多くのプロゴルファーの間でも使用されているダイナミックゴールド。
その中でも高スペックとも言われるx100といったシャフトが存在します。
ここではそちらのスペックや、ダイナミックゴールドについて詳しくお話します。
そもそもダイナミックゴールドって?
ゴルフショップで販売されているゴルフクラブの中でも、多くのメーカーが標準装備として使用しているシャフトにダイナミックゴールドの名前があります。
ダイナミックゴールドはトゥルーテンパー社が発売しているシャフトで、発売されて30年以上のロングセラー商品です。
現在では世界中のプロゴルファーはもちろん、アマチュアゴルファーの間でも主流となっています。
従来のシャフトの分類はR、S、Xといった硬さや、元、中、先調子といったキックポイントによるものでした。
そこに重量の細分化を加えたシャフトがダイナミックゴールドです。
硬さの表記はR、S、Xと従来の表記と同様ですが、ダイナミックゴールドx100といった表記のように、そこに100、200、300等といったサブフレックスを設け、同じ硬さの中でも重量に変化を加えたシャフトとなっています。
ダイナミックゴールドは手元の粘りと先端の硬さが特徴的で、番手間の誤差を極限まで抑えた結果、飛距離と方向性が向上し、狙い通りの球筋が実現できます。
プロゴルファーから使われ続けている理由がそこにあるのです。
ダイナミックゴールドx100の詳細スペック
世界中のプロゴルファーやアマチュアゴルファーに人気を獲得し続けているダイナミックゴールド。
様々なスペックがありますが、ここで、ダイナミックゴールドx100の詳細スペックを見ていきましょう。
まずダイナミックゴールドx100はアイアン用とウッド用があります。
まずはアイアン用です。
キックポイントは元調子で、テーパー(先端部からグリップ側に向かって径が太くなっていくシャフト)の場合、シャフトカット前重量は130グラムで、カット後重量(実際にクラブに装着された場合の重量)は119グラムです。
パラレル(先端部からファーストステップまで同じ太さになっているシャフト)も同様の130グラムです。
ウッド用はパラレルのみのため、クラブによってカット後の重量は変化してしまいますが、カット前の重量は124グラムです。
ウッド用もキックポイントは同様の元調子となっています。
重さを見ると軽めのカーボンシャフトの2倍近く重いシャフトとなっています。
ホームページに記載されている適応ヘッドスピードは46m/s以上とされていますので、非常にハードスペックであると言えるでしょう。
使用しているゴルファーは、プロゴルファーやヘッドスピードの速いアマチュアゴルファーがほとんどといったモデルとなっています。
x100といっても詳細スペックをしっかり確認すると・・・
説明してきたように、ダイナミックゴールドx100は非常にハードスペックです。
重さを見ると非常に重いシャフトだと感じる人も多いでしょう。
ですが、ダイナミックゴールドのスペックを良く見ると、意外な点があるのです。
ダイナミックゴールドはR、S、Xすべてキックポイントは元調子です。
硬さには違いが出てきますが、重さを良く見てみると、Sシャフトは3種類あり、その中でもs200はカット前129グラム、カット後118グラムで、s300はカット前130グラム、カット後は119グラム、s400はカット前132グラム、カット後121グラムとあまり違いがありません。
しかもs400の方がx100よりも重量が重いのです。
それもあって、プロゴルファーやトップアマの中ではアイアンをx100、ウェッジをs400と装着している場合もあります。
ゴルフショップで販売しているゴルフクラブで標準装備となっているダイナミックゴールドはs200が多いので、重量的に見るとx100ともあまり変わらず、硬さの違いが大きいと言えます。
ダイナミックゴールドx100と同等のスペックがあるシャフトは?
ダイナミックゴールドx100と同等のスペックとなるものは、どのようなシャフトでしょうか。
同等のスペックなので、スチールシャフトで硬さはXであるものにはなりますが、いくつか紹介します。
まずは同じトゥルーテンパー社で製作しているプロジェクトXのフレックス7.0(X+)がカット後重量が119グラムなので同等と言えます。
ダイナミックゴールドと同様の元調子ですが、先端側が動きやすく、走り感があるシャフトです。
次は日本シャフトのモーダス3ツアー120のXです。
カット後重量は120グラムで、キックポイントが中~元調子のシャフトで、一般的なシャフトより中間の剛性が低く、しっかり粘って飛ばしてくれるシャフトとなっています。
このように、ほとんどのスチールシャフトの場合は軽量モデルではない限り、重量にあまり変化はありません。
キックポイントや剛性分布に違いが生まれてきますので、その点をしっかり考えてシャフトを選んでみてください。
ダイナミックゴールドにも様々な種類があります
ダイナミックゴールドx100について説明してきました。
このダイナミックゴールド、様々なモデルがあることをご存知でしょうか。
実はダイナミックゴールドは他にXP、SL、AMTの3種類があります。
それぞれ詳細を見ていきましょう。
まずはXPです。
同じx100の重量が110グラムと少し軽量モデルとなり、アベレージ層も対応しやすいシャフトです。
キックポイントを中調子にすることでダイナミックゴールドに比べボールが上がりやすい設計となっています。
次はSLです。
重量以外はダイナミックゴールドの性能に限りなく近くなるように設計したモデルです。ダイナミックゴールドを使用したいが、重くて扱いきれないといったゴルファーに向けたシャフトで、同じx100の重量が100グラムと非常に軽量化されたモデルです。
ただ残念ながらSLは生産終了してしまったようですから、どこかに在庫が残っていればリシャフトも可能かと思います。
最後はAMTです。
こちらはダイナミックゴールドの基本性能はそのままに、「AMT(アセンディング・マス・テクノロジー)」技術を取り入れ、重量を番手毎にフローさせることで、ショートアイアンからロングアイアンまで同じ感覚でショットできるよう設計されたモデルとなっています。
ツアーイシューモデルの存在
ダイナミックゴールドx100を製作しているトゥルーテンパー社、ダイナミックゴールドだけでも様々なモデルを作っていることを知っていただけたと思います。
ですが、説明してきたもの以外にもダイナミックゴールドのモデルがあります。
それがツアーイシューの存在です。
多くの男子プロゴルファーが使用しているモデルが、このツアーイシューです。
でも通常のダイナミックゴールドとの違いは何でしょうか。
それは製品精度の高さにあります。
ダイナミックゴールドの流通量は非常に多いため、どうしても製造工程において重量等に誤差が生じてしまいます。
メーカーによっては独自の基準で誤差が少ないものを選んでいるところもありますが、すべてではありません。
そのため、プロゴルファーやトップアマには違和感が出てきてしまう場合があります。
その中でこのツアーイシューは、番手間重量公差を±0.5グラムに設定しており、誤差が最小限に抑えられているのです。
感覚が非常に大切なアイアンでは非常に重要な点だともいえます。
重量差は少ないものの、非常に高スペックなダイナミックゴールドx100
ダイナミックゴールドx100について説明してきました。
重量ではsとあまり違いはないものの、高スペックと言われる理由はやはり硬さの部分が非常に大きいといえます。
ハードすぎるスペックは、スイングが悪くなったり、身体を痛める要因ともなります。
自分のスペックに合ったシャフトをしっかり選んで、スコアアップを目指してください。