ゴルフコースを攻略!打ち上げと打ち下ろしの距離の見方とは

最終更新日:2018/05/28

ほとんどのゴルフ場は平坦ではなく高低差があるので、打ち上げや打ち下ろしのホールが存在します。

そのようなホールで、オーバーしたり、ショートしたりしていませんか?

打ち上げや打ち下ろしのホールを苦手としている人は、距離の調整方法を知ることが必要です。

しっかりと理解して、少しでもミスショットを減らしましょう。

距離感が掴みづらい打ち上げのホール

ゴルフコースとは平坦なところがほとんどありません。

「フラットなコースで初心者も楽しめる!」と謳っているゴルフ場でも最低3~5mくらいは高低差があるものです。

そして丘陵や山岳コースでは50~70mくらいの高低差があります。

このような高低差がゴルフをより難しくさせ、その分攻略を考えさせ、面白くしてくれています。

しかしゴルフとは距離感が大事なスポーツでもあるので、より正確な距離が必要です。

ですから打ち上げや打ち下ろしのホールでは、番手選びに悩まされます。

ホールごとの距離表示がありますが、ゴルフ場によって様々です。

ショートホールで、レーザーの距離測定器で測定すると130ヤード(高低差50ヤード)、ホールの距離表示では140ヤードと書いてあったりします。

こうした明らかな距離の違いに悩むのはもちろんなのですが、そう言った場合でも迷わずに済むように、打ち上げや打ち下ろしの打ち方やチェックポイント、距離の判断方法を知っておきましょう。

打ち下ろしはゴルファーを誘惑する

大きな起伏のあるゴルフコースは数多くあります。

その中でも豪快な打ち下ろしのホール。

打ち上げのホールと違い、いつもより飛距離を出せそうな気持ちになるものです。

そうなると「もっともっと飛ばしたい!」と言う気持ちが大きくなり、力が入ってしまいます。

力んだスイングは、ボールを曲げてしまうだけでなく、テンプラやチーピン、チョロしてしまう確率を高めるでしょう。

またアゲインストの風の時、打ち下ろしホールだとボールがいつもより大きく曲がります。

原因は様々なのですが、下から吹き上がってくる風にボールが運ばれてしまうからです。

その上飛ばそうと力が入ってしまうとボールはさらに曲がってしまい、飛ばすどころかOBと言う最悪の結果になってしまいかねません。

ですから飛距離の誘惑に惑わされず、打ち下ろしのホールでは、軽く打っても飛んでくれるだろうと楽に振った方が、良い結果が出るでしょう。

ティーショットの場合はそれくらいの考えで問題ありませんが、セカンドショット以降は、その距離や曲がりを想定してショットしなければなりません。

打ち下ろしでは、通常より距離が出ることを想定して、手前から攻めるつもりの番手を選ぶと良いでしょう。

距離のある打ち上げショット

距離が230ヤードで高低差が25ヤードの場合、実質距離は231.4ヤードです。

このくらいの距離のティーショットであれば、さほどゴルフクラブの番手に悩むことはないでしょう。

ただ打ち上げになるのでランは出ないと言うのは考えておかなければなりません。

距離のある打ち上げショットの場合、そこまで高低差もなく、なだらかに見えても距離への影響は大きいです。

150ヤード以上ある時は、通常の番手より2つほど上げて丁度良い場合もあります。

そうなると日頃はアイアンでいける距離であっても、ユーティリティやウッドになることもあるでしょう。

また打ち上げショットの際に気をつけなければならにのは、足元の傾斜です。

足元の傾斜によってゴルフスイングやボールの弾道に影響があります。

例えば左足下がりだと体の軸が左に傾くことでロフトが立ちます。

そうすると当然低弾道のボールになるでしょう。

つまり高低差だけでなく、足元の傾斜も考慮して、飛距離を足したり引いたりして調整しなければなりません。

距離のない打ち上げショット

先にも話したように打ち上げショットは、いつも通りの飛距離は得られません。

距離が80ヤードで高低差が60ヤードの場合、実質距離は100ヤードとなります。

この場合ゴルフクラブの番手は1~2つは上げることになるでしょう。

このような距離のない打ち上げショットは、高さが伴うので、グリーンに乗っても転がる距離はあまりありません。

ですからオーバーするもしれないと思ってもショートしてしまいます。

傾斜が激しい場合は、ショートで終わらず、転がって元の場所まで戻ってきてしまうなんて最悪の事態まで考えられます。

そうなると想定外の大叩きになってしまいますよね。

大叩きのホールが1つでもあると、他のホールでのプレッシャーが強まり、スコアをまとめづらくなります。

距離のない打ち上げショットでは、番手を1つ上げたゴルフクラブで、なおかつピンフラッグにダイレクトに当てるくらいのつもりでショットすると、ちょうど良い距離を出せるのです。

ゴルフコースの距離表示

打ち上げのショートホールで距離を測ると、表示されているピンまでの距離と全く違ったことありませんか?

そのためゴルフコースの距離表示が間違っていると驚いた人もいるでしょう。

しかし実はそうではない可能性があります。

レーザー式の距離測定器を使っている人は、特に距離表示と差があるとどちらを信じて良いのか分からなくなりますよね。

そこで考えるべきことが、レーザー式の距離測定器はピンまでの直線距離になるということ。

そのため、ゴルフコースに表示されている距離がピンまでの水平方向の距離であれば、高低差のあるところで距離が一致しないのは当然と言えます。

そして高低差が広がれば広がるほど、距離の違いも大きくなるでしょう。

ところがGPSでの距離測定器の場合は、水平距離表示になるので、ゴルフコースの距離表示と一致する可能性が高いです。

故に、ゴルフコースの距離表示が間違っているのではなく、表示している距離の種類が違うと言うことなのです。

ではどちらが正しいのかと言えば、もちろんゴルフコースの距離表示と言うことになります。

ゴルフはマネジメントが命

打ち上げや打ち下ろしでのショットについて話してきましたが、ゴルフは打ち上げだから番手を上げる、打ち下ろしだから番手を下げるというような単純なものではありません。

だからこそ難しいし、面白いスポーツなのです。

100ヤード以内の急激な打ち上げのショットだからと、ショートすることを恐れ、すぐに2~3番手大き目を握るのは禁物です。

まずは足元の傾斜を確認してください。

傾斜があるところと無いところでは攻め方や番手が変わります。

傾斜が無いところでは打ち上げであっても、距離そのままの番手でもOKです。

もちろん例外はありますが、グリーン周りの傾斜が大きいところは、グリーン奥からのアプローチの難易度が高い場合が多いです。

ですから大き目の番手でグリーンをオーバーするよりも、グリーン手前にオンさせるか、ショートして確実に手前からのアプローチで寄せた方が良いのです。

このように打ち上げだからと番手を上げるのではなく、状況を見て番手を上げないと言う選択肢があることも忘れないでください。

経験も必要になりますが、そのようなマネジメントがゴルフではとても大切です。

しっかり考えて判断力を養っていこう

打ち上げ、打ち下ろしについて少しは理解できたでしょうか。

最近は距離計測器に高低差が出るので判断しやすくはなりました。

しかし、できれば自分の目でコースや状況を把握して、どの番手を選ぶのか判断する力を養うことが大事です。

その判断力がゴルフに対する自分のスキルになります。