経年劣化したグリップは滑るような気がすると、ゴルフスイングを不安にさせてミスショットに発展することがあります。
スイングして滑るようになったら交換時期が到来しているので、自分でグリップ交換をやってみてはいかがでしょう。
自宅の工具でもできますが、専用の工具があれば、よりスムーズに作業を行うことができ、仕上がりも綺麗になるはずです。
今回はグリップ交換に必要なおすすめのパーツと工具、そして交換方法を紹介します。
ゴルフスイングの不安はグリップ交換の時期が来ているから?
グリップが滑ると感じたときには、すでに交換時期が来ているかもしれません。
だれでもゴルフスイングをしてグリップに不安があると、強く握って滑らないようにするはずです。
しかしながらグリップを強く握ってしまうと手首の動きが硬くなって、固まった状態になってしまいます。
インパクトでフェースをアジャスト(調節)するには、手首を使ったゴルフスイングが必要です。
正しいインパクトをするために必要なことは、滑らないグリップに交換すること、そして必要最小限の力でグリップを握って手首を柔らかくすることです。
交換時期が来たグリップは、ゴルフ工房の職人に依頼するか自分で交換するか、2つの方法から選択しなければなりません。
おすすめは自分で交換してみることです。
交換時期が到来したら、必要な道具と使い方を知れば誰でも簡単にできます。
自分で交換するのであれば、まずはネットショッピングからグリップを選びましょう。
はじめてのグリップ交換の場合、おすすめするのは純正品です。
同じ型のグリップ交換ですので、入らないというデメリットもなく初めてでも失敗する恐れはほとんどありません。
ただし価格が高いことと、純正の性能を上回るグリップがたくさんあるので、ネット検索で自分に合ったグリップを探してみても良いでしょう。
まずは価格の観点からのおすすめは、世界NO.1の使用率を誇る『ゴルフプライド 10本セット』です。
●ゴルフプライド:ツアーベルベットラバー (ウッド&アイアン用グリップ10本セット)
ネット参考価格:5,550円(税込み)
ゴルフプライド Golf Pride ツアーベルベット ラバー ウッド&アイアン用グリップ VTM
グリップ交換の時期に合わせてゴルフのレベルアップを!
交換時期が来ているグリップは、自宅で簡単に交換することができますが、交換する新しいグリップ選びは意外に迷いが出てくるものです。
なぜならネットショッピングでゴルフ用品を開くと膨大な種類のグリップがあって、どれを選ぶと良いかが分からなくなるからです。
さらにゴルフの技量がレベルアップしてくると、グリップタイプが合わなくなることもありえます。
そのため交換時期に合わせて、新しいタイプに変えたほうが良い場合もあるので、自分に合ったものを探すことは楽しみでもあり、また迷いが出るのは当然のことなのです。
「少し振れてきた」と自分のスイング分析ができているようなら、おすすめするのは現行よりも太めのグリップです。
特にアイアンのゴルフスイングが引っ掛け気味の球筋になっていたり、手首でこねるスイングがクセになっている場合のおすすめが太めのグリップなのです。
いわゆるミッドサイズと呼ばれるのが太いサイズのグリップになり、その中では『MCC PLUS4』がおすすめです。
●ゴルフプライド:MCC PLUS4 ミッドサイズ バックライン無(1本)
ネット参考価格:1,320円(税込み)
GOLF PRIDE(ゴルフプライド)MCC PLUS4(プラス) ミッドサイズ バックライン無 MCCM
グローブをはめて握る左手部分にはコード(糸)が入っています。
それがひっかかり、ざらつきを生みむことでしっかり握ることができ、右手部分は新素材ラバーで滑りを解消してくれます。
ゴルフのグリップ交換にはおすすめの専用カッターが必要
ではゴルフクラブのグリップ交換の方法を確認しましょう。
まず大前提は交換するグリップが手元にあることです。
ネットのゴルフショップにグリップを注文すると、およその到着日が提示されていますので、そこからグリップ交換の作業をしても接着部分の乾燥が必要なので、最終的に使用できる時期は3日後と考えておきましょう。
またグリップを注文するにあたって、必要な工具を準備しなければならないので、もしも手元になければ交換時期を考えた上で、グリップと一緒に注文しておくのがおすすめです。
最初に現在ついているグリップを剥がします。
剥がす方法は2つあり、まずは簡単な「切って引き剥がす」方法から説明します。
