競技ゴルフやコンペ等ではスコアカードを提出します。
公式競技とコンペではスコアカード自体が違いますが、気をつけることは同じです。
公式競技ではなくても、スコアカードの提出方法はゴルフの規則で決まっているので、当然コンペ等でも適用されます。
そこでスコアカードの提出の仕方とその注意事項について説明します。
競技ゴルフでのスコアカードの記録方法
プライベートなゴルフラウンドでスコアカードを記入する際は、自分で自分のスコアを記入します。
しかしゴルフ競技で使うスコアカードでは、マーカー(同伴競技者)がスコアを記入するのがルールです。
記入する同伴競技者は、競技委員が指定します。
記入漏れや誤記はペナルティになるので、各ホールごとに競技者にスコアを確認しながら記入するようにしましょう。
普段使用しているスコアカードに記入したものを後から写すと確認しながら記入できるのでオススメします。
マーカーによっては、最後にまとめてスコアを確認してくる人もいるので、自分のスコアをしっかりと把握しておいてください。
しかしまとめて確認するのは、マーカーとして正しい行為ではありません。
自分がマーカーの時に、競技者のスコアに確信がないならその場で競技者に確認してください。
ホールごとにしっかりと確認しておかないと、間違っていた場合にペナルティが科せられるため、トラブルの原因にならないよう注意してください。
競技終了後は同伴競技者のスコアを記入し、記入後は速やかに同伴競技者にスコアカードを渡します。
最後に競技者本人が提出する形となります。
競技ゴルフでのスコアカードの提出方法
マーカーはゴルフラウンド終了後、競技者と再度各ホールのスコアを一緒に確認します。
間違いのないことを確認できたら、マーカーの署名欄にサインをして競技者に渡します。
相互確認をしてサインをすることを「アテスト」と言います。
この光景は、プロのツアートーナメントのテレビ放送でも良く目にします。
確認作業の際は、各ホールのスコアだけでなく、合計の計算間違いがないかもしっかりと確認してください。
提出した段階で、スコアの全責任は競技者に移ります。
もし真実よりも少ないスコアを記録した場合は、過小申告となり競技失格となるからです。
スコアの合計だけでなく、ホールごとのスコアが正しくなければなりません。
良くある間違いが、パー3とパー4のスコアを入れ違ってしまうことです。
この場合、合計は合っているため、間違いに気づかない場合があるので十分気をつけましょう。
真実よりも少なく記入すると競技失格となりますが、多く記録した場合は申告通りのスコアとなります。
ここまで気をつけて問題なかったとしても、署名なしでスコアカードを提出すると競技失格になるので最後まで気を抜かないようにしましょう。
スコアカードの誤記に関するゴルフルール規則
スコアカードを提出した後に、スコアの誤記があった場合のゴルフルールも紹介しておきましょう。
提出したスコアカードは、どのような理由があっても絶対に修正をすることはできません。
1ホールでも少ないスコアで申請している場合は「競技失格」となります。
しかし2016年にルール改定があり、如何なる場合でも競技失格に例外が加わりました。
その例外は、プレーヤーがスコアカードを提出する前にペナルティが科せられたことを知らずに過少報告をしていた場合は、競技失格になりません。
ここで誤解しないでもらいたいのが、競技失格にはなりませんが罰則は与えられるということ。
元々与えられた罰則に加え、誤記に対する2打罰が科せられます。
競技失格にならないのは有り難いですが、痛手となるペナルティなのは違いありません。
このスコア誤記は、プロゴルファーでも発生しています。
世界の青木功も十分な確認をせず提出したことで過少申告で失格となったことがあります。
彼はアテストの際の確認作業をしっかりと行わなかったことで過少申告となりました。
最後まで絶対に気を抜いてはいけないと言うことです。
スコアカード提出に関わるゴルフルールとマナー
意外と知らないスコアカード提出に関わるゴルフルールとマナー。
公式競技だけでなくコンペでのスコアカード提出でも、ルールとマナーはほぼ同じなので覚えておくようにしましょう。
まずスコアカードは原則、打数を記入します。
計算しやすいのでパーに対するプラスマイナスの打数しか記載しない人がいますが、それで提出してしまうと記載ミスで失格になってしまうので気をつけてください。
プライベートなコンペだからとルールを無視してスコアを付けていると、正式な場でも同じことをしてしまうので、日頃からきっちりとスコアを付けるようにしましょう。
スコアカードにはパット数を記入する欄があるのですが、そこの記入に関してはルールにありません。
あくまでも自分がデータ分析するためにある欄です。
しかし公式競技で提出するスコアカードでは認められていないので注意しましょう。
プライベートコンペの場合であれば、OBやバンカー、ペナルティの記載をしても問題ありません。
同伴者のスコアを記入することはマナーの1つです。
提出の有無関係なく、同伴者のスコアを記入するようにしましょう。
ホームコースではスコアカードを提出する義務がある
スコアカードの提出は、ゴルフ競技やコンペだけではありません。
ホームコースでラウンドするとスコアカードを提出する義務があります。
ホームコースのラウンドしたスコアカードで算出するのがオフィシャルハンディです。
ホームコースでなくとも、ゴルフ連盟に加盟しているゴルフ場であれば、提出することは義務です。
勘違いしている人が多いのですが、ゴルフ連盟のJGAハンディとホームコースのクラブハンディは別物です。
ハンディ自身が違うこともあります。
ゴルフ連盟でのスコアカードの提出は、日付と本人のサイン、そしてアテストサインの全てが記入しなければなりません。
この点はゴルフ競技のスコアカード提出と同様です。
ゴルフ競技では競技失格になりますが、ゴルフ連盟の提出ではこれらのいづれかが漏れていたら提出無効となります。
スコアカードの提出は義務とは言われていますが、中にはハンディが悪くなるので、スコアが思わしくない時には提出しない人もいます。
当然プロゴルファーではないので、そのあたりは厳密ではないようです。
スコアカードの時間をかけすぎるのはNG
スコアカードを提出する際に、間違いがないように気をつけなければならないのですが、だからと言って、スコアカードの記入に時間をかけすぎるのはマナー違反です。
ゴルフ競技では、遅延プレーはペナルティが科せられます。
スコアカード記入に時間をかけすぎてしまい、遅延プレーになってしまったら、監視委員から注意されます。
何度か注意されたらペナルティです。
それはプライベートなラウンドでも同様です。
スコアカード記入に時間をかけすぎてしまったら、後続のプレーヤーに迷惑をかけ、ひどい場合はクレームが付きます。
特に初心者ゴルファーは、プレー自体に時間がかかってしまうので、ラウンドに慣れるまでは、スコアの記入は上級者に任せるようにしましょう。
ゴルフが上手くなると、スコアを記入する時間も十分取れるようになります。
それまでは自分のプレーに集中するだけで問題ありません。
同伴競技者もその状況は理解してくれます。
慣れるまではラウンド前に、初心者であることを告げて、自分のスコアだけを付けるようにしてください。
スコアカードを付ける緊張感を味わってみよう
プライベートなラウンドしかしたことない人は、一度スコアカードを提出するようなゴルフ競技やコンペに参加してみましょう。
その緊張感は、通常のラウンドとは全く異なります。
自身のメンタルを鍛えることもできますし、いつもと違う環境に集中力が増したりします。
いつもと違うラウンドをしてみるのもゴルフ上達には必要なことです。