ある調査でゴルファーの約7割がスライスで悩んでいると言う結果が出ています。
スイングを改善するのが一番良いのですが、体に染み付いたスイングの癖を言うのはなかなか抜けないものです。
そこで最終手段としてフックフェイスドライバーに替えることでスライスを多少改善することもできます。
今回は中古ショップで在庫数もそれなりにありそうな、過去の人気クラブの中から、スライサーにとって夢のようなクラブのおすすめランキングを紹介します。
知っておこう!フックフェイスドライバー
フックフェイスのドライバーとは、構えた時にフェイスがターゲットよりも左を向くように設計されたドライバーです。
クラブスペックを見てフェイス角が+(プラス)の物がフックフェイスで、-(マイナス)の物がオープンフェイスです。
フェイス角が大きくなるほどフックフェイス、クローズトフェイスとなり、ボールも掴まりやすくなります。
近年のドライバーは体積460ccと大型化しています。
そうしてクラブヘッドが大型になると、重心距離が必然と長くなってしまいフェイスも開きやすくなります。
もちろんメーカーもユーザーの声を聞き、日々研究をしています。
ですからスライスが出ないような工夫をドライバーに施す方法の1つが、フックフェイスドライバーを作ることだったのです。
スライサーがフックフェイスのドライバーを使うことで、フェースが開く度合いを少なく抑えることができ、スライスも軽減できます。
最初から左にフェイスが向いているので、違和感がある人もいるかもしれませんが、スライス恐怖症の人は逆にそれが安心感を与えてくれている場合もあります。
もちろんフックフェイスのドライバーをスクエアに握り直しての使用は何も意味がありませんので、その点だけはご注意ください。
それでは悩めるスライサーの皆さんにおすすめのフックフェイスドライバーを紹介していきましょう。
おすすめフックフェイスドライバーはテーラーメイドの過去人気クラブ
フックフェイスドライバーのおすすめ1本目は、「テーラーメイドバーナー スーパーファスト2.0J(レッド)」です。
長尺で、掴まり重視のフックフェイス仕様のドライバーです。
フェイス角はなんと+2.5度で、かなりフックフェイスが強いです。
このモデルは、「シルバー」と「レッド」があったのですが、シルバーはストレートフェース仕様ですので間違えないでください。
これは掴まり重視と言われていただけあった、かなり掴まりが良い1本です。
シャフトの長さは46.25インチでかなり長尺になっていますが、テーラーメイドの実測値はそれほど長くないため、上手く振れれば飛距離も望めます。
しかしそれでも長尺なことがデメリットとなり上手く振れないと、ミート率が下がるため飛距離に十分な満足感を得られないでしょう。
それでも大きなフェイスのより広いスイートスポットがあるので、練習次第で芯を捕える確率はかなり上がるでしょう。
またヘッドが白いので、大きく見えることで構えた時の安心感は抜群です。
フックフェイスドライバーに慣れていなくても、クラウンに入ったデザインでアライメント効果を向上し、正確なアドレスが可能なおすすめの1本です。
フックフェイスのおすすめドライバーはグローブライドにもある!
