ドライバーのトップでゴロが多発する原因とはいったい何か?

最終更新日:2017/04/27

朝一のドライバーでのティーショットは、緊張と気合が入り交ざる瞬間ですよね。

前日から十分なイメトレをして、高い弾道で遥か彼方へ飛んでいくショットを打つ気満々で望みます。
が、気合が空回りして「ゴロ」と言う経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。

そうならない為にも原因をしっかりと追求して改善していきましょう!

ドライバーのゴロはちょっぴり恥ずかしい

大きなコンペになると、朝一のティーショットには参加者が集まります。

プロゴルファーであればそんな状況も慣れっこかもしれませんが、アマチュアゴルファーにとっては特別な瞬間ですよね。

ティーを刺す指が震えたり、過呼吸で視界が白く霞んだり、汗でグリップが滑ったりするほど緊張するのも無理はありません。

「一打目だし、思いっきり軽く打とう!

練習場ではいつもマン振りですが、今日のティーショットは、リスクを避けて当てにいくくらいの気持で…。
軽くグリップし、テークバックも緩く、いつもの1/3の力でドライバーをゆるゆるに振り切りました。

結果はどうでしょう。

レディースティーまで届くか届かないかのゴロショット。

仲間内のコンペであれば、いじられたりしておちゃらけて終われるものの、知らない人もいるコンペだと、微妙な空気が流れてしまい、ゴロした自分の対応に困ってしまいますよね。
そんな経験を味わったことがある人は多いのではないですか?

それが続くとドライバーでの緊張感はより増してしまいます。
そこからイップスに陥る人も少なくありません。

そんなドライバーでゴロしてしまう原因とはいったい何なのでしょうか。

ドライバーでゴロが出る原因はアドレスの距離感

練習場ではバンバンドライバーを飛ばしているのに、実際にティーグラウンドでドライバーを振るとゴロになってしまうことほど悲しいことはありません。

そんな悲しいことがないように、原因をしっかりと追究していきましょう。

ドライバーをちゃんと振っているつもりなのに、ドライバーの下にボールがあたりゴロが出てしまう人。

まずは、アドレス時に体とクラブ(腕)が離れすぎていないか確認してください。
通常、ドライバーの場合は体とクラブ(腕)の距離は拳1個半から2個くらいが正しいといわれてます。
しかし大きなスイングをしようと意識しすぎると、いつの間にか拳3~4個分くらい距離が開いてしまうことがあるのです。
アドレス時に体とクラブが離れすぎていると、ダウンスイングでその距離を維持するのが難しいでしょう。

その結果自然と体の近くでスイングしようとする為、ボールに届かなくなりドライバーの先や下の部分に当たりやすくなってしまうのです。

ゴルフスインングの癖は簡単には変えられません。

ラウンド中に急にドライバーが当たらなくなったら、スイングを修正しようと考えずに、まずは正しくアドレスできているかを確認するようにしましょう。

頭の位置のずれがドライバーでゴロの出る原因

次に考えられるドライバーでゴロする主な原因は、頭が動きすぎることにあります。

その理由として一番多いのが、ヘッドアップしてしまうこと。
これはドライバーに限らず、多くのゴルファーが最初に悩むことです。

ボールを打ち終わる前に飛球線方向を見てしまうため、体が起き上がってしまい、ボールの上っ面を叩いてしまっているのです。

無意識に自分が打った球がどうなっているのかが気になってしまっているからでしょう。
打ち終わった後にボールを追いかけなくても、ボールの行方を確認することはできます。グッと我慢してインパクトを凝視するくらいの気持で打ちましょう。

次に、上からボールを叩きつけてしまうことです。
打ち急ぎのため、上半身の動きが先行し、頭の位置がアドレスのときよりも左側にずれてしまいます。
ですから上からボールを叩きつけるようなスイングになってしまうのです。

ドライバーのゴロを避けるためには、打ち終わるまで顔を上げないこと、ボールよりも右側に頭の位置を残すと言う2点を意識してみましょう。

そうすることで肩の回転が正しいものとなります。

原因が分かったら改善するための練習方法

ドライバーでゴロをしてしまう原因が分かったら、改善する為の練習をしましょう!

