女子ゴルフの大会会場で人気選手のサインが欲しいと思うのは至極当然なことだと思いますが、でも実際にそれに応えてくれる選手が少ないのも現実です。
実は試合中はサインができない事情があり、またその前後も難しい事情があるようです。
女子プロからサインがもらえるタイミングについて考えてみます。
女子ゴルフのサインを求めるときOKとNGのタイミングがある
トーナメントのティーグラウンドでは、ファーストティーでそれぞれがコールされ戦績を披露されます。
まさに、これから戦いが始まる最高の瞬間です。
お目当ての選手がティーグラウンドに上がると、どのタイミングで声援を贈っていいものなのか測りかねるときもあります。
それほど緊張感に包まれているとき、「すみません、サインお願いします」と声を掛けられると、張りつめた選手の緊張感が切れてしまうかもしれません。
このようにプロ選手にサインを求めるのにはタイミングがあります。
これから試合に……、というときのサインのお願いはもっての外ですが、それ以外にも避けた方が良いとき、また反対にここで頼めば断れないときもあります。
特に女子ゴルフ選手はプロダクションと業務提携している場合もあって、一緒に写真に写るときの肖像権やサインのタイミングは厳しく制限されている場合があります。
どのタイミングで頼むとスムーズにサインがもらえるか、またこのタイミングは絶対にNGというところを確認していきましょう。
女子ゴルフの会場ではサインのタイミングは一瞬しかない!
女子ゴルフの大会では、選手と観客はセパレートされていて、一般の観客はティーグラウンドまで身近に接触することはできないようになっています。
そのため一度、プレーが始まるとホールアウトまではサインの要求には応えません。
これはサインによって気持ちが削がれるという理由もありますが、例え局外者であってもアドバイスと受け取られれば2罰打が科せられるので、ホールアウトまで会話は慎むことになります。
つまり、1度サインしてから「右側気をつけて!」「焦らないで~」と言えば、知人からのアドバイスと裁定されても仕方ないということです。
選手はホールアウトするとアテストエリアにまっすぐ進むことになりますが、この道中でサインをお願いすると快く受けてくれることがあります。
またアテストエリアから出てくると、他の選手の成績を確認するのでその時が狙い目です。
ただしアテストエリアがクラブハウス内に設置されている場合には、一般の観客は入ることができないので、最終ホールからクラブハウスまでのわずかなタイミングしかないことを覚えておきましょう。
女子ゴルフ界が進める育成プログラム開催時はサインが可能
プロトーナメントの中で女子ゴルフだけになりますが、サインをもらえる絶好のタイミングがあります。
女子プロゴルフ協会は底辺の育成に力を入れていて、ゴルフトーナメントの度にジュニア育成のためのプログラムを行っています。
大会会場周辺に所属している女子プロが先頭を切って、有名選手などもこれから始める子供たちに直接レッスンをするのです。
またプラスチック製のクラブとボールでゲームをする、スナッグゴルフなども活用してクラブを持ったことのない子供たちにゴルフの楽しさを教えて、普及に努めているわけです。
その企画のひとつとして、女子プロゴルファーとの触れ合いがあり、もちろん気軽にサインや写真撮影にも応じています。
もちろん子供がいないと指導は受けられませんが、観客として見ている分に問題ありませんので、タイミングを計ってサインをお願いすれば快く書いてくれるはずです。
女子ゴルフ会場で確実にサインを手に入れられる方法とは
ホールアウト後のアテスト前や試合前のジュニア育成などでサインのチャンスはありますが、その他にも試合前日のプロアマ戦があります。
基本的には主催者や関係者と出場プロが催すものですが、女子ゴルフのプロアマは共催者の意向が強いので、出場者以外の人も関係者として賑わっていて、プロも比較的やわらかい対応をしてくれることが多いようです。
ただしプロにとっては試合前日の貴重な下見の時間でもあり、気持が張り詰めていることもあります。
中にはラウンド中に同伴のアマチュアと会話せずに、主催者からクレームが来て女子ゴルフの協会会長名で厳重注意に処せられたなんて話もあるくらいですから、サインをお願いするタイミングはトーナメントと同じホールアウトが良いと思います。
また試合によってはチャリティオークションが開催されていることがあります。
直接本人が目の前で書いてくれることもありますが、一般的にはサイン入りグッズとして販売されているので、有難味は別としてトーナメント会場に来場したからこその確実にサインもらえる方法と言えるでしょう。
女子ゴルフ会場でサインを頼む時のマナーとは
女子ゴルフ大会の会場でサインをもらうのであれば、サインを書いてもらう台紙なども敬意を表わさなくてはいけません。
一般的にサインと言えば色紙です。
色紙は慣例上、金糸などが配色されている表を裏返して、真白の裏面に書くことになっています。
これは「私はまだ表に書くほどの人物ではない」という粋な謙虚さを表すものですが、一応本人に出すときには表を向けるのが礼儀です。
まさかサインをもらう人が「あなたは表に書くほどの人物ではない」と見切るのは、やはり失礼ですよね。
ただしたくさん人が並んでいるときには2人目以降は裏面で出したほうが、プロの手間が省けて助かると思います。
また色紙以外でプロが喜ぶのは、選手自身が使用しているタイプのグッズです。
プロはグッズ契約をしているので、その商品が売れているということは、メーカーにとって人気のバロメーターにもなります。
特にバイザーやキャップは、サインしやすいので気軽に応じてくれると思います。
また大会会場のゴルフ場オリジナルキャップは、出場年の記念になることから、受け取る側には特別な想いが残るのでオススメです。
注意したいNG系は着用中のシャツです。
背中などにサインがほしいと頼まれても、まさかファンの背中を台にして油性ペンで直接書き込むことはできません。
浮かして書くには、半分シャツをめくることになり、今度は書くプロの方が嫌がります。このような書きにくい素材は遠慮したほうがいいと思います。
女子ゴルフの試合会場ではサインと一緒の写真はNG
女子ゴルフの大会会場でサインをもらうときに注意したいのは油性ペンです。
基本的には自前で用意してキャップを外してすぐに書ける状態で渡します。
このとき、先に「キャップ外しています」と伝えると、戸惑うことなくすぐにサインを書いてくれるはずです。
またサインのときのペン先は「太書き」が普通です。
ただしボールなどにお願いするときには、「細書き」の書きやすいものを用意しておくと良いでしょう。
サインと同時に一緒に写真撮影をお願いすることがあると思います。
基本的に会場内で勝手に撮影することはNGです。
また選手は別のマネジメント会社が肖像権を管理していることもあり、勝手に写した場合には消去など厳しく制限される場合もあります。
サインはあくまでも観戦の余禄と思って、観戦マナーを守って気持ちよくサインがもらえるタイミングがあればお願いするようにしましょう。
女子ゴルフの試合会場でサインをもらったお礼の言葉に配慮を
女子ゴルフの大会会場は、ちょっと独特な雰囲気があります。
選手のご両親や知人など親しい人たちが第1の輪になり、そのあとにタニマチ、そして一般のファンが取り巻いています。
そこをかき分けてサインをお願いするのですから、ダメ元と思って軽い気持ちでお願いするようにしましょう。
そしてサインを頂いたら「頑張ってください」はプレッシャーになるので、「応援しています」と声をかけるのが良いようです。