ゴルフは、道具を使うスポーツです。
そのため、いかに自分に合ったゴルフクラブを選ぶかということも、ゴルフの技術のひとつであると言っても良いでしょう。
テーラーメイド、ブリヂストン、ミズノ、キャロウェイなど多くのメーカーがありますが、エポンゴルフというメーカーをご存知でしょうか。
知名度は上記メーカーほどありませんが、これから大きくなっていくブランドだと言えます。
今回は、エポンゴルフの過去の名品『AF-901ユーティリティ』の特徴を紹介します。
エポンゴルフとはどんなメーカー?
エポンゴルフは、遠藤製作所の自社ブランドです。
この遠藤製作所とは、鍛造ゴルフクラブヘッドのトップメーカーです。
実は多くのトップブランドのクラブヘッドを作っている会社ということです。
そんな遠藤製作所が、自社ブランドのゴルフクラブを作っています。
それが、エポンゴルフです。
エポンゴルフの企業理念は、「使う人の無限の可能性・創造力を引き出すために、その感性に響くように鍛錬し、創業の理念を打ち続けていきます。」です。
つまりコストを追求せずに、本物を追求するという硬派なゴルフメーカーです。
やはりゴルフクラブのヘッドを製造する技術に関しては、国内でも最上級と言っても良い技術力を持ったメーカーですので、クラブ作りに関しては信頼感があります。
大手に比べれば比較的小規模な新潟県にあるメーカーであり、取扱をしている店も少ないので、見かけることは少ないかもしれません。
しかし小規模ながらエポンゴルフのクラブは、かなり人気が高いのです。
ゴルフ業界では、小規模なメーカーのクラブを地クラブと言うことがあります。
エポンゴルフのクラブはその地クラブの中でも圧倒的に人気があります。
やはり、しっかりとしたものを作っているからでしょう。
エポンゴルフと言えばアイアンが有名ですが、ユーティリティももちろん作っています。
AF-901ユーティリティもその一つでした。
エポンゴルフのAF-901ユーティリティはアイアン型
ユーティリティとは、ウッドとアイアンの中間のクラブです。
ユーティリティは飛距離が出しやすいですし、割りとミスにも強いのでラフからでも使えます。
好みもあるかと思いますが、アマチュアゴルファーはユーティリティをもっと活用すべきです。
ユーティリティにはウッド型とアイアン型がありますが、エポンゴルフのAF-901ユーティリティは、アイアン型のユーティリティに属します。
そのアイアン型の特徴は、ウッド型のユーティリティよりは球が上がりにくいけれど、アイアンに比べるとかなり球が上がりやすいというメリットがあります。
また、ウッド型よりも方向性が安定しやすいです。
見た目がほぼアイアンなので、アイアンと同じように打てるのもメリットのひとつでしょう。
見た目はアイアンですが、ロングアイアンと比べると楽にボールを上げることができますし、簡単に飛距離が出ます。
ウッドがどうしても、苦手という人が飛距離を出したい時にオススメのクラブです。
AF-901ユーティリティはどんな弾道が出やすい?
