【ゴルフの基本】バンカーとウォーターハザードでのルール

最終更新日:2018/06/01

ゴルフには数えきれないくらいのルールがあります。

ゴルフルール規則と言う本1冊分のルールです。

それ全てを覚えるのは大変ですが、良くあるシチュエーションでのルールぐらいは覚えておきましょう。

今回は、その中でもバンカーとウォーターハザードで良くあるシチュエーションでのルールと罰則についてお話します。

ゴルフ場にある黄色杭と黄色ラインはウォーターハザード

ウォーターハザードは、コース内にある池や小川など水のある場所とその周辺のエリアのことを言います。

バンカーはその存在自体をハザードと認識しますが、ウォーターハザードは境界線を黄色杭と黄色いラインで示しています。

そこにボールが入った場合は、ゴルフルール規則26に従って1打罰で救済を受けられます。

その救済措置は、2パターンです。

1つは、その場で打ち直しです。

ティーショットの場合はティーアップもOKです。

もう1つは、ハザードラインを横切って入った点とピンを結んだ後方線上から打ちます。

ただしウォーターハザード方面にボールは飛んだけれど、ボールを見つけることができず、そこに確実にボールが入ったと証明できない場合は救済措置を受けられません。

可能性があったとしてもそれはロストボール扱いとなります。

ロストボールの場合は、最後にショットした所のできるだけ近くに戻り、1打罰で別のボールをプレーしなければなりません。

ペナルティ1打のように思えますが、実質2打罰のダメージになります。

バンカーもゴルフのハザード

ゴルフでハザードと言ったら池や小川など水のある場所、所謂ウォーターハザードだけだと思う人がいますが、バンカーもゴルフのハザードです。

ハザードとは正確には障害物の意味を指しています。

ですからバンカーもフェアウェイやラフと取り扱いが違います。

まずバンカーショットの際に砂にソールすることはできません。

アドレスの際にクラブが砂に触れることだけでなく、練習スイングをしている時に誤って砂にクラブが触れたりするだけでもペナルティが科せられます。

気をつけなければならないのは自分のショットの時だけではありません。

他のプレーヤーがバンカーでプレーしている時に自分のクラブが砂に触れてもペナルティが科せられます。

また石や草など自然のものを取り除いてもペナルティの対象となるので気をつけましょう。

またバンカー内での動きには十分注意しなければなりません。

プレーヤーがボールに近づいたり、スタンスを取ったことが原因でボールが動いた場合、1打罰で元の位置にボールを戻さなければなりません。

ウォーターハザード内のボールを打てるか否か

ウォーターハザード内にボールが入ってしまった場合、そのボールを打てるか否かを判断する必要があります。

ボールを打てない、もしくは打たない方が得策だと判断した場合は、先に説明したように1打罰の救済を受けての処置になります。

またウォーターハザード内でボールを打てると判断した場合は、そのままプレーを続けられます。

しかし通常のプレーと異なり、バンカー同様ソールすることはできません。

またボールのそばにある落ち葉や小枝などルースインペディメントを取り除くことも、手やクラブで触ることも許されません。

しかしハザード内に元々生えている草などは触れてもペナルティにはなりません。

それからバランスを崩した際に倒れないように手やクラブを地面に付けてしまった場合も、例外的にペナルティにはなりません。

打てるか否かの判断の際に、しっかりとそこから出せるかどうかを判断することも重要です。

ボールを打った結果、そのボールがOBやプレーできない状態になった場合は、ハザード救済の1打に加えOBであればその1打も加わります。

このようにゴルフでは1打1打の冷静な判断が大きなカギとなります。

悩めるバンカーでのゴルフルールの数々

ゴルフルールを知らないと、知らずにルール違反をしていることがあります。

ゴルフは特にルールの多いスポーツなので、悩むことも多いです。

悩んだ時はキャディさんや上級者に尋ねるのが一番確実です。

特にバンカーはウォーターハザードと違い微妙なシチュエーションが多いです。

ですから想定できる悩めるシチュエーションを少しでも事前に勉強しておきましょう。

①バンカー内のレーキを動かしたら、バンカー内のボールも動いた場合

レーキは動かせる障害物として扱われます。

ですからルースインペディメントにはならないので、無罰で元の場所にボールを戻してプレーを続行することができます。

②バンカーから1打目で出せず、2打目でようやく出せたけれど、1打目の失敗に腹が立ち、その場で2、3回練習スイングで砂を打った場合

バンカー内にボールがない状態での練習スイングなので、ルールに反しません。

ちなみにバンカーから出したボールが土手に止まっていて、クラブを砂に打ちつけた結果、ボールがバンカーに戻ってきた場合もルール違反になりません。

悩めるウォーターハザードでのゴルフルールの数々

バンカーだけでなく当然ウォーターハザードでも悩めるシチュエーションはあります。

ウォーターハザードに入っただけで諦めてしまうゴルファーがいますが、ルールを知っていれば無罰で終わることもあります。

①ウォーターハザードを示す黄色い杭のそばにボールが止まったので、杭を抜いて打った。

全くペナルティに値しないので、そのままの状態でプレーを続行できます。

ウォーターハザードの杭だけでなく、カート表示や修理地表示の杭も抜いて打ってもOKです。

②ウォーターハザードの浅瀬で水に動かされているボールを打った。

これもペナルティに値しません。

逆にボールが動かなくなるのを待つことで時間をかけてしまうと、スロープレーのペナルティで2打罰が科せられるので気をつけましょう。

③ボールが小川に落ちてOBまで流されてしまった。

残念ながらこれはOBとして取り扱うので1打罰になります。

またこれはウォーターハザードの救済処置を受けられずOBとしての処理になるので、元の場所へ戻ってプレー再開になります。

2019年からのバンカーとウォーターハザードのルール

実は2019年からゴルフルール規則が改正される予定です。

ウォーターハザードの呼称は、ペナルティエリアに変わります。

また赤杭のエリアをレッドペナルティエリア、黄色杭をイエローペナルティエリアと呼び、黄色杭にする特別な理由がある場所以外は赤に指定するように推奨されます。

故に、大半が赤杭と赤線で示されることになるでしょう。

そして大きく変わるのが、ソールすること、ルースインペディメントを取り除くことが許されるようになります。

そのためバンカー内でのゴルフルールも大きく緩和されます。

バンカー内でルースインペディメントを動かすこと、手やクラブで砂に触れることが無罰になるのです。

しかしソールしてはいけないことは変わりません。

またバンカー内で深く入った目玉状態など打てない状況の場合、2打罰でボールをバンカーの外側からプレーすることを認める追加の選択肢が加えられます。

ゴルフ規則を近代化するための変更案としていますが、このようにゴルフルール規則は内容変更されることがあるので、こまめにゴルフルール規則をチェックするようにしましょう。

どんなスポーツでも知らなかったは通らない

ゴルフに限らず、どんなスポーツをするにしてもルールを知っておくことは基本中の基本です。

しかしゴルフはルールが多いので、すべてを頭の中に入れるのは非常に難しいのも事実です。

だからと言ってごまかしてプレーを続行するのはスポーツマンシップに反します。

質問することは決して恥ずかしいことではないので、悩んだらまず同伴競技者やキャディさんに尋ねるようにしましょう。