ゴルフボールを選ぶのはとにかく価格重視と言う人、結構いるのではないでしょうか。
確かにすぐ失くすこともありますから、勿体無い気持ちは良く理解できます。
しかしゴルフボールもクラブ同様、自分に合ったものを使うことで、飛距離が伸びたり、スライスを軽減できたりと、様々な効果が望めます。
そんなゴルフボールの選び方を紹介していきましょう。
ゴルフボールの種類
クラブ購入の際は、繰り返し試打をし、慎重に選んで使い始めるゴルファーが多いです。
しかしゴルフボールに関しては、試打もできないため違いも良く分かりませんし、失くす可能性もクラブよりはるかに高い消耗品なので、クラブほど慎重に選ぶ人は少ないです。
スコアを意識し始めると、ボールのことも多少気にするようにはなるのですが、それでもクラブほどではないでしょう。
そんなゴルフボールにも相性があり、ボール選びはスコアアップのため、スライスやフックをコントロールするために、クラブと同じくらい大切な道具です。
正しく選ぶために、まずはゴルフボールの種類や違いについて理解しておきましょう。
まず同じメーカーでも種類や構造、性能で金額も変わります。
構造は、1ピース~5ピースまであり、1ピースは練習場で多く使われています。
またゴルフボールは、「ディスタンス系」と「スピン系」の2つのタイプがあります。
その名の通り、ディスタンス系は飛距離に優れたボールで、スピン系はスピンに優れたボールです。
いくつの層からできているか、素材をどう組み合わせるかで、反発性能やスピン性能、直進性やコントロール性能、そして打感などが調整されます。
ボールによって変わる役割
まずディスタンス系のボールは、硬いカバーと軟らかいコアの構造になっています。
ボール内部が潰れやすいことで反発力を得て、硬いカバーで食いつきを抑えてスピンがかかりにくくすることで、飛距離や直進性を追求しているのです。
ですから、ボールが吹き上がりやスライス、ランが出ないことに悩んでいる初心者ゴルファー、ヘッドスピードが遅い女性ゴルファー、そして方向性が安定しない人は、スピンの影響を受けにくいので悩みを解決してくれるボールになるでしょう。
対してスピン系のボールは、軟らかいカバーと硬いコアの構造になっています。
カバーが軟らかいので、ウェッジの溝に入り込み、スピンがたくさんかかるスピン性に優れています。
バックスピンがかかると、ピンをデッドに狙えたり、アプローチでボールを止めたりと縦の距離感が安定します。
つまり距離感重視の上級者に人気で、プロ選手の多くはスピン系のボールを愛用しています。
しかしスピン系はコアが硬いので、ボールが潰れにくく、飛距離が落ちます。
つまりスピン系のボールで飛距離を出すためには、ある程度のヘッドスピードやパワーが必要になるのです。
ボールの適正ヘッドスピードはゴルフボールの箱に書いてありますので、購入前にチェックするようにしてください。
ボール選びの基準
自分に最適なゴルフボールを選ぶ際は、以下の点に注意しましょう。
・ボールの硬さ
・自分のヘッドスピード
・自分の球筋がスライス系なのかフック系なのか
ゴルフボールは、インパクトの衝撃で潰れるのですが、その反発力がエネルギーとなり飛んでいきます。
ですが、硬すぎるボールは潰し切れずに飛距離を得られませんし、潰れ過ぎる軟らかいボールも反発のエネルギーをロスして飛距離を損したり、球離れのタイミングがズレやすいため方向性も不安定になります。
パワーヒッターが軟らかいボールを使うと飛距離が出ません。
そして女性や非力な人が硬いボールを使うのもまた飛距離が出ません。
つまり適正な硬さを選ぶことも飛距離を出すためには必要なのです。
また適正な硬さを選ぶ目安として自分のヘッドスピードを知っておくことも大事です。
そして自分の球筋に合わせてボールを選ぶことも大切です。
スライス系の人は、スピンが多めなので、スピン系のボールを使うとスピンが掛かりすぎてしまいます。
逆にフック系の人は、スピン量が少ないので、ディスタンス系を選ぶとスピン量が少なすぎてボールが早く落ちてしまい飛距離が出ません。
ボール選びでは、スピン量を適正にさせるボールを選ぶことが鍵となります。
