各ゴルフ場の月例競技にはローカル・ルールがあるので注意!

最終更新日:2016/12/27

皆様はどこかのゴルフ場のメンバーになっていますか?

どこにでも月例競技があると思いますが、競技は競技ですのでしっかりとルールを把握していないと罰や失格なんてことになり、次から参加しにくくなるかもしれません。

基本的には公式ルールを遵守するべきですが、そのゴルフ場だけのローカル・ルールが存在する場合もあります。

初参加する場合は、大事なチェックポイントの一つですね。

各ゴルフ場の月例競技とは一体どんなもの?

月例競技とは、毎月定期的に行なわれる競技会やトーナメントのことです。

各ゴルフ場で行なわれています。

月例競技は、会員制のゴルフ場で行なわれることが一般的です。

ですから、ゴルフ場のメンバーになっていないと参加することができません。

月例競技は友達やゴルフ仲間とのコンペとは異なり、多くのプレーヤーが参加します。

特にマナーやルールに注意し、実戦と同じ様に取り組まなければなりません。

参加することで技術を磨くこともできますし、年代や職業など全く違う人たちとの交流の場にすることもできます。

月例競技に参加する場合は、最低限気をつけなくてはならないことがあります。

基本的には使用球は1種類の公認球が使われ、OBなどによる暫定球を打つ際には同伴競技者への使用球の番号とマークをしっかりと伝えなくてはいけません。

また、メンバーのみの参加となるので、マナーに関してはかなり厳しいと思ってください。

帽子の着用や服装、スロープレーなど十分に気をつけるようにしましょう。

初めて月例競技に参加するのに最低限覚えておきたい公式ルール

月例競技に参加する人には毎年「ゴルフ規則裁定集」が配られます。

これに細かい全ての公式ルールが載っています。

初めての参加者にここに載っている全てのルールを覚えろ!というのは難しいですが、最低限覚えておかなければならないこともあります。

各ホールの規定の場所から外に出てしまったことによって発生するペナルティがOBです。

多くの場合、山や林の中など、まともにボールを打つことができない場所に設定されています。

ティーショットがOBであれば1打罰で打ち直しできます。

セカンドショットであれば1打罰でボールを打った場所の近く、グリーン上のホールに近づかないところにドロップして再度打ちます。

打ったボールが池に入ったら、1打罰でハザード区域(通常赤杭)を最後に横切った地点とグリーン上のピンを結んだ後方線上にドロップして続けます。

空振りをしてしまった場合は、ペナルティとはなりませんが、空振りした分を1打としてカウントします。

グリーン上ではボールの向きを調整したり、他の人の邪魔にならないようにボールを拾うことができます。

しかしマークをしないでボールを拾ったら1打罰です。

バンカー内の砂にクラブが触れてしまったら2打罰です。

月例競技に限らず知っておかなければならない基本的なルールなのでしっかり覚えておきましょう。

ゴルフにおけるローカル・ルールとは何?

月例競技はルールに厳しい競技会ではありますが、やはりローカル・ルールというのがあります。

ローカル・ルールとはゴルフ場や競技委員などが定めた公式ルールの規定を一部変更、削除または追加したりする独自のルールです。

ローカル・ルールは基本的に、ルールの緩和的な救済措置とルールで基本的には認められている行為を禁止するものがあります。

雨など悪天候の影響でコースの状態が悪いときに定められるもの、障害物やコース保護、さらにはスピードプレーなどに関する処置もあります。

月例競技だけでなくプロのトーナメントでもローカル・ルールを採用する場合があります。

LPGAで最近も雨のため「ボールをマークして無罰で拾上げて拭くことができる」というローカル・ルールが選手に明示されました。

一般的なゴルフ場で多いローカル・ルールは「前進2打罰」です。

OBまたはロストボールは暫定球を禁止してティーショットであれば前進ティーから、またそれがないときのパー3であればピンから最も遠いグリーンのカラーから、パー4、5ならティーから250ヤード先のフェアウェイから2打罰でというものです。

これはスロープレーを防ぐためのローカル・ルールです。

月例競技の参加前にローカル・ルールをきちんと確認しておくようにしましょう!

月例競技にはキャディはつく?スコアはどうつける?

