ゴルフ用の練習マットでラフからの練習になるものはあるの?

最終更新日:2017/12/21

打ちっぱなし練習場で日々練習を積んでいる人。
練習場に限りシングルゴルファーのようにナイスショットばかりな人。

練習場とラウンドでの大きな違いは、傾斜があることとラフがあることです。

そんなラウンドでしか出会わない傾斜や、ラフを想定した練習ができる練習マットはあるのでしょうか。

今回はそんな場面を想定し、その他ラウンドに役立つ練習グッズを紹介します。

ゴルファーなら知っておくべきフェアウェイとラフの違い

フェアウェイとは、ティーからグリーンまでの間の芝生を短く刈り取った部分のことを言います。

対してラフとは、フェアウェイ以外の手入れをしていない、地面が多少荒れていたり、芝の背丈がまちまちになっていたりする草地のことを言います。
またラフには芝以外の種々の植物が混在していることもあります。

ティーショットでボールをフェアウェイに運ぶことができれば、ボールが長く転がり続け距離を稼ぐこともできますし、止まった傾斜によりますが、なんと言っても次のショットの難易度はかなり下がります。

逆にラフだとボールは長く転がり続けることなく停止する上に、好条件の場合もありますが、大抵のゴルフ場はコースの縁に位置するので、急斜面になっていたり、背の高い多種の植物が密集して生えていたりしているので、次のショットが困難になります。

また練習場は人工芝を使用しているところがほとんどなので、フェアウェイからのショットの練習しかできません。

ラフにボールが入ってしまったら、練習したこともないのにラフからのショットに挑戦しなければならなくなります。

そこで是非取り入れて欲しいのがラフ用の練習マットです。

ゴルフラウンドさながらのラフ用の練習マット

練習場で使われているのと同じ人工芝でも、ラフ用に練習マットも存在しています。

もちろん実際のラフのように多種多様な人工芝を埋め込んだようなハイテクなものはありません。
しかし実際にラフにも対応できるようにはなる練習マットです。

それはは「ツーウェイマット」です。
その名の通り、フェアウェイ練習用の人工芝とラフ練習用の人工芝の2種類の芝が半分半分になっている練習マットです。

マットの向きを変えると同じラフの練習でも順目と逆目の練習もできる優れものです。
つまりゴルフに必要なラウンドさながらの練習ができると言うことです。
また通常のショットだけでなく、ラフに絡むことが多々あるアプローチの練習にも使えます。

練習場に持ち運ぶのは大変でしょうが、自宅のアプローチ練習にも使えるので非常に便利です。

セカンドショットのラフは出すだけという選択もありますが、ラフからのアプローチは寄せなくともグリーンには乗せるようにしたいものです。

通い詰めている練習場で顔見知りになっていれば、練習マットを預けておくことができるかもしれません。

練習マットのティーを利用したラフショットの練習

ゴルフ場のラフと言ってもその状況は様々です。
そして状況によってクラブ選択や打ち方も変わってくるので、先ほど紹介したラフ用の練習マットで対応できない場合も多々あります。
ラフの芝の上に浮いた状態と沈み込んだ状態では練習方法も難易度も全く違うからです。
ラフに沈み込んだ状態は非常に難易度も高く、ラフ用の練習マットでもなかなか沈み込んだ状況と言うのはできません。

そんなラフに沈み込んでいるときは強烈なダウンブローショットの練習が必要です。
芝生の抵抗を感じてショットの練習をするには、練習マットのティーをラフと仮定して打つと良いです。
ティーの先にボールをセットし、実際に打つとかなり抵抗を感じます。

ラウンドで出会う芝は種類も生え方も違うので、現場の状況に応じて打ち分ける練習も必要です。
そこで高めにティーアップしたボールを打つのもオススメです。

ティーアップしてのショットなので簡単なように感じるかもしれませんが、ティーアップしたボールをクリーンヒットさせるのではないので注意してください。
あくまでもティー=ラフの芝なので、ティーごと打ってきれいに飛ばせるようにする練習をしましょう。

