ゴルフはドライバーではなくアイアンのスイング作りが必須!

最終更新日:2017/06/17

ゴルフではドライバーよりもアイアンを使う回数の方が多いです。

ドライバーを練習するよりアイアンをしっかりと練習することが上達への近道です。

ドライバーの方が打っていて気持ち良いですが、球数はそこそこにアイアンに球数と時間を使いましょう。

スイングの基本はアイアンで作ることに限ります。

アイアンが打てればドライバーは難しくなくなりますからね。

ゴルフ初心者は必ずアイアンのスイング作りから始めること

初心者の方がゴルフスイングの練習をする場合は、6番アイアンや7番アイアンのようなクラブセットの中でちょうど真ん中に当たるクラブを使用することをオススメします。
どこでも言われていることですが、セットの中で長さや重さが平均的なので、この番手でスイングを覚えると他の番手も違和感なく使えるようになるのが早いからです。

最初は直から打つのが難しいようであれば、ティーアップしても構いません。

“ティーアップするのであればドライバーやフェアウェイウッドの方が良いのでは?”と思われる方がいるかもしれませんが、それはオススメしません。
なぜならウッドは、クラブが長くなるだけでなく、アイアンに比べて随分軽いからです。

どうして軽いウッドをオススメしないかというと、初心者の多くは力任せにクラブを振ろうとしてしまい、その結果上手く当たらなかったり空振りしやすくなってしまうからです。

ゴルフスイングは、クラブの重みを最大限利用しながらリズム良く振ると綺麗に当たります。
しかし、最初は無理してでもボールに当てようとしてしまい、結果的に綺麗に当たらない場合が多いのです。

最初はアイアンを使って、ハーフスイングの練習から始めるのが良いです。
ハーフスイングとは大きく振り上げないこと。
腕が水平になるくらいまでの振り幅です。
振り子をイメージしながら、右・左とクラブを同じ力で動かしていき、少しづつ振り幅を大きくしていくと良いでしょう。

アイアンスイングは飛ばす必要がない!

練習場に来ている様々なゴルファーを見渡すと、初心者ほどドライバーで遠くへ飛ばす練習に時間を割いているように感じます。

ですが、実際のコースに行くとドライバーでショットする回数は多くても14回程です。

ドライバーショットは、きれいに当たって遠くへ飛ばせると気持ちがいいですが、良いスコアでプレーしようと思えば、アイアンショットやアプローチショットの練習に時間を割いた方が効果的です。
なぜなら、ドライバーの倍以上使う回数が多いのがアイアンであり、ウェッジだからです。

そのアイアンやウェッジを練習する時、どのようなことを意識して練習していますか。
単に遠くへ飛ばそうと練習していませんか。

ドライバーは遠くへ飛んで曲がらないのが理想的です。

ではアイアンはどうでしょうか。
アイアンはグリーンオンを狙うクラブです。
つまり遠くへ飛ばす必要が全くありません。

プロの試合などをテレビで見ていると、アイアンもすごく飛距離が出ていますが、もともとのすべての番手の飛距離が違うのです。

そしてプロの試合をやっているコースセッティングは特別です。
トータルの距離も長く、ラフも深く、そしてグリーンは硬くとても速いです。
そのため、少しでも短いクラブで高くスピンの効いたボールを打てる方が有利になります。

一般のアマチュアゴルファーは、そのようなコースに行くことは滅多にありませんので、距離よりも正確性を求める練習をすることをオススメします。

アイアンスイングで球を上げようとしてはいけない!

テレビで放送しているゴルフの試合で、プロが打ったショットの多くは高いボールでグリーンに向かっていきます。

どうやったらあんなに高く上がるボールが打てるのだろうか。と思ったことはありませんか?

ゴルフクラブのヘッドにはロフト角と呼ばれる角度が付いています。
これは、クラブが短くなるにつれてロフト角は大きくなる設計です。
その為、短いクラブの方がボールは高く上がるのです。

ですが、同じクラブの番手を使っていてもプロとアマではボールの高さが違います。

ではプロはボール高く上げる為に何か特殊なことをしているのでしょうか?