エポンゴルフのAF-901ユーティリティは、見た目がほとんどアイアンですから、何となく低く強い弾道のボールが出そうです。
ですから、ボールを上げたいというゴルファーは少し敬遠してしまうかもしれません。
しかしながらエポンゴルフのAF-901ユーティリティは、見た目以上に球が上がりやすいクラブなのです。
一般的には、ユーティリティはフェアウェイウッドに比べて、ボールが上がりにくいというイメージがあると思います。
それでもエポンゴルフのAF-901ユーティリティなら、ショートウッドのようにボールを高く上げてキャリーを出して、ボールを止めるという弾道がイメージできます。
22°でも9W並みの高弾道が出ると言われ、難しさを感じさせない設計です。
つかまりやすさもあり、ボールをつかまえるのが苦手なアベレージゴルファーでも使えるクラブです。
「ウッド型のクラブを使うのが苦手だけれど、ロングアイアンはちょっとハードルが高いな」と思っているゴルファーにオススメのクラブです。
狭いホールのティーショットなどで、特に使い勝手が良さそうです。
スペックが気になるエポンゴルフのAF-901ユーティリティ
エポンゴルフのAF-901ユーティリティは、19°、22°、25°があります。
基本的に19°で適正な弾道を打つためには、ドライバーのヘッドスピードが43m/s程度必要であると言われています。
ですから、ヘッドスピードが43m/s以下のアベレージゴルファーは、19°以外を選んだ方が無難だと言えます。
長さは、19°で40インチ、22°が39.5インチ、25°が39インチです。
シャフトは、標準カーボンのマッハラインUT370と軽量スチールのNS950UTがあります。
クラブ総重量は、カーボンシャフトで342g~363g、スチールで383g~393g程度です。
そのため非力な人は、カーボンシャフトを選んだ方が良いかもしれません。
さらにカスタムシャフトなら、「ダイナライトゴールド」、「NS.PRO」、「SYB K‘Sシリーズ」、「ディアマナ・バサラ」、「Fujikura ROMBAX」、「ツアーAD」、「プロジェクトX」などがありました。
ヘッドは本格派アイアンタイプで、構えた時にバックフェースが見える形状です。
フェイスの薄肉化によって、反発性能が向上し、高弾道でありながら低スピンの飛ぶ弾道を実現しているので、飛距離性能が高いクラブです。
AF-901ユーティリティの後継クラブは?
エポンゴルフのAF-901ユーティリティは、2008年に発売されています。
そんなAF-901ユーティリティには後継クラブがあります。
それが、AF-903アイアン型ユーティリティです。
アイアン型のユーティリティであるという共通点がありますが、見た目が少し違います。
AF-903アイアン型ユーティリティは、マッスルタイプデザインのヘッド形状で、いかにもアスリートゴルファーが好みそうな雰囲気が出ています。
構えやすさを重視したコンパクトなヘッド設計で、ラフからでも打ちやすい三段ソールが搭載されています。
見た目以上にやさしいアイアン型ユーティリティだと言えます。
やっぱり、マッスルタイプのデザインは美しいですよね。
このようなヘッドの顔もクラブ選びには重要な要素です。
AF-901ユーティリティはどんなゴルファーにオススメ?
エポンゴルフのAF-901ユーティリティは、どのようなゴルファーにオススメなのでしょうか?
まずは、見た目の好みで分かれます。
アイアン型のユーティリティは、構えた時にアイアンとほぼ同じように見えます。
ウッドが苦手でアイアンが得意な人には打ちやすい見た目です。
これはアイアン型のユーティリティ全般に言えることですが、何となく難しそうなイメージがあります。
頭に入れておいて欲しいのは、AF-901ユーティリティは見た目以上にやさしいクラブであるということです。
見た目以上につかまりやすく、ボールが上がりやすいという特徴があるので、ゴルフの本番のラウンドで力を発揮するクラブではないでしょうか。
19°以外なら、アベレージゴルファーでも十分使えるクラブです。
狭いホールのティーショットや、距離の長いセカンドショットやサードショットなどに抜群の効果を発揮するクラブになるはずです。
ゴルフの上級者でヘッドスピードが速い人は、ライ角を19°にして、スチールシャフトにすることで上級者用のクラブになります。
アベレージゴルファーは、ライ角を22°にしてカーボンシャフトにすれば、十分使えるでしょう。
このように、エポンゴルフのAF-901ユーティリティは、アベレージゴルファーからゴルフ上級者まで使うことができるゴルフクラブであると言えます。
要チェッククラブであるエポンゴルフのAF-901ユーティリティ
エポンゴルフはどちらかというとマイナーなゴルフメーカーですが、遠藤製作所の自社ブランドですから信頼のおけるゴルフメーカーです。
その中でもアイアン型のユーティリティであるAF-901ユーティリティは、数あるアイアン型のユーティリティの中でも名器と呼んでも良いのではないでしょうか。
中々レア度が高いクラブですから、もし実物を見つけたら要チェックです。