グリップにカッターで切り込みを入れて、先端側からグリップエンドに向けて引っ張るだけです。
おすすめの作業方法は、グリップに縦で等間隔に3本の切り込みを入れると剥がしやすくなり、ラバーの先端をペンチなどで挟んで引っ張ると作業が早くなります。
ただしアイアン(5番~サンドウェッジ)のグリップ交換なら8本はあるでしょうから、自宅のカッターでは大変かもしれません。
その場合、シャフトに傷をつけずに簡単に切り込みを入れることができる、おすすめのグリップ剥がし専用のカッターを使いましょう。
『グリップ専用カッター』を使えば作業の軽減ができますし、これからも使用する時期があるはずなので、グリップと一緒にゴルフショップに注文しておくと良いのではないでしょうか。
●ライト:グリップ専用カッター(替刃1本付)
ネット参考価格:698円(税込み)
ライト グリップ専用カッター 替刃1本付き G-706
ゴルフのグリップ交換が失敗!リカバリーのおすすめ方法
ゴルフクラブのグリップ剥がしの2つ目の方法は、『加圧式グリップ抜き器』を使って、交換したグリップが再利用することもできる抜き取り方法です。
●モルトビー:加圧式グリップ抜き器 交換用ニードル 【1本入】
ネット参考価格:620円(税込み)
加圧式グリップ抜き器 交換用ニードル (高強度品) 【1本入】 GW0100
最初におすすめしたグリップに切り込みを入れてペンチで剥ぎ取る作業は慣れない作業のため、1度に8本もすればそれだけで疲れてしまうかもしれません。
それと比べてこちらはグリップの側面に針を刺して、グリップの内側の接着剤部分に溶剤を注入するだけで簡単に抜き取ることができます。
少し間を置いてからグリップを揉みこむと溶剤が内側に行き渡り、ズルズルと引き抜くことができるのです。
今回は交換時期が来たゴルフクラブのグリップ交換ですから、再利用する必要はありませんが、もしも仕上がりに不満があったときは抜き取ったグリップを再度利用できるおすすめの抜き取り方法です。
ただし、この作業上で注意しなければならないのが逆噴射です。
針を刺してグリップの内部に溶剤を注入するときは、相応の圧をかけることになりますが過度に溶剤を注入すると、逆噴射してグリップの表面を溶かしてしまうことがあるのです。
そういったこともあり、はじめてのグリップ交換であれば専用カッターで引き剥がす方法がおすすめで、仕上がりが失敗したときのリカバリー方法だと考えておいたほうが良いかもしれません。
ゴルフクラブの使用時期にもよりますが、仕上がり後に注文しても時期をおかずに入手できるはずです。
おすすめのゴルフ用溶剤で交換時期のグリップを付け替える
グリップを剥がすと、ゴルフクラブには溶けた両面テープがチューイングガムのようにベタベタとくっついています。
手でゆっくりと綺麗にはがせるようであれば問題ありませんが、こびりついた両面テープはカッターの裏刃などで擦ってとって、残りのベタベタ感は溶剤とダスターで拭きとってください。
このとき綺麗に拭きとってベタベタを残さないのが、新しいグリップを交換を成功させるコツです。
もしも残したままでグリップ交換をすると、接着するための溶剤に残りカスが溶けて、一定の時期が経ってもグリップの内部にはグニュグニュ感が残ってしまい、固定されない場合もあります。
このとき使う溶剤は液体タイプとスプレータイプがあります。
まずは液体タイプの中からおすすめの溶剤を確認してみましょう。
あえてゴルフ用にとらわれず、身近なものではガソリンや灯油などの揮発製品が使用可能ですが、臭気がきついという特徴があります。
溶剤は拭き取りだけではなく、グリップをシャフトに挿入するときにも使用するので、揮発するまでの室内は臭いに悩まされるかもしれません。
ちなみにガソリンは揮発性が高いので臭いが漂う時期は短いですが、石油は交換したグリップが完全に乾いて、ゴルフクラブをバッグに収納する一定の時期まで時間が必要です。
また臭いが気にならないタイプ(HF-100等)もありますが、グリップを挿入するときの難易度が高くなることと、そもそもの価格が高いので、はじめての場合にはおすすめすることはできません。
そこでグリップ装着の扱いを考えると、キャンプ用品の有名メーカーが出している『ホワイトガソリン 1L缶』がおすすめです。
●コールマン:エコクリーン/1L
ネット参考価格:980円(税込み)
(Coleman)コールマン エコクリーン/1L