最近では名門クラブでない限りセルフプレーがスタンダードになっていますが、月例競技はゴルフ場としては正式なものなので、原則としてはキャディつきになります。

しかしゴルフ場によっては、キャディの数が足りないで競技会であってもセルフの形になるところもあります。

スコアカードのつけ方は、公式組み合わせ表で、A→B→Cとなっていたら、BはA、CはB、AはCといった様に同競技者のスコアをつけます。

もちろん自分のスコアを付ける欄もあります。

このときオーバー数や記号ではなく、打数をそのまま記入するようにしてください。

そして提出する際に、Bは自分のスコアを付けた欄をAのスコアカードから切り離しBが持ち、Aのスコアカードは”マーカー確認署名”の欄にBがサインしAに渡します。

ゴルフ場によってはこの方法ではなく、自分で自分のスコアを付け、同伴競技者にサインをしてもらい、自分もサインをして提出するところもあります。

またスコアカードを提出する際は、各ホールのスコアに誤りがないこと、競技者署名、マーカー確認署名があること、ハンディキャップ競技においては、ハンディキャップが正しく記入されていることを確認して提出しましょう。

署名漏れ、スコアの過少申告などのミスはルール上競技失格の対象になるので気をつけてください!

月例に出て腕を磨き、クラチャンを目指そう!

月例競技に出ることは、正しいルールの知識やマナーの習得に役立ちます。

そして月例競技に出る方は真剣にゴルフをやっている方がほとんどなので、高い技術を目の前で見ることができます。

また、公式ハンディキャップも出るので、自分のレベルを知り今後のモチベーションにも繋がるでしょう。

また世界中のクラブで毎年開催されるクラブ選手権というのがあります。

それには全員参加できるわけではなく、地域の中で選抜された16名が対決し、本選に出場するという方式をとっています。

多くのアマチュアゴルファーにとってクラブ選手権大会はとっても重要で経験値の高い大会と言えます。

そこで見事優勝したら「クラブチャンピオン(クラチャン)」という称号を獲得することができます。

クラチャンになったプレーヤーはクラブの歴史に名を残すことができます。

月例競技に参加するようになるとそういったいろいろなチャンスにめぐりあえます。

ただ漠然とスコアアップだけを目指していてもゴールはありません。

まずは月例競技に参加して、どんどん上を目指していきましょう!

ローカル・ルールが災いしたプロゴルファー伝説

ローカル・ルールが災いした伝説は極最近起きましたよね。

上原彩子選手です。

2016年伊藤園レディスでなんと”68打罰”を科せられる前代未聞の事態が起きました。

初日のスコアは「141」とまさかの61オーバーでした。

これは18ホールの国内女子ツアー史上ワーストストロークを記録しました。

激しい雨でコースコンディションが悪かった初日、芝を短く刈り上げた区域(フェアウェイなど)では罰打なしでボールを拾い上げて拭き、元の位置にリプレースできるローカル・ルールが適用されました。

しかし上原彩子選手は、元の位置に戻さず「1クラブ以内の範囲に置き直せる」と勘違いしてプレーを続けました。

アメリカツアーでは同様のローカル・ルールが適用された場合、「1クラブ以内の置き直し」が一般的なのです。

上原彩子選手はアメリカツアーをメインにしている選手なのでその感覚に慣れてしまっていたのでしょう。

ローカル・ルールの違反は2打罰の規定です。

2打罰×19回=38打罰、スコアの過少申告が2打罰×15ホール=30打罰となり、計68打罰が科せられたのです。

彼女は棄権の選択肢もあったのですが、ファンのために棄権をしませんでした。

それもまたカッコイイ伝説ですよね!

目標は高ければ高い方がゴルフは上手くなる!

ゴルフ場のメンバーと聞くと、数千万円!?と莫大なお金が必要なイメージがありますが、最近はそこまで巨額なお金は必要ありません。

数十万円でメンバーになれるゴルフ場もたくさんあります。

もちろん格式の高い伝統あるゴルフ場であれば数百万円と高額にはなります。

ですから、奮発してメンバーになってみてはどうでしょう?

メンバーになって月例競技に参加するようになると、ゴルフに対しての気持ちも大きく変わります。

楽しい趣味から真剣な趣味になることは間違いないです。

また月例競技に参加すると数字や結果で自分のレベルを知ることができるので、はっきりとした目標が持てるようになります。

スコアアップに限界を感じたら、メンバーになっていろいろな競技に参加してみることをオススメします!