ゴルフコンペのダブルぺリアの上限なしとはどういうこと?

最終更新日:2017/08/24

ゴルフコンペに参加すると、ぺリア方式やダブルぺリア方式、新ぺリア方式と書かれています。

その方式の意味もいまいち分かっていないのにその上、ダブルパーカットやトリプルボギーカット、上限なしなど区分けされて、もう何がなんだか分からなくなってしまいますよね。

実際のところダブルパーカット、トリプルボギーカット、上限なしとは。
今回はそれらをキチンと整理させ、コンペで優勝する確率を高めましょう!

ダブルぺリア方式のダブルパーカットとトリプルボギーカット

ゴルフコンペでおなじみの「ダブルぺリア方式」。

ダブルぺリア方式とは、隠しホールのところだけでハンディがもらえます。
その中に「ダブルパーカット」と「トリプルボギーカット」とあります。

ダブルパーカット
・隠しホールがパー5であれば、大叩きしても10打と計算
・隠しホールがパー4であれば、大叩きしても8打と計算
・隠しホールがパー3であれば、大叩きしても6打と計算

トリプルボギーカット
・隠しホールがパー5であれば、大叩きしても8打と計算
・隠しホールがパー4であれば、大叩きしても7打と計算
・隠しホールがパー3であれば、大叩きしても6打と計算

隠しホールでもらえるハンディ×1.2=ハンディ総合計になります。

隠しホールは、前半6ホールと後半6ホールに設定されています。
前半後半共に、パー5が1つ、パー4が4つ、パー3が1つと設定されているのが基本的です。もちろんゴルフ場や同コンペの頻度によって変えている場合もあります。

基本設定だった場合は、ロングが50%、ミドルが80%の確率、ショートが50%の確率で隠しホールと言うことになります。
ほぼパー4のホールと考えても良いかもしれません。

そして上限なしとはダブルパーカットやトリプルパーカットが設定されていないことなのです。

ダブルぺリア方式の上限なしとは

ダブルぺリア方式の上限ありの場合の計算方法はしっかりと理解できましたか?

では上限なしとはどのように計算するのでしょうか。

計算方法は、「上限なし」と言う言葉そのものです。
隠しホールであっても上限がないので打数を全部カウントします。

例えばパー5で13打叩いたら、そのホールはそのまま13打とカウントするのです。
そしてオーバーパーの打数を所定の計算方法と同様に計算すればOKです。

ハンディホールの上限がないと初心者でも優勝する可能性は出てきます。
しかしその場合相当運の良い初心者でしょう。

可能性が出てくると言ってもぺリア方式やダブルぺリア方式はどうしても上級者が優勝しやすいです。
初心者にも優勝のチャンスを挙げたいのであれば、プライベートハンディを採用すると良いでしょう。

プライベートハンディは2回目以降にハンディが付くので、初回での優勝は不可能ですが、続けて参加していくうちに優勝の可能性も出てきますし、自分のはっきりとした目標もできるのでオススメです。

ダブルぺリア方式の上限なしとは誰に一番有利になる?

ぺリア方式は「運」要素が高いのですが、ダブルぺリア方式は「運」と言うよりは「実力」になります。

上限があっても、上限なしであってもそこに違いはあまりでません。
ぺリアやダブルぺリア方式で優勝しやすいのは、スコア90前後と良く言われます。

しかし実はそうでもないのが事実です。

上限なしとは「実力」が必要なダブルぺリア方式に「運」のスパイスを振り掛けたようなものです。
ただ、パープレーで回るゴルファー(全ホールオーバーパー数0=72の人 NET72.0)は、これ以上良くはなりません。

例えばスコア90の人が、隠しホールでスコアを1つ崩したとします。
その計算は、”1-1.2×1=▲0.2”となるので隠しホールで1打悪くなるごとに、NETスコアが0.2下がります。

ダブルぺリアの上限なしで一番有利になるレベルと言うのは特になく、優勝する確率的に言うと、上手ければ上手い人ほど優勝しやすいのです。

まとめると80台くらいのゴルファーが、たまたまトリプルボギーをとったホールが隠しホールという人が優勝しやすいことになりますね。

ダブルぺリア方式で計画的に勝つ確率を上げる方法

ダブルぺリア方式で上限なしとは関係なく、計画的に勝つ確率を少しでも上げるコツを教えます。

一番最初に説明したように、ミドルホールは80%が隠しホールになるはずなので、ちょっと気を抜くのであればミドルホールを選んでください。
そして50%が隠しホールであるロングやショートではここ一番の集中力を出すと良いでしょう。