ゴルフクラブを浴室に持ち込んでのグリップ交換がおすすめ
グリップを剥がした痕のベタベタを、ピンポイントに溶剤をつけて拭き取ることができるスプレータイプがおすすめです。
『溶剤=エアゾール』と思い浮かぶかもしれませんが、実際の商品の中でどんなエアゾールがベタベタを取り除き、グリップを挿入するときの潤滑に役立つのかが分かりにくいものです。
自動車のエンジンクリーナーやブレーキクリーナーなど、代用できる品はたくさんなありますが、はじめてのグリップ交換であれば、ゴルフ用品のメンテナンス品の中から、グリップ交換用の溶剤スプレーを選ぶほうが良いでしょう。
その中でもリーズナブルで、容量も十分な『タバタ グリップ交換液(180cc)』がおすすめです。
●タバタ:グリップ交換液 180cc
ネット参考価格:価格561円(税抜き)
タバタ Tabata グリップ交換液180cc GV-0691
挿入だけならロスを考えてもゴルフクラブ40本分に匹敵するので、汚れを拭き取る溶剤として使ってもグリップ交換に必要な内容量が十分あります。
基本的な使い方は、新聞紙などを敷いてスプレーの液体が床材につかないようにします。
フローリングだとワックスやクリア塗装が剥げる恐れがあるので、完全防備が必要です。
時期にもよりますが、窓は全開にして換気をよくして、室内に臭気がこもらないようにしましょう。
花粉や気温など時期的に窓を開けるのが難しいようなら、ゴルフクラブを浴室に持ち込み、ドアを開けた状態で換気扇を稼動すると、時期を気にせずに交換作業ができるでしょう。
ゴルフのグリップ交換で大事な両面テープの役割とおすすめ品
いよいよ新しいグリップに交換しますが、まずゴルフクラブとグリップを接着するのが両面テープだということを確認しましょう。
シャフトに両面テープを巻いて、その上からグリップを挿入すれば、両面テープの粘着力でグリップの内側を固定させるわけです。
しかしゴムでできているグリップをゴルフクラブに挿入するとき、グリップの先はキチキチの状態ですから、広がらないと両面テープの粘着力が邪魔してグリップを入れることはできないはずです。
そこで溶剤を使って一時期だけ両面テープの表面をヌルヌルの状態にして、スムーズに交換ができるようにしなければなりません。
両面テープは市販のものでも大丈夫ですが、グリップを挿入するときに破れない程度の厚みと強度は必要になります。
ネットショップでおすすめなのは『ニットー グリップ交換用両面テープ』です。
●ニットー:グリップ交換用両面テープ 19ミリ幅
ネット参考価格:599円(税抜き)
両面テープ GW5018 ニットー グリップ交換用
19ミリ幅なので縦貼りをしても、両サイドでテープが重ね貼りになることはありません。
グリップの先端側からグリップエンドに向けて縦に貼り、そのまま切らずに折り返して裏側も貼れば終了です。
貼り方にはらせん巻きもありますが、グリップ交換がはじめてのときは、重ならないように巻いていくには難易度が高いのでおすすめはできません。
また縦貼りを2回繰り返すとバックラインのようになり、ゴルフクラブを構えやすいと感じる場合がありますので、フェースを合わせるのが苦手な人にはおすすめの方法です。
なおゴルフ用両面テープの場合、送付時期が遅くなることがあるので、交換時期に間に合うように注文しておくことが大切です。
グリップ交換のおすすめの方法とゴルフクラブの合わせ方
交換時期が来たグリップをすべて剥がし、ゴルフクラブに両面テープを貼り付けたら、新しいグリップを装着します。
ここからの作業は1本ずつ慎重に行ってください。
必要があれば浴室にゴルフクラブを揃えておいて、交換する新しいグリップと溶剤を持って行きましょう。
液体タイプの溶剤を使用する場合は、溶剤の垂れを拭き取るダスターとウッドティー、それと『受け皿』を準備しておくのがおすすめです。
●大塚刷毛製造(株):塗装容器 下げ缶カバー2型
ネット参考価格:100円(税抜き)
下げ缶カバー2型 1枚 大塚刷毛製造 DIY 副資材 塗装 容器
受け皿は自宅にあるバケツやボールでも問題ありませんが、溶けない材質のものを使ってください。
ゴルフクラブを逆さまにして、両面テープが貼られたグリップ側を受け皿の上に置き、両面テープに溶剤を回しかけます。
交換時期が遅くならないように心がけて、グリップエンドの空気穴にウッドティーを栓にして差し込み、グリップの内側に溶剤を流し込みます。
軽くシェイクして満遍なく溶剤が行き渡ったら、受け皿に出してウッドティーを抜きます。