ドライバーを練習するときは、マン振りすると気持ち良いですよね。
しっかりと芯を捉えたナイスショットであればの話ですが…。

実は初心者ゴルファーは、フルスイングで繰り返し練習をしても、下手を固めていくだけです。
必ず、ハーフスイングの反復練習をしてください。

アイアンのハーフスイングでの練習をする方は結構いるのですが、ドライバーでする人が少ないでしょう。

この際に、低いボールを打つイメージで行ってください。
低く、ドロー気味の回転がかかったショットが10球連続打てるようになるまでフルスイングでの練習を我慢して、ハーフスイングの練習に徹しましょう。

ハーフスイングでの練習だと、アドレスやヘッドアップ、上からボールを叩きつけることなどいろいろな部分を意識して練習することができます。

またハーフスウイング練習の時に、ゆっくり振ってみたり、全身鏡で自分のスイングを確認したりしてみるのも良いでしょう。
自分のスイングを客観的に見ることがスイング改善には一番効果的です!

技術的なことよりもメンタルが原因

ラウンドでしかゴロが出ないと言う人は、スイングの技術的なことでなくメンタルが原因の可能性が大きいです。

ゴルフとはメンタルのスポーツと言われています。
初めてのラウンドであったり、月1ゴルファーにとって、朝一のティーショットはかなり緊張するものです。

「緊張」とは、人間に備わった本能的な対応です。
ですからその緊張と上手く付き合っていくようにしなければなりません。

もちろん緊張の度合いは人それぞれ違います。
まずは緊張してる自分を客観的に見てみるようにしましょう。

そして緊張した状態をどうにかしようと考えるのではなく、緊張した状態を受け入れるも大切です。

緊張していることを受け入れるようにすると、緊張した状態に慣れてくるようになります。
そうなればもう朝一のドライバーショットでも、コンペで注目を浴びても、1mmも動揺することはなくなるでしょう。

それだけでなく「緊張」を克服すると、ゴルフに限らず、ビジネスなどいろいろな場面で、自分のポテンシャルを安定して発揮させられるようになります。

道具に頼るのも1つの手段

ドライバーショットでゴロが出ると言うことは、ボールが上がらないと言うことにもなります。

アイアンは上手くいくのにドライバーだけ上手く打てない人の原因は、もしかすると、「ボールが上が上がりにくいドライバー」を使っているのかもしれません。

一般的に、キックポイントが「元(手元調子)」にあるシャフトより、「先(先調子)」にキックポイントがあるシャフトの方が、球がつかまりやすくボールが上がりやすいです。
ゴルフスイングの基本とは、どのクラブも同じスイングをすることです。

どうやってもボールが上がらない(ゴロしてしまう)場合は、自分が使っているドライバーのシャフトの特性を確認してみましょう。
もしかすると、わざわざボールが上がりにくいドライバーを使い、一生懸命ボールを上げようと無駄な努力をしているかもしれません。

打ち込むスイングで、しならないドライバーを使っている場合は、どちらを変える方が効率が良いのかを考えると簡単に答えが出ます。

ドライバーでボールが上がらないゴルファーは「先(先調子)」にキックポイントがあるシャフトのドライバーを使うべきなのです。

ゴルフは地道なステップを踏むのが大事

憧れのプロゴルファーやゴルフ上手な先輩を参考に練習をすることは大事です。
しかしそれはしっかりと基本が出来るようになってからでも遅くはありません。

上手い人を真似て練習していると気づかないうちに変な癖が付いてしまいます。
自分では似せているつもりでも、動画で確認すると変なスイングだったり、いつまでたっても上手く打てなかったりします。

自分のレベルをしっかりと理解して、基本から1つずつしっかりと身につけていくように心がけましょう。