ゴルフで一番飛ばせるクラブがドライバー。
自分でボールを好きなようにセッティングできて、ライやターゲットラインを選んで好条件で打てるのに、球が上がらないと飛ばないのです。
そこでどうして球が上がらないのかさえ分かれば、簡単に飛距離アップにつながるかもしれませんね。
なぜか球が上がらないと悩む方はコレを読めば解決できるでしょう。
ゴルフでドライバーは上がらないと飛ばないのか?
ゴルフ発祥の地、スコットランドのゴルフコースはリンクスと呼ばれる海沿いの自然の地形を生かしたコースが有名ですね。
そんなリンクスコースは、風の影響が凄くあり、ショット毎に風を十分考慮しながらクラブ選択をしなければなりません。
ですからリンクスコースを沢山経験しているヨーロッパツアーのプロゴルファー達は、風の影響を減らすために敢えて低いドライバーショットを打つ人も多いようです。
自分の目線くらいの高さで収まるようなショットになることもあります。
では、風の影響を受け無い時はどうなのでしょうか。
同じようにいつでもどこでも低いショットを打つのでしょうか。
まずアメリカのPGAツアーを見てみるととても高く上がったドライバーショットを打っているプロゴルファーが多くいるように感じます。
そしてヨーロッパツアーで活躍している選手もPGAツアーの試合では高いボールを打っています。
そう考えるとドライバーは飛距離を出そうと思えば、低くてランで稼ぐボールよりも高いボールの方がよく飛ばせるようですね。
実際、PGAツアーの選手たちのドライバーショットは最高到達点が30メートル以上になると言われています。
マンションで言えば10階相当になります。
あなたはリンクス向きの上がらない低いボールを打つタイプですか。
それともPGAツアー選手のように高いボールを打つタイプですか。
もちろん世界のトップ選手達と飛距離で競っても勝てるわけではありませんが、ドライバーを少しでも飛ばしたいのであればPGAツアー選手のような高いボールを打てるように練習していきたいですね。
ドライバーで球が上がらない方の共通点
ドライバーで低いボールを打っているアマチュアゴルファーの中には、「ボールがどうやっても上がらないので低いボールしか打てない。」と言うと人もいると思います。
そういう人達はいくつか共通点があるのですが、次のうちで当てはまるものはありますか。
①貰ったドライバーを使っていてシャフトが硬すぎる
②プロの真似をしようとして、ロフト角の少ないドライバーを使っている
③ティーアップが低い
④ボールの位置がセンター寄り
以上の4つは、道具とのマッチングやセッティングに問題がある人ですね。
一度チェックしてみて下さい。
そして、スイングが影響する場合もいくつか挙げてみましょう。
⑤ダウンブローに打つように意識している
⑥体重移動をかなり意識している
⑦とにかくボールにヘッドをぶつけるようにしている
⑧ダウンスイング以降ヘッドアップしている
など①〜⑧以外にもまだまだ原因があるかも知れませんが、ボールが上がらないゴルファーのよくあるケースだと思いますので自分の場合はどうか確認してみてください。
特に①や②のようにハードスペックすぎてボールが上がらないのに、そのことにすら気づいていないゴルファーもいるのも事実です。
ゴルフの最大飛距離は打ち出し角・ミート率・スピン量の3要素で決まる!
