゴルフでスコアアップするには、ミスを減らすことです。
ミスが完全になくなると、72ストロークでラウンドできる計算になるはずです。
ゴルフ上達のカギとなるアプローチの練習とは
プロゴルファーのようにピタッと止めるアプローチは、ゴルファーであれば誰しも憧れるところです。
しかしリスクを伴うショットは、それに見合った状況でなければ、極力避けるべきです。
なるべく安全にピンそばにつけられるように練習することは、ゴルフ上達のカギになります。