そうではありません。
私たちアマチュアと特別変わったことをしていることはないのです。

ボールというのは打ち出された後は、バックスピン(逆回転)しながら飛んでいます。
つまりヘッドスピードの速いプロゴルファーは、必然的にスピン量が多くなり、その結果ボールが上に高く上がっているだけなのです。
ヘッドスピードとバックスピン量は比例するということです。

アマチュアゴルファーで無理やりボールを高く上げようとする人がいますが、それは下からすくっているような打ち方になるため絶対良くありません。
逆に上から打ち込むような形でクラブヘッドがボールに向かっていくのが正しい動きだからです。

ですからボールを上げようとして、すくい打ちにならないように注意して下さい。

ゴルフは自分の距離を把握すること

あなたは7番アイアンで何ヤードぐらい飛びますか。

100ヤードの人もいれば、180ヤード飛ぶという人もいるかもしれません。
また人によっては、その時々でマチマチだ。という方もいるでしょう。

ゴルフは、決められた場所(カップ)に、何打でインさせることが出来るかを競うゲームです。
どれだけ遠くにボールを飛ばせるかを競うものではありません。
(ドラコン大会など、遠くに飛ばすことを目的とした大会が別にあります。)

ですので”アイアンで何ヤード飛ばせるか”ということよりも、自分の正確な飛距離を把握できる方がとても大事です。

あなたは、自分の飛距離を把握していますか。
手に持っているクラブで何ヤード飛ぶか自信を持って言えますか。

何割の確率で同じ距離を飛ばせるか意識しながら練習するようにして下さい。
遠くに飛ばせることだけが練習ではありません。
クラブ毎の飛距離を正確に把握することで、コースマネジメントという次のステップに進むことが出来ます。

シングルプレイヤーと呼ばれるアマチュアのトップレベルの人達でも、あまりボールを遠くに飛ばせない人も沢山います。
それでもシングルになれたのは自分の正確な飛距離があるからなのです。

自分の飛距離を把握してより高いレベルを目指しましょう。

ゴルフはいかにミスを減らせるかが鍵!

ゴルフはミスを減らすスポーツとも言えます。

どういうことかと言うと、すべてパーオンして、グリーン上ではすべて2打でカップインすればパープレー出来ます。
アマチュアがパープレーでラウンド出来れば、トップレベルのアマチュアプレーヤーです。

では、一般のアマチュアゴルファーに、パー4の1ホールにおいて2打でグリーンにオンさせることは可能でしょうか。
それとも不可能でしょうか。
このように質問した場合、パーオンした経験のある人(パーをとったことのある人)は、ほとんどの方が可能だと答えると思います。

同じようにグリーン上も2パットでカップインさせることは可能と答えるでしょう。

しかし、パープレーできるかと聞くと、ほとんどの人は無理だと答えるでしょう。

ツアーで戦うプロ達は、バーティーをとってアンダーパーのプレーが必要ですが、アマチュアは違います。
1ホールだけだとパーを取れるのであれば、18ホールでパーをとることも不可能ではありません。

極端な話をしましたが、アマチュアは良いショットにこだわるのではなく、ミスを減らして良いスコアを目指しましょう。

“1日沢山”より”毎日少しずつ”の練習が◎

あなたが1か月の間にゴルフの練習に費やす時間はどれぐらいですか?
月に1回だけ練習場に行くだけですか?
それとも週に5回練習場に行っていますか?

「仕事の都合で、練習場に行きたくても行くことが出来ない」という人もいるでしょう。

そんな方に「毎日練習してください」というのは酷でしょうか。

いえいえ酷ではありません。
何も練習場に行ってボールを打つだけが練習ではないからです。

家で出来ることは沢山あります。

「でも、家でクラブを握るような広さは無いし、パターマットを敷いてパターの練習も出来ない」という方は多数いると思います。

ですが、何もクラブを持つ必要はないです。

シャドースイングをして身体の動きを反復練習するのもいいでしょうし、柱に手を掛けてダウンスイングでの腰の動きを練習するのも良いと思います。
また、パターぐらいは持てるというのであれば、パターヘッドの長さより少しだけ広めの幅に本を2冊置いて、その間を本に当たらないように注意しながらストロークの練習をするのも良いと思います。

月1回練習場で沢山のボールを打って練習するよりは、家などでスイングの動きを反復練習した方が上達も早いと思いますよ。

“派手ではない練習”がゴルフ上達の極意

「練習場では、アイアンを中心に基本的な動きの練習をして、家ではシャドースイングで身体の使い方の反復練習をする」。

これはドライバーでどれだけ遠くへ飛ばせるか練習するのに比べて、とても地味な練習です。

ですが、良いスコアでプレーしようと思えば、地味な練習こそ大事になってきます。

長年ゴルフをやっていて、みんなから上手いと言われている人ほど地味な練習をしている場合が多いです。

どんな場面でもいつも同じスイングをするのはとても難しことですが、身体が自然と動くようにアイアンなどで基礎的な練習をして上達を目指しましょう。