ダブルパーカットかトリプルボギーカットかを事前にしっかり把握しておき、大叩きしたら、隠しホールに入ってることをただただ祈り、気持ちに余裕を持ちましょう。

ゴルフはメンタルのスポーツなので、少し気持ちに余裕を持つだけでゴルフへの影響は大きいです。
ロングやショートは隠しホールの確率が50%なので、ハンディへの期待を捨てて、最悪ボギーで上がれる気持ちで挑みましょう。

実は隠しホールは大抵の場合、出だしホールと上がりホールは除外されます。
(もちろんそうしていないゴルフ場も中にはあります。)

除外されていた場合に予想できるのが、もし1番ホールがロングで9番がミドルだったとしたら、前半の隠しホールはもう一方のロングと言うことになりますよね。
そして9番以外の5ホールあるミドルのうち、4ホールとなります。

コツではありますが、やはり自分の実力で挑戦するのが一番楽しめるでしょう。

全て上限なしとは参加者の意欲を失う可能性が

コンペを開催する際に、初心者にも優勝や上位のチャンスをあげたい!と言う気持ちは良く分かります。
そのためにダブルぺリア方式でなくぺリア方式を採用し、「ハンディキャップ上限なし」なおかつ、「対象ホールそれぞれの1ホール打数上限なし」と全て上限なしにしてしまう幹事さんがいます。

しかし初心者ばかりに重きを置いた上限なしとは、初心者のためにもなりませんし、中~上級者のコンペへの参加意欲もなくなってしまいます。

そんなスコア130を超える人が優勝を狙えるコンペはいかがなものでしょうか。

運をそれなりに含んだとしてもやはり二桁スコアのゴルファーが優勝圏内と言うコンペが一番盛り上がります。

初心者だったら優勝できなくても仕方がないと考える人の方が多数です。
コンペに参加するたびに自身のスコアの伸びを感じ、次の目標を持ちがんばっていく方がよっぽど初心者ゴルファーのためになります。

そうでなければ、コツコツと練習して少しずつスコアを伸ばしているゴルファーたちのがんばりが無意味に思えてきますよね。
優勝できなくても初心者が十分楽しめるコンペの方法はたくさんあります!

ゴルフコンペのハンディ

ゴルフコンペの参加者にハンディキャップの上限を設け、全員に優勝のチャンスを与える仕組みがベストなコンペと考える人は多いです。

初心者はハンディ36からのスタートになりますが、個人のがんばり次第では2回目以降に優勝できるかもしれません。

コンペでハンディの上限を設けるのは、

・途中参加者はハンディ36か自分が持っているオフィシャルハンディで参加
・36以上のハンディで優勝するのを避けるため
・初回は優勝スコアであっても順位を繰り下げ

定期的に行われるコンペで初参加で優勝!と言うことはないのですが、2回目以降はプライベートハンディで参加することができるので、がんばり次第では優勝を狙えます。

ゴルフコンペとは公平性を保つのが非常に難しく、どのような結果でも必ず誰かが文句をつけてきます。
それをなるべく避けるために、ぺリア方式やダブルぺリア方式が採用されているのです。
上限なしとは初心者に重きを、上限ありとは中~上級者に重きを、そこをぺリアやダブルぺリアにすることで、公平性にスパイスを。

少人数で仲間内でのハンディを作り、競技意識の高いコンペをするのがクレームなく、また全員が納得し向上心のあるコンペになるのかもしれません。

ゴルフは自分自身との戦いと思えば不満心は出ない

ゴルフに対してのスタンスは千差万別ですが、せっかく皆で楽しもう!と言うコンペに参加して不満を持って終えるのは残念ですよね。

しかしそれは自分の気持ち次第です。
ぺリア方式やダブルぺリア方式で出されたNETスコアでの順位に一喜一憂するよりも、グロススコアで一喜一憂してください。

初心者でも上級者でも、ベスグロを目標にする方がよっぽどカッコイイですよ!