フックフェイスドライバーのおすすめ2本目は、「グローブライド オノフTYPE-D(2012年モデル)」です。
TYPE-Dとは「ドローデザイン」と言う意味です。
フックフェイスで、しかもアップライト気味なことも相まってヘッドが返りやすくなっています。
フェイス角は+1度と先に紹介したドライバーよりはフック具合は弱めです。
しかしフェイス面が広く見える安心感のあるヘッド形状なので、スイートスポットも広く感じられ、アドレスの際にはかなり掴まるイメージが出やすいでしょう。
楽にボールが掴まるドロー弾道設計なので、意識せずとも性能に任せて打つだけで自然に高弾道のドローボールになります。
また低重心設計による低スピン化で飛距離も十分望めるでしょう。
ロフト角は10度と表示されていますが、フックフェイスドライバーにありがちなリアルロフト大です。
実測リアルロフトは12.75度と若干多めです。
そのため、ボールが上がりやすい人やキャリーよりもランで飛ばしたい人は、普段よりもロフト角を1度減らした方が飛ぶ弾道を打ちやすいでしょう。
しかしボールが上がりづらい人やヘッドスピードが38m/s以下のゴルファーは、ロフト角11度を使えば高弾道を楽に打っていけるでしょう。
おすすめから外せないマルマンのフックフェイスドライバー
フックフェイスドライバーのおすすめ3本目は、「マルマン シャトルi4000AR460」です。
アイアンのグースネックのようにフェイス面が後退しており、見るからに徹底したこだわりの見えるスライサー専用モデルフックフェイスドライバーです。
「これでもか!?」と言うぐらいのスライス徹底対策を施したドライバーで、ライ角もアップライト、フェースも完全フックフェイスになっています。
また見た目通り掴まりが良く、スライサーに最適です。
スイートエリアも広く、フェイスがどうしても開いてインパクトしてしまう人には、かなりの直進性が期待できるでしょう。
しかしフッカーやストレートボールしか打てないような人が使うと、間違いなく最初から左方向へ飛び出してしまうので、右に曲げてみようと試みても、右へ大きく曲げる球を打つことはできないほどです。
簡単に言うと「左一辺倒」のドライバーと表現できます。
ですから長年スライスに悩んでいるゴルファーにとってはかなり心強いドライバーになることは間違いありません。
短重心とフックフェイスのダブル効果でおすすめのヤマハドライバー
フックフェイスドライバーのおすすめ4本目は、「ヤマハ インプレスXD460パワードロー」です。
名前に入っているようにパワードローで、スライスしにくいとにかく掴まるドライバーです。
ヘッドスピードが遅めの40m/s以下でもボールが上がりやすく設定されています。
アドレスするとフェイスが被って見えるので、フッカーにはやや構えづらく感じるかもしれませんが、スライサーにはこの上ない安心感を与えてくれるでしょう。
またテークバックやトップでフェースが開いても、ダウンからインパクトにかけてフェースを返していきやすい重心設計です。
クラブだけでスライスを解消したい人や、優しくドローを打ちたい人向けであると、構えただけで分かります。
フェース角は+1.25度で、その影響もあってロフト角10度表示されていますが、リアルロフトは12.5度になっています。
ライ角も60.5度なので非常にアップライトな仕上がりになっています。
アウトサイドイン軌道でカット気味に打ってもスライススピンは少なめで、スライサーには右の曲がり度合いを確実に減らしてくれる性能が備わっています。
スイング軌道を修正する練習道具にもなる
ここまでお話してきましたおすすめのフックフェイスドライバーの特徴などを見ると、スライサーの方にとっては魅力的なポイントが多かったのではないでしょうか。
しかし中には道具に頼ってスライスの悩みを解決しても意味が無いと考える人もいるでしょう。
また長年スライスに悩み、改善の努力をして続けてきたけれど直らなかった人もいれば、楽して解決できればそれでOKなんて人もいます。
ここまで話してきたように強いフックフェイスのドライバーは、スライサーのお助けクラブになります。
しかしフックフェイスのドライバーの役割は、実はそれだけではないのです。
スライスになってしまうアウトサイドイン軌道を修正するための練習器具にもなります。
なぜなら、ボールが飛び出す方向が変われば、ゴルファーは無意識にスイング軌道を変えたくなります。
ですからスライスに悩んでいた人もフックフェイスのドライバーを使うことで、アウトサイドインのまま振り左のミスが続くと、今度はボールを右に打ち出そうとしたくなります。
結果的に、アウトサイドインの軌道ではなく、インサイドからヘッドを振り下ろすことになってくるのです。
不思議ですが、人のメンタルはそのように色々な効果をもたらすのです。
あなたのスライスレベルはどのくらいですか?
スライサーにおすすめのフックフェイスドライバーを紹介しました。
魅力を感じた人も多いと思いますが、フックフェイスのドライバーを購入する前に、自分がどのくらいスライスするのか知るべきです。
毎回OBになるくらいの頑固スライサー、悪くてOBいつもは右ラフ程度のスライサーなどレベルと悩んでいる年数によって、道具に頼るべきか否かが決まります。
安易に道具に頼るのはあまりおすすめできません。
ですから、良く考えてクラブ選びをするようにしましょう。