ゴルフクラブのグリップ交換をするなら溶剤は灯油を使おう

最終更新日:2018/09/17

ゴルフクラブのグリップ交換を初めて自分でするのであれば、遅効性の灯油を溶剤として使うと焦らずに作業ができます。

意外に簡単なグリップ交換の作業方法と、交換手順、必要な道具と安価な品で対処できる道具を紹介します。

ゴルフのグリップ交換に使う灯油は簡単に入手できる

ゴルフのグリップは消耗品なので、定期的に交換したほうがよいと思います。

グリップが磨り減った状態やツルツルに滑る状態なってからでは、それまでの間は性能が落ちた状態で使っていたことになります。

グリップは車の部品に例えると「タイヤ」です。

ツルツルに磨り減って、雨の日などはスリップするのではないかと冷や冷やした状態でやり過ごすことでしょう。

まさに古くなったグリップも同じで、雨で濡れると滑りやすく、またゴム質が硬くなってホールド感も弱くなっています。

そこで古くなったグリップを交換するのですが、グリップ交換は自分でもできるので、道具を揃えて手順通りに行えば、失敗することはありません。

特に最大の難所は、グリップラバーをシャフトに接着するときの時間と、真っ直ぐに挿し込むところです。

しかし接着に灯油を使えばやり直しは効きますし、時間に追われる心配もありません。

しかも灯油はすぐに手に入りますし、使わなかった分は燃料として消費することができるので後処理の心配もいらないはずです。

グリップ交換でゴルフクラブについた古い粘着剤は灯油で取る

ゴルフクラブのグリップ交換に必要なものを揃えましょう。

ますは古いグリップを剥がすための道具です。

グリップのゴム質は経年劣化もあって意外に固くなっています。

シャフトを傷つけないような専用カッターもありますが、ここでは100均のカッターで十分です。

ただ切り込みを入れても簡単にははがれないので、自宅にペンチがあればそれを、なければこちらも100均で購入しましょう。

基本的にグリップを剥がすのはこの2つで十分ですが、あとはダスターか着なくなったTシャツなどを用意しておくと、グリップラバーをむしり取るときのシャフト押さえに便利です。

次はグリップラバーを剥がしたあと、シャフトに残る粘着剤を取り除くものです。

これは灯油を用意して、さきほどのダスターや古着などで擦り取るしかありません。

表面についている粘着剤は、灯油などに漬け込んでも、柔らかいチューイングガムのようになるだけで、かえって取り難くなります。

ゴルフのグリップ交換の溶剤にするなら灯油が安い!

100均でカッターとペンチ、ガソリンスタンドなどで灯油を購入します。

灯油の最低単位は1Lでしょうから、こちらは100円もしないはずです。

残りのグリップ交換に必要な用具を揃えましょう。

新しいグリップを購入しなければなりません。

1本だけグリップ交換するのであれば、無条件で現行と同じものを選びましょう。

ただし、ドライバー、アプローチウェッジ、パターは他のゴルフクラブとの連続性がないので、好みのタイプを装着しても問題はありません。

グリップを粘着させるのは両面テープです。

あまり薄いとグリップを挿入したときに破れるので、ある程度の厚みが必要です。

ただしあまり厚いとグリップの先端(挿入口)が破けることもあるので、「程よい厚さ」の両面テープを選びましょう。

また幅は、シャフトに縦貼りしても上下の端が重ならない幅です。

ちなみに両面テープも100均のもので十分です。

あとは水性ペンかマスキングテープですが、これは自宅にあるサインペン(水性)かセロテープでも代用できるので、新たに買う必要はありません。

ゴルフのグリップ交換費用は溶剤の灯油を含めて1400円以下

ゴルフクラブのグリップ交換で必要なものは、いまのところグリップを剥がすためのカッターとペンチで200円、灯油は100円以内、接着に使う両面テープも100円、あとはグリップが1000円程度です。

もちろん自宅に同じようなものがあれば、あえて買う必要はありません。

ただし灯油の代わりにとガソリンは不可です。

揮発性が高いので引火の恐れがあることと、乾燥が早いのでグリップ挿入の時間が限定されるためです。

あとは灯油を入れる缶とウッドティーを1本用意してください。

これで準備は整ったので、手順とコツを紹介していきます。

まずはグリップラバーについているセンターマーク「>」の先端の延長線上に印をつけます。

これは水性マーカーやテープなど何でも結構です。

グリップにカッターで縦の切り込みを入れますが、シャフトを傷つけないように注意してください。

上下に切り込みを入れたら、グリップの先端をペンチで挟んで引っ張り上げます。

縦の切り込みの効果もあり、簡単にはがれるはずです。

ゴルフのグリップ交換では灯油の使い方が成功するポイント

古いグリップラバーを剥ぎ取ると、シャフトには両面テープだったものが溶けてへばり付いています。

灯油をつけたダスターで、ベタツキ残りがなくなるまでしっかりと取り除きます。

これでグリップのないゴルフクラブとなりました。

新しいグリップをあわせて、シャフトのどこまで挿入するかをチェックして、これも印をつけておきましょう。

両面テープの貼り方は螺旋巻きと縦貼りの2種類があり、グリップを太くするために併用する場合もあります。

初めてのグリップ交換なので、失敗のない縦貼りにしましょう。

シャフトの上下に真っ直ぐ貼るのですが、最初に必要な長さにカットしておいて、グリップの先端側から貼り、グリップエンドで切らずにそのまま折り返してグリップ先端の位置まで貼りつけます。

新しいグリップのグリップエンドの穴にウッドティーを挿し込みます。

グリップの中に灯油をいれて、内側全部が灯油で濡れた状態になったら、両面テープを貼った部分に、グリップのなかの灯油をかけて、グリップを挿し込みます。

ゴルフのグリップ交換を終えたら灯油を揮発させる

灯油で両面テープは溶け始めているので、ヌルヌルとした感触でグリップは挿入できます。

先端をシャフトに挿したところで、グリップエンドのティーを抜きます。

最初にセンターマークに親指をあわせて、シャフトに印をつけたセンターマークに向かって一気に挿し込んでください。

途中でグリップをねじると、両面テープが破けてグリップの表面に違和感が出てしまう可能性があります。

こうなるとグリップを引き抜いて、両面テープをはがしてヌメリをとり、再度両面テープを貼るところからグリップ交換を始めなくてはいけません。

センターラインの上に親指を乗せると曲がることなく一気に挿入ができます。

あとは乾燥するまで、およそ3日間は風通しの良いところに保管するようにしましょう。

このとき直射日光に当たらないようにして、また室内は灯油の臭いがキツクなるので、車庫や物置などで揮発させると良いかもしれません。

もしもグリップがヨレているようなら、1度きりだけ修正ができるので、挿入後にねじってゴルフクラブとグリップが真っ直ぐになるようにセットしましょう。

また両面テープがグリップ先端まで届いていないと、挿入後に開くことがあるので、グリップの長さはしっかりと測るようにしましょう。

初めてゴルフのグリップ交換は灯油を使うと失敗しない

ゴルフクラブに新しくグリップ交換をすると、グリップ力が増して無用な力で『握り締めなくても良くなります。

初めて交換するときは、遅効性の灯油を使った方が良いでしょう。

時間に追われることなく、取り付け後に修正もできるので、安心して作業ができるはずです。