スライスに悩む人にオススメのゴルフボール①
スライスに悩む人にオススメのゴルフボールは、「ブリヂストン・SUPERSTRAIGHT」です。
ボールの種類はディスタンス系です。
名前の通り、できるだけ真っ直ぐ飛ぶように設計されています。
スライスを引き起こすサイドスピンを抑える工夫がされており、真っ直ぐに飛んでいくボールです。
構造は3ピースなのでソフトな打感で、ヘッドスピードが45m/s未満のゴルファーに最適です。
またディスタンス系ではありますが、グリーン周りでもソフトな打感でコントロールしやすいです。
しかしスピンは掛かりにくいので、ピンをデットに狙うことには向いていません。
ただ飛距離性能に特化しているので、飛距離に悩むゴルファーには良いでしょう。
ウッド系では、高い打ち出しと低スピンで飛ぶので、キャリーは他のボールと大差はないのですが、とにかく転がって飛びます。
ミドルアイアンやショートアイアンは、キャリーでも他のボールよりも数ヤード飛びます。
スピンは徐々にかかるようにはなりますが、スピン系のボールのように十分ではないので期待しないようにしましょう。
スライスに悩む人にオススメのゴルフボール②
スライスに悩む人にオススメのゴルフボールの2つ目は、「キャロウェイSUPERSOFT」です。
ボールは基本的にモデル名でどのようなボールか分かるようになっています。
このボールも名前の通り、打った時の軟らかい感触を追求したボールになっています。
ボールの種類はディスタンス系で、構造は2ピースになっています。
またバックスピンはもちろん、スライスの原因となるサイドスピンも掛かりにくく設計されています。
ボールの表面の空気抵抗を抑制することで、ボールを上げやすく、より真っ直ぐ飛ぶようになっています。
それだけでなく、カバーをウレタン系にすることで、ウェッジなどのヘッドスピードの遅いクラブで打つ時でも、ある程度バックスピンが掛かるようになっています。
スライスを防ぎ、飛距離も出す、その上アプローチではスピンを効かせることもできる、万能ボールと言って良いでしょう。
超低コンプレッションコアは、ヘッドスピードの遅いゴルファーでも、しっかりとボールは潰れ、真っ直ぐに飛ばすことができるでしょう。
スライスに悩む初心者ゴルファーこそボールにこだわって欲しい
たかがボール、されどボール。
ゴルフクラブだけでなく、ボールも様々な役割や特徴があることが分かりましたか?
初心者はゴルフボールの見た目が同じなので、見るだけでは性能の差が分かりません。
しかしゴルフが上手くなるほどボールの重要性が分かり、こだわるようになっていくものです。
そして中級者くらいになれば、ボールを打てば違いを感じ取れるようになります。
初心者はボールを失くすことが多いので、貰った古いボールや安く購入できるロストボールを使っていることでしょう。
しかしボールを適当にとっかえひっかえ使っていると、それが上達を妨げてしまいかねません。
特にアプローチやパッティングのような繊細なショットでボールが毎回違うと、距離感を養うことなんてできません。
そしてスライスに悩んでいる初心者ゴルファーは、必死にスライス改善をしていても、それがボールで多少改善できるとなれば、他のところへ目を向けることができます。
スライスを防いでくれる初心者向けのディスタンス系ボールは、ツアー向けスピン系のボールより遥かに価格も安くなっています。
実は初心者だからこそ、自分に合ったボールを使った方が良いのです。
気に入ったボールは継続して使うべし!
・自分のヘッドスピードに合ったもの
・スライス系の人はディスタンス系のボール
・フック系の人はスピン系のボール
・ボールの曲がりを抑えたい人はディスタンス系のボール
このようなそれぞれに合ったボール選びがあります。
各メーカー色々なボールを出していますので、試したい気持ちはあるでしょう。
しかし1つのボールを使い続けることで、アプローチの距離感が出しやすくなりますし、フルショットの距離も安定しやすくなります。
ゴルフボールは、あれやこれやよりも、じっくりとが良いと言えます。