ゴルフクラブのブランドって沢山ありますよね。
メーカー名がそのままブランドになっていたり、同じメーカーからでも違うブランドの物も出ていたりします。
時代と共に流行り廃りの波も激しかったりします。
お気に入りのブランドを使い続けている人もいますが、やはり初めてクラブを購入する時や買い換える時にどのブランドを選ぶか迷ってしまいますよね。
そこで今回は、それぞれのゴルフクラブのブランドの特徴を特に人気の高いものを中心に見てみたいと思います。
ゴルフクラブ/ドライバーのブランドとその特徴
まずは買い替え頻度も高い1本単価が最も高いドライバー。
毎年各メーカーが最新テクノロジーを搭載したモデルを発表してきます。
まずドライバーのブランドと聞いて思い浮かぶのは、日本では常にトップに君臨している人気のゼクシオですね。
このゼクシオはダンロップが発売しています。
現在の最新モデルは9代目のゼクシオ9シリーズです。
そしてこのゼクシオの特徴と言えば、完璧なまでの使いやすさとその飛びです。
ミスヒットをカバーする技術で、特にミドルエイジ以降のアベレージゴルファーから絶大な人気を得ています。
同じダンロップからスリクソンも出ていますが、スリクソンの特徴は世界戦略ブランドで、ゼクシオとは対照的に上級者やアスリート系など競技志向の強いゴルファーに好まれています。
現在日本人で世界ランク最上位の4位(2017年6月現在)の松山英樹選手を筆頭に、プロゴルファーも多く愛用しています。
次にタイトリストもとてもメジャーなブランドですが、やはり上級者向けで世界のビッグネームのプロが使用しているなど、難しいイメージがあります。
特に最新モデルの917シリーズが当てはまります。
それでも常に上位の人気です。
ゼクシオに対抗して、VG3 という日本人向けのモデルも発売しているからでしょう。
またドライバーからウッド、アイアンそしてボールまで同じブランドで統一出来るのが特徴で、ここが人気の理由の1つとも言えます。
ビジュアル面でもキャディバッグにズラーッとタイトリストのクラブが並んでいれば、”できるゴルファー”の演出は間違い無しです。
ゴルフクラブ/フェアウェイウッドのブランドとその特徴
次はセッティング上、入れる本数がゴルファーによって変わるフェアウェイウッドです。
そんなフェアウェイウッドは地面から直接打つのが基本(時々ティーショットでも使います)で、非常に扱いが難しいクラブですが、使いこなせば強力な武器となります。
では人気のフェアウェイウッドのブランドとその特徴を見てみましょう。
まずドライバーでは紹介しませんでしたが、多くのゴルファーが使用しているキャロウェイのフェアウェイウッドは特に人気です。
昔から長らく続くビッグバーサのブランドも有名ですが、”300ヤード飛ぶスプーン”という触れ込みでゴルフ業界で話題を集めた、X HOTシリーズがありました。
そのドライバー並みの飛びと、大き過ぎないフェイスで、ライを選ばない打ちやすさで評判となり、キャロウェイ人気に火が付きました。
打ちやすい事はもちろんですが、やはり中古市場でのリーズナブルな価格も大きく影響しているようです。
現在はまた革新的なテクノロジー搭載のエピックシリーズが好評なようです。
次にテーラーメイドのフェアウェイウッドです。
ロケットボールズは、キャロウェイX HOTと同時期に人気を博したシリーズで、対照的にヘッドは白く体積が大きいのでボールが上がりやすく、つかまりのいいので大人気となりました。
流行のロースピンの先駆けであり、風を切り割く強い弾道のボールが打てるのが特徴でした。
現在はさらに弾道調整を進化させたM1、M2シリーズが大人気です。
国内メーカーの中では、個性的な形状が特徴のプロギアのeggも、直打ちではかなり難易度の高いスプーンが楽に打てることと高い反発で飛距離が出るので、特に3番ウッドでは人気を誇っています。
ちなみにユーティリティではテーラーメイド、キャスコなどが人気です。
コブラは意外な感じがしますが、ユーティリティには定評があります。
なぜならバフラーシリーズという代々評判が高く安定して売れていたブランドで培ったものがあるからです。
そしてキャスコは、一世を風靡したパワートルネードシリーズが番手もたくさんあり、今も人気の大ヒットブランドです。
ゴルフクラブ/アイアンのブランドとその特徴
アイアンのブランドでもゼクシオを外すことは出来ません。
初代から発売以来16年売上1位を独走しています。
ドライバー同様特徴はその打ち易さです。
ミスショットを無かったことにしてくれます。
打球感が良いので好きという人も多いですね。
またアイアンと言えばミズノも根強い人気です。
そのブランドはミズノMPシリーズが世界統一モデルとして多くのプロにも使用され、その性能の高さを現しています。
MPシリーズの特徴は、純度の高い軟鉄を使用したグレインフローフォージドという他ではマネできない製法で、独特の心地よい打感と職人がこだわりを持って作り上げる美しいヘッド形状にあります。
このシリーズは種類が多くカスタム対応によるオーダーメイドが可能です。
ライ角やロフト角、メッキ変更や文字色変更、さらにはシャフトからグリップまで自由自在です。