ドライバーで280ヤードを飛ばせるというとかなりの飛ばし屋ゴルファーですが、ヘッドスピードはいくつぐらいあるのでしょうか。
理論上で行くとヘッドスピードが47m/sあれば、飛ばせる計算になります。
ですが、それでも280ヤード飛ばすのはかなり至難の業です。
スマッシュファクターと言われる値、いわゆるミート率が、最大値(1.5ぐらい)に限りなく近くないとこの飛距離を出すことはできません。
仮にこの値が1.2だと、同じヘッドスピードでも230ヤードも飛ばない計算になります。
いかにミート率が大事かということが分かりますね。
また、平均的な女子プロゴルファーのヘッドスピードと平均的な男性とでは、それほどヘッドスピードは変わらないと思いますが飛距離は随分違うのではないでしょうか。
その理由はミート率の他に打ち出し角やスピン量も影響しているからです。
ドライバーの打ち出し角は14°前後、スピン量は2,400回転ぐらいが良いと言われています。
最高到達点は最低でも20メートル、ビル7階相当はイメージしたいでしょう。
極端に球が高い人やスピン量が多すぎるゴルファー、もしくは球が上がらないスピン量が足りないゴルファーなどは、思うようにボールが飛ばないのではないでしょうか。
もしかしたら、先程触れたようにドライバーとのマッチングが悪いため飛距離が出せていないのかもしれません。
機会があれば、ゴルフショップなどでデータ計測してみてはいかがでしょうか。
ドライバーで球が上がらないゴルファーの改善策
ドライバーで球が上がらないと言っても、人によって原因が違います。
道具が影響している人もいれば、セットアップが影響している人、スイングが影響している人などいくつかあるでしょう。
ここでは、スイングによって球が上がらない場合の1つを紹介していきます。
まずアベレージゴルファーに多いのですが、ダウンブローが強くロフトが立ってインパクトをしているケースです。
ではそんなロフトが立ってインパクトを迎える原因はなんでしょうか。
チェックするポイントは頭と手の2つです。
まず頭ですが、アドレスの時はボールに対してどの位置にありますか。
左足の踵線上あたりにティーアップしていれば頭はボールより右側にあるはずです。
ではインパクトの時はどうでしょう。
ダウンスイングで頭が左側に動いてくるとアッパーブローではなく、ダウンブローになりやすいですね。
また頭が右に残っていても、手が先行して左側に行きすぎてハンドファーストになっていてもダウンブローになってしまいます。
このようにして頭と手のポジションに注意しながらダウンブローにならないようドライバーの練習をしてみてくださいね。
結局球が上がってもスコアアップにはつながらない可能性あり!
シングルプレーヤーの人達はみんなドライバーショットが綺麗に上がっているか、というとそうでもありません。
ドライバーではやはり球が上がらないので上がりやすい3Wをドライバー代わりに使っている人もいますし、ドライバーを使うけれどいつも低弾道の球を打っている人もいます。
綺麗に球が上がるからドライバーが飛んで良いスコアで回れる、又は球が上がらないからセカンドショットがシビアになりスコアが悪い、ということには直結しないのがゴルフです。
では球が上がるように努力しなくても良いという考え方もできますが、ドライバーで球が上がる打ち方ができるということは基礎が身についている人で、クラブ選びも間違っていないということが確認できます。
また基礎的なスイングができていて、さらに応用したスイングもできる人ということになります。
アプローチの上手いゴルファーは、ボールを上げたり転がしたりといくつも状況毎に選べる多くの引き出しを持っています。
そしてドライバーも球が上がるようになれば低く打つことができたり、フェードやドローといった打ち分けも可能になってきます。
将来のゴルフテクニックのレベルアップを見越して、ドライバーの球が上がる打ち方をマスターしていければ良いですね。
ゴルフは自分の持ち球を活かすべき!
持ち球はどんな球ですか。
もちろん使用しているゴルフボールの話ではなく、フェードやドローなど普通にスイングした時に出る球筋のことです。
曲がり幅の大きいスライスやフックでも同じです。
ドライバーを打った際に一定方向にボールが曲がっていく持ち球はありますか。
「ボールは曲がらずにまっすぐがいいに決まっている。」という考えの人もいるかもしれません。
でもボールが一定方向に曲がることによって、どの地点にボールを飛ばしたいか、そうすればどの方向に打ち出せばよいか、といったコースマネジメントをしやすくなります。
コースは必ずしもまっすぐなホールばかりとは限りません。
ドッグレッグしてたり、飛球線上に高い木などの障害物や池や川が配置されていたりもします。
そんな時ただまっすぐを狙うより、持ち球を知りその曲がりを計算しながらショットすることによってセカンドショットが打ちやすくなります。
また、コース戦略をする際に安全ルートにボールを打つことによってOBを避けられたりもできます。
たまに逆球といって思い描いた球筋と逆方向にボールが曲がるときもあるかもしれませんが、持ち球を意識してコースマネジメントをすることで好スコアに繋がることでしょう。
インパクトのイメージをしていますか?
バックスイングはこのようにしよう。
ダウンスイングはこうしよう。
と言いながらスイングの形にこだわっていても、ボールを打つのはクラブヘッドです。
クラブヘッドでボールを打つ瞬間のイメージはできていますか。
ドライバーだと少しアッパーブローにボールをヒットしたいのですが、全く当たる瞬間のイメージができていないと思い通りにインパクトをするのは難しいです。
結局のところボールが当たる前後30cmぐらいのクラブフェースの向きがどうなっているかが重要ですので、どのような状態でヘッドがボール当たるかを常にイメージしてスイングしてください。