「禁断の飛び」
このゴルファーには非常に魅力的な言葉をキャッチコピーにして発売されたのが、キャロウェイゴルフのエピックシリーズです。
第一弾でドライバーとフェアウェイウッドが発売され大ブームとなりました。
その約半年後に待望のアイアンとユーティリティが発売されました。
果たしてその待ちに待ったユーティリティの評価は如何なるものでしょうか。
キャロウェイゴルフのエピックユーティリティの特徴
まずはキャロウェイゴルフのエピックユーティリティがどのようなクラブなのかを紹介します。
エピックユーティリティは、キャロウェイの最新技術がふんだんに盛り込まれたとてつもないユーティリティです。
チタンよりも65%軽いトライアクシャルカーボンをクラウンに採用し、重量はなんと約5gと超軽量化しています。
そこで浮いた余剰重量をインナーウェイトに使って再配分し、理想の重心位置に配置することで、高い打ち出し、低スピン化を実現しています。
それが「禁断の飛び」とキャッチコピーを打つほど飛距離性能を最大化しています。
さらにSLEルール限界の反発係数を生み出すため、極薄の455スチールフェースを採用し、フェース周辺をより薄くすることで、フェースが効率良くたわむように設計されています。
これにより打点がズレるミスヒットでも高いボール初速、安定した飛びを実現しています。
それから航空宇宙学の専門家から助言を受け開発した、キャロウェイ独自のスピードステップが搭載され、空力性能が改善されて、スイングスピードが向上します。
これらの特徴から、飛びに特化したユーティリティだと言うのが良く分かります。
ロフトバリエーションは20度、23度、26度、29度の4種類です。
キャロウェイのエピックユーティリティの試打感想①
それではキャロウェイのエピックユーティリティを実際に試打した方の感想はどうなのでしょうか。
本当に禁断の飛びなのかが気になりますよね。
試打スペックは、オリジナルカーボンシャフト「SpeederEVOLUTIONforGBB」のSフレックスの純正スペック5番です。
持ってみた感じは軽量級で、グリップもやや細めに感じます。
シャフトもSにしては柔らかめで、手でしならせると中間から先の方がしなるのですが、素振りをしてみると、しっかりと振り切れる感じで印象は悪くはない感じです。
実際ボールを打つと、掴まりが良く、ボールをしっかりと上げてくれます。
どちらかと言うと操作性は低く、オートマチック系のユーティリティです。
オートマチックな感じはありますが、捕まりすぎではないので弾道が安定します。
弾道は高弾道でクラブがしっかりとボールを上げてくれ、スピン量も良いです。
HS40~42m/sの人にオススメで満足な飛距離を出すことができるでしょう。
また芯を外しても5ヤードくらいしか変わらないのでミスヒットにも強いのは心強いです。
キャロウェイのエピックユーティリティの試打感想②
もう一人キャロウェイのエピックユーティリティの試打をした人の感想を見てみましょう。
試打スペックは、ロフト23度でZEROS7の軽量スチールが入ったモデルです。
ヘッドサイズは、小さくも大きくもない丁度良いサイズで構えた時に安心感もあります。
その打感は、弾き感のある打感です。
ウッドのように払い打ちしても、アイアンのようにダウンブロー気味に打っても、どちらでも打ちやすく感じました。
掴まりは程よい感じで、左には絶対行かないこともないのですが、コントロールしながら捕まえやすいです。
スイートエリアもやや広めです。
大きなミスショットであれば影響あるのは当然ですが、多少のミスショットであれば影響はほとんどないと感じさせます。
また持ち球がフェードでもドローでも問題ありません。
フェースの高さがあるので、ラフでボールが浮いていても、下をくぐり抜けることは少ないでしょうから、ラウンド中の活躍の場も多いでしょう。
ある程度のヘッドスピードは必要ですが、それ以外は比較的使えるターゲットが広いと感じられるクラブです。