是非フィッティングで自分に合ったものを見つけてみてください。
この他にもミズノではJPXのブランドもよく知られています。
タイトリストのアイアンは幅広い層で人気を誇るAPシリーズからCB、MBシリーズなどがあります。
その中でも軟鉄鍛造のマッスルバックが代名詞であり、ドライバーと同じく上級者向けで難しいブランドイメージですが、現在のタイトリストのアイアンは初心者でも使える優しいモデルから、上級者モデルまで幅広く発売しています。
新しいT-MBは革新的と言えるのではないでしょうか。
ゴルフクラブ/ウェッジのブランドとその特徴
最近のアイアンセットは、アプローチウェッジやサンドウェッジが別売りになっているものが多くなり、ウェッジは個別にメーカーを選ぶ人が多いですね。
また56度、58度などロフト角も多彩で自分のゴルフに必要な角度数のものを選べます。
それゆえにウェッジに特化したブランドもあります。
フォーティーンのウェッジは軟鉄ではなくニッケルクロムモリブデン鋼を使っているのが特徴で、色々な状況からでも安定したスピン量が得られる優れたスピン性能があります。
クリーブランドのウェッジは誰もが愛用するほどの人気で、一時はウェッジ=クリーブランドといっても過言ではなかったほどです。
ブラックサテンの黒色が特徴で、バッグに入れるだけで寄せがうまくなるような気分になりましたね。
もちろん今日でも多くの人が使っています。
今はダンロップの中のブランドとして、さらに人気に拍車が掛かっています。
またタイトリストのボーケイデザインブランドもオススメのウェッジです。
マスタークラフトマン、ボブ・ボーケイ氏によるこのウェッジは、様々なプレースタイルやあらゆるライコンディションに対応できるように、多くのロフト角、バウンス角のバリエーションがあります。
この豊富なラインナップから、自分に最適なウェッジを見つけることができるのが特徴です。
ウェッジと言えば、ボーケイというくらい大人気です。
ゴルフクラブ/パターのブランドとその特徴
パターも時代と共にその形状が著しく進化したクラブの1つです。
一昔前はパターといえばPING(ピン)というイメージでした。
もちろん現在でもその人気は衰えることなく健在ですが、多くの人気ブランドが混在する中では少し控えめになってきています。
現在はキャロウェイの人気パターブランド、オデッセイがプロも多く使用する柔らかい打球感が特徴のパターで、この部門では一躍トップに躍り出ました。
特に人気に火をつけたのが、つい最近引退表明した宮里藍選手がデビュー当時使っていた、ホワイトホット2ボールでしょう。
その2ボールが出た最初の頃はその斬新なデザインと狙いどころへの打ち出し易さで皆が驚き使いましたが、今では見慣れて最近では2本の角が突き出たような形のパターでさえも何の違和感も感じなくなりましたね。
またスコッティーキャメロンが日本に出回った最初の頃はその値段の高さに驚きました。
キャディーバッグにキャメロンが入っているのを見かけると、思わず持ち主をじっと見つめてしまった程です。
1本数十万はざらでとても手の届くものではないと思っていましたが、その削り出しから生まれる打球感とデザインは憧れの的でした。
現在タイトリストの一ブランドになってからは、市販モデルはそう高嶺の花ではなくなりましたね。
自由にカスタムしたり、錘が交換できるのも特徴ですが、こちらも専門店で頼むとかなりのお値段です。
あなたのゴルフプレースタイルはどれ?
ゴルファーにはさまざまなプレースタイルがあります。
健康の為のスポーツを目的として月1くらいでラウンドする人。
ベストスコアの更新を目指して練習とラウンドをバランスよく行う人。
シングルを目指してストイックに技術を突き詰めて行く人。
競技志向で的を絞って目標の競技で上位や優勝を狙う人。
そんな多様なゴルフスタイルに合わせてメーカーはクラブのブランドを開発しています。
自身のスタイルに合ったブランドを選んでいますか?
カッコいいからとか好きな選手が使っているからと言った理由で選んでいませんか?
それも1つの選択ですが、やはりゴルフというスポーツを続けていくうえで、自分のスタイルに合ったブランドを選ぶのは大切なことです。
それぞれのブランドの特徴を活かしてコーディネートしてみては
まだまだ数え切れないくらいゴルフクラブのブランドはありますが、今では世界の上位を占めるブランドでさえもその歴史を見ると、多くの紆余曲折をくぐり抜けて来たところがあります。
買収、合併吸収また契約先が変わったりしてその販売戦略やブランドのあり方も変化してきました。
しかし今日世界中の人から愛され信頼されるブランドになるには、ブランドの持つ技術やコンセプトを日々絶え間ない努力で磨き上げてきた人々の支えがあってこそだと思います。
そしてゴルフのブランドにはクラブの他にも、おしゃれで機能的なゴルフウェアやゴルフシューズから小物に至るまで数え切れないほどあります。
それぞれのブランドの特徴を活かしてコーディネートしてみてはどうでしょう。
ゴルフのプレー以外にもまた違った楽しみが得られるのではないでしょうか。