乾いたら入りにくくなるので、作業は時間との勝負です。
時期を逃すことなく一気に押し込みますが、次々に手に取ることができるようにセットしておくことが大切です。
グリップエンドまでしっかりシャフトが入っていることを確かめたら、フェースを敷居に合わせてスクエアな状態でゴルフクラブを構えます。
グリップの最頂部に印がついているので、自分の目線でゴルフクラブの最頂部と合わせると終了です。
交換したグリップとゴルフクラブを合わせるおすすめの方法
交換するグリップにゴルフクラブを挿入する時期は、貼った両面テープに溶剤をかけて表面を溶かしたタイミングです。
これで抵抗なくスルっと装着できて交換できるのですが、溶剤をスプレータイプにした場合には、両面テープの表面にスプレーを噴射したら、時期を失わないようにノズルの先をグリップの口に当てて内部に噴射します。
間髪を入れずにグリップを装着すれば、あとはゴルフクラブのフェースの向きとグリップを合わせて交換は終了です。
はじめてのときには、このフェース面とグリップの頂点を合わせるのがとにかく難しいかもしれません。
そこでおすすめの方法は、グリップを剥ぎ取る前に、グリップの頂点を表すマークの位置が分かるようにシャフトに印をつけておくことです。
シャフトにつける印は、あとから消すことができる特殊な油性ペンがおすすめです。
●パイロットコーポレーション:フリクションカラーズ ブラック
ネット参考価格:100円(税抜き)
PILOT パイロット FRIXION COLORS フリクションカラーズ SFC-10M-B ブラック
キャップの先についている専用ラバーで擦ると、時期に関係なく摩擦熱で消すことができるので痕が残ることはありません。
差し込むときには左手でゴルフクラブを握って、親指を印の上に置きます。
右手はグリップを握って頂点を表すマークに親指を置いて、親指が接触するように一気に差し込むと、フェース合わせをしなくても、正しいグリップに位置にセットすることができるおすすめの交換方法です。
時期が来たと思っても実はグリップ交換はまだ時期尚早
グリップ交換をするときは、事前にグリップの現状を残しておくことをおすすめします。
溶剤が揮発するまでのわずかな時間に、スムーズな作業をすることが必要です。
はじめてのグリップ交換でおすすめするのは、なるべく揮発性の遅い灯油を使うことです。
揮発性が遅い溶剤を使うと、作業に追われることなくグリップ交換ができるからです。
揮発性が遅い灯油の場合、グリップに曲がりがあっても、半日くらいであればグリップの歪みを動かすことができます。
ただし乾燥する時期が遅くなれば、それだけゴルフができる時期も遅くなるわけです。
はじめてのときは揮発性の遅い溶剤を使い、慣れてきたら揮発の早い溶剤を使って交換すると、室内の臭いからも解消される時期が早まるはずです。
一方で、ゴルフスイングでグリップが滑るような気がすることが交換の原因だったはずですが、実はそのグリップはまだ交換せずに使えるかもしれません。
グリップメンテナンス用のクリーニングスプレーで、表面を洗浄すると新品同様のグリップ力が蘇り、さらに滑り止めが配合されているので、濡れても滑ることはなくなるので試す価値ありです。
●ライト:ラバーグリップ専用 ガンスプレー
ネット参考価格:1,000円(税抜き)
滑り止めライト(LITE)G-653ラバーグリップ専用 ガンスプレー
グリップの表面には手汗やホコリなどが蓄積していて、雨水や汗で濡れるとそれがヌメリになってゴルフスイングの滑る原因になります。
おすすめの『ガンスプレー』を使って磨くだけで、ホコリや脂汚れを洗浄することができ、さらにゴム質が復元して滑り止め効果にもなります。
つまり日ごろからグリップを磨いていると、グリップ交換の時期は遅くなると言うことです。
ゴルフのグリップ交換の時期を延ばすことがおすすめ
グリップの交換時期は自分の感覚ではなく、時期を決めて定期的に交換していったほうが不安を感じないはずです。
ゴルフスイングをしてグリップが滑るような気がするだけで、強く握って手首が硬くなり、ミスショットを誘発する原因となります。
グリップの交換は事前に必要な工具を用意し、はじめる前に手順をマスターしておけば、手間取ることなくスムーズな作業ができるでしょう。
何よりも日ごろからグリップのメンテナンスをしておけば、交換時期が延びるので、まずはゴルフが終わったらグリップを磨くことをおすすめします。