実際に購入した人たちの評価はいかに
試打だけでなく、キャロウェイのエピックユーティリティを実際購入し、ラウンドで使っている人たちの評価も気になりますよね。
練習場での試打よりも、ラウンドで使用した評価の方が真実味がよりあるからです。
①4番ですが、飛距離は以前使っていた3番以上に出ます。
掴まりが良すぎるので左への警戒をしながら打つことで、中弾道で納得の打球になりました。
(50代・平均スコア87・HS43~46m/s)
②5番ですが、上がって飛び、そして止まるのでアイアンよりも信頼できるユーティリティです。
(50代・平均スコア97・HS43~46m/s)
③5番ですが、練習場での当たりがイマイチだったので不安だったのですが、コースでは完璧にヒットし、全てグリーンオンできた結果には大満足です。
糸を引くような弾道で自分でも惚れ惚れしてしまいます。
(50代・平均スコア95・HS39~42m/s)
④ドライバーから全てエピックで揃えています。
ヘッド形状の割には左に引っかかることが無く安心して打てますが、ロフト設定が寝ているため、思ったより距離が出なかったのが残念です。
(40代・平均スコア86・HS39~42m/s)
こうしてみても基本的な評価は悪くないように感じますね。
エピックドライバーはどうなの!?
キャロウェイのエピックユーティリティが飛ぶのであれば、ドライバーの飛距離はどうなるのか興味が湧きませんか?
エピックドライバーの最大の特徴は、フェースの裏側に2本の柱を立てた「ジェイルブレイクテクノロジー」です。
この柱が、九ラウンドソールの上下のたわみを抑制してくれるので、フェース自体のたわみを最大化してボール初速を高めてくれます。
ツアーでフィル・ミケルソンやローリー・マキロイが使っていることで話題を呼びましたが、元々飛ばすプロゴルファーの飛距離は正直参考にはなりませんよね。
実際に購入し、使用している人の評価を見ると、その飛距離に満足している人が多いです。
飛距離に悩む人は、大体ヘッドスピードが平均的かそれ以下です。
ドライバーを変えただけなのに、ランも稼げると言うこともあり、中には20ヤード以上も飛距離が伸びた人もいます。
しかしヘッドスピードが31~40m/sくらいの人はあまり飛距離に影響せず、低い評価をしています。
もちろんクラブには相性があるので、人の評価だけでは判断できないのですが、購入の際の参考にすると良いでしょう。
エピック超えと言われるシリーズがある
キャロウェイのエピックユーティリティについてお話してきたのですが、実は「エピック超え」と言われているキャロウェイの別のシリーズがあります。
それは「ROGUE(ローグ)」です。
キャロウェイのエピックシリーズの売り上げは好調すぎるほど好調で、「エピック旋風」とまで言われました。
しかし2018年、エピックを超えなければ出す意味なんて無いと言う広告を打ち、ローグを発表しました。
「エピックを優しさと飛距離で超え、エピックよりも打ちやすく、ミスに強く、ボールの掴まりも良い。」
正直夢のまた夢のようなクラブですよね。
ローグは、エピックのドライバーに採用されているジェイルブレイクテクノロジーをユーティリティに搭載しています。
フェース周りは直線的にデザインしてありますが、できるだけFP値を抑えてあり、アイアンのように打てるよう工夫されているのでしょう。
とにかく全てにキャロウェイのこだわりが見えます。
果してエピックを超えるのか、気になるところです。
クラブにサポートしてもらえる技術も必要
キャロウェイのエピックユーティリティは、中級者向けのクラブになります。
評価を見てみると本人に合ってないクラブを選んでいるような印象を受けます。
口コミが良いから、レッスン番組で薦めていたからと簡単にクラブを選ぶのは止めましょう。
現在の自分のスイングレベルに合ったクラブを使わないと宝の持ち腐れになってしまいます。
クラブを選ぶ際は、あと少しと言うところをサポートしてくれるクラブを上手に選ぶようにしましょう。