ただし練習場によってはティーのゴムが悪くなるので禁止しているのこともあるので気をつけてください。

練習マットを使えば自宅もゴルフ練習場に

先ほど紹介したツーウェイマットですが、工夫次第では自宅をゴルフ練習場にすることができます。

そんなに広い場所はないからと言われるかもしれませんが、ちょっとした空きスペースでも十分な練習場を作ることができます。

もちろんアプローチの練習に限られますが、ゴルフスコアをアップさせるにはグリーン周りの技術を高めるのが一番の近道と言われています。
またゴルフスイングの基本となるのもアプローチのスイングからです。

練習マットを準備したら、座布団などを使い、壁を上手に保護すれば簡易ゴルフ練習場のでき上がりです。
短い距離なので地味な練習になりますが、打ちっぱなし練習場へ行き、ストレス発散と言わんばかりにドライバーをバコバコ打つことよりもよっぽどためになる練習になります。
1日に5~10分程度の練習であっても、毎日クラブに触れることになりますし、何よりも毎日クラブに触れることがゴルフにとって大切なことです。

ツーウェイマットのラフ芝を使っての練習を自宅でするのは、最初はドキドキするかもしれません。
確かに狭い場所での練習は、初心者ゴルファーには少しハードルが高いかもしれませんので、ある程度打てるようになってから挑戦するのが良いでしょう。

技術ではなく、諦めるのも上級者

ラフ用の練習マットでがんばって練習し、ラフからのショットにも自信がついたとしても上手くいかないラフショットと言うのはあります。

ゴルフ上級者であってもプロゴルファーであっても、上手く打てないラフショットと言うのはあるのです。

それは難易度100%超えと考えてください。
そのような場合でも果敢にピンを狙うのを格好良いと勘違いしないでください。
そう言った場合に安全な手段を選んでこそ上級者です。

ボールが見えるか見えないかのような深いラフに沈み込んでいても、『練習したから大丈夫!』と、少しでも距離を稼ごうとミドルアイアンやロングアイアンを持っているようでは決してスコアは縮まりません。

出すことで精一杯だろうとそのショットは諦めて、数ヤード飛ばすだけでも良いのでフェアウェイに出すようにしましょう。

危険を顧みず、『上手く行けばパーかボギー、失敗したらダブルパーかも!?』なんてギャンブルゴルフをしてはいけません。
上手く行けばボギー、最悪でもダボの選択をするようにしましょう。

1打や2打であれば他のホールで取り返せると考えてください。

どんなに練習してもやはりラウンドには敵わない

ラウンドを想定してゴルフ練習場や練習マットを使って練習することはとても大事です。そう練習することで、トラブルに見舞われたとしても冷静に判断する能力が備わるからです。

しかしどんなに練習を積んだとしても、やはりラウンドでの経験には敵いません。
そこが「ゴルフは経験」と言われているところかもしれません。

と言うのも、ゴルフは自然との戦いにもなります。
同じラフでも夏と冬とでは芝の強さや生え方も変わってきますし、ゴルフ場の芝の種類によってもラフの状態は大きく変わります。
雨で濡れたラフの難易度は通常のラフの何倍も上がるものです。

そういった様々な環境や状況によって日々変わる芝の状態でのショットは、練習場や練習マットだけでは手に入れることができません。

ただ経験したことを踏まえて、どのようなショットで対応したら良いのかをラウンドで学び、次回同じような状況に合った時にどう対応するのかをしっかりと身につけていくことが大切です。

ゴルフとは焦らず地道に技術を磨いていくことが一番大事なのです。

練習場では色々な練習を試してみよう!

練習場でいつも同じ練習をしていても上達はしません。
スタンスを変えてみたり、打ち方を変えてみたりする中で、自分に合うスイングスタイルを見つけるようにしましょう。

雑誌やネットで見つけた練習方法を試してみることも大事です。
練習方法はたくさんありますが、自分にためになるものとならないものがあります。
練習グッズ、練習方法、打ち方と、練習場ではできるだけたくさんの事に挑戦してみることをオススメします。