有名ブランドのパターはたくさんあります。
その中でも最近じわじわとプロゴルファーへの人気も高まりつつある、完全オーダーメイドパターのブランドを知っていますか?
それは「ベノック奥田パター」です。
今回知らない人たちのために、このパターの全ての魅力を紹介します。
ベノック奥田パターとは
これまでは感性が重視されたパター作りでした。
しかしベノック奥田パターはその概念を根底から覆し、技術重視のパター作りをしています。
独自の「バランスアングル理論」、緻密なフィッティング、超精密微細加工技術の三位一体によって生み出されています。
ストロークのフィット感は、ヘッド設計からグリップ形状まで一貫して行っているプレタクチュールメイドならではです。
フィッティングにより最適な重心角、ライ角、ロフト角などを測定し、癖を矯正することなく自然に使えるパターを実現しています。
また技術的な面だけでなく、フェースデザインからパターカバーまで思い通りに組み合わせが自由です。
全てにおいて世界で1本の完全オーダーメイド、自分だけのパターを作ることができます。
またデザイン性を高めるシークレットダイヤ加工により、フェース部分に自分の好きな文字を浮かび上がらせることができます。
このように機能性とデザイン性を兼ね備えているパターです。
ベノック奥田パターはその人に合わせて作る
ベノック奥田パターは全国探しても、スタジオが京都・東京・名古屋の3箇所にしかスタジオがありません。
ですから地方のゴルファーは大変ですが、フィッティングをするためにそこまで足を運ぶしかありません。
しかし正直そこまでしてでも手に入れる価値のあるパターではあります。
そのこだわったフィッティングを紹介します。
スタジオにはかなり広いフィッティングルームがあります。
試打できるパターは、なんと約300本もあるそうです。
それだけ細かなストロークのチェックが可能になります。
パターを打つ前にまずは問診をします。
現在使用しているパターやどのようなミスが多いか、気になるところなど色々と話してから、実際にパターを試打していきます。
まずはアドレスやストロークのチェックから始まります。
それはスイングの改善ポイントを見るためではなく、あなたのストロークの特徴や癖を見るためです。
ベノック奥田パターは、スイングを変えるのではなく、その人の振り方に合ったパターを作ることが特徴です。
もちろん数個くらいのアドバイスを受けることもありますが、それだけでもパターは良くなります。
ベノック奥田パターのフィッティング
ベノック奥田パターのフィッティングでは2台のカメラと解析ソフトを使って、バランス角、ロフト角、ライ角、重心高、ヘッド重量、長さなどを測定していきます。
そうして得たデータから、たくさんあるヘッドデザインの中から気に入ったモデルを選びます。
ライ角やロフト角、重心高や重量などのスペックを自分に合わせ、どこまでカスタマイズしていくかを決めていきます。
「どこまでカスタマイズするか」と言う点ですが、各クラブの標準スペック値を大きく変更するとオプション料金が上がっていきます。
お金がいくら掛かっても構わない人であれば問題ありませんが、予算を考えながらヘッドのデザインを選択していかないと予算オーバーしてしまうので気をつけてください。
その他、ラインやドットの色、オウンネームを入れるかなどデザインも好みに合わせて選べます。
ソールデザインをオリジナルにすることもできますが、結構なお値段になることは覚悟しなければなりません。
データが細かく作業に手間が掛かりそうなデザインになると、ソールのオプション価格だけで10万円近くになってしまうこともあります。
ベノック奥田パター完成前に
フィッティングで細かく決めたヘッドの仕上がりまで約1か月掛かります。
待ちに待ったヘッドが届き仕上げを確認し、それに満足したら次はシャフトとグリップ選びをします。
もちろんこの工程もベノック社で組み付けまで行ってもらいます。
トータルして全てを自分仕様にできるので「世界で1本だけのパター」になるのです。
オリジナルデザイン制作では、驚くほど種類が多いので細かいデザイン調整を楽しく感じることもありますが、慣れていないので苦労することもあるでしょう。
自分に最適なパターヘッドを1から削り出し作成するオーダーメイドと言うだけでも贅沢なのに、デザインも細かくカスタムできるのですから、一生共にしたいパターになることは間違いないでしょう。
また更に贅沢なことに、作成したパターに合わせたオリジナルヘッドカバーを作ることもできます。
しかしベノック奥田パターで一番お洒落デザインなのは、シークレットダイヤ加工でダブルネームを入れられることです。
控え目ですがクリアに浮かび上がり、とてもお洒落になっています。
プロも結果を残している!
2016年に話題となったのが、飯島茜選手がヨコハマタイヤPRGRレディスカップで優勝争いに大きく絡んだ時に使っていたのが、ベノック奥田パターだったことです。
プレーオフの末優勝は逃したのですが、十分な結果は残しました。
その時使用したパターの価格はなんと18万円!
フィッティング後約1か月でようやく届いたパターは、完全オーダーメイドなのもあり、グリーン上でのタッチが凄く合ったのがこのときの試合結果を出せた理由だと語っています。
実は彼女だけでなく成田美寿々選手もベノック奥田パターを気に入って使っています。
もちろん最近のツアーでもしっかりキャディバッグに入っています。
彼女は相当気に入っているようですね。
しかしその価格はなんと30万円!
有名パターブランドのスコッティキャメロンでもこれよりも安いものを扱っています。
これを高いと思うか、安いと思うかは本人次第ですが、一般的に考えるとパター1本の価格にしては高いですよね。
パット・イズ・マネーですが、フィッティングだけでもトライしたいものです。
高いパターは魔法のパター?
ベノック奥田パターの話を聞くと、まるで魔法のパターのように感じますよね。
なぜならストロークを変えることなく、ストロークに合わせたパターになるのですから。
どんなパッティングも入れてくれる魔法のパター。
30万円出しても欲しくなる気持ちも分かります。
しかしゴルフはそんな簡単な物ではないと言うのは、皆さん嫌と言うほど知っていることでしょう。
確かに一般的なパターよりは強いサポートをしてくれるかもしれません。
でもやはり、それも努力次第です。
全く練習もせずにパッティング名人に成れるはずもありません。
良いパターを手にしたのならば、その性能を100%使いこなせるようなそれなりの努力を重ねなければなりません。
そこで初めて、「あー。このパターを買って良かった!」と思えるでしょうし、思うべきなのです。
もちろん、道具の力もあります。
最大限その力を発揮できるように日々の練習をがんばりましょう。
こまめな情報に目を向けてチャンスを
ベノック奥田パター。
どの話を聞いても魅力的ですよね。
ただ3つしかスタジオがないのでなかなかお目に掛かるチャンスがありません。
しかしゴルフ場や練習場、ゴルフショップで試打会をしていることがあります。
そんな機会に出会ったら、是非試打してみてください。