交換したばかりのゴルフのグリップを再利用できる外し方

最終更新日:2018/09/30

ゴルフクラブのグリップが劣化したので、自分で交換をすることにしたら、なんと失敗!

一度装着したら切り離して破棄しなければならないのでしょうか。

しかしその新しいグリップを再利用するための外し方を知っていれば、心配することはありません。

今回は固着した新しいグリップを簡単に外せる方法を紹介します。

グリップ交換が失敗!ゴルフクラブからの上手な外し方

ゴルフクラブがグリップ交換の時期になって、自作で新しいグリップを装着したところまでは順調だったけれど、プロではないので「仕上がりをみたら失敗!」と言うことがあるものです。

1度も使ったことのないニューグリップに、カッターの刃を入れるのは忍びないものです。

装着されているグリップを再利用するのは経済的にも良いことですが、外し方には特殊な工具が必要になり、ある程度の出費が必要になります。

一般的に装着したグリップを確認するのは、溶剤が完全に乾燥してからのはずなので、失敗に気がつくのは1日以上経ってからです。

グリップの中の両面テープは、すでに溶剤によって溶けて密着した状態です。

グリップにダメージを与えないようにして再利用するためには、この溶けて密着した両面テープを再び溶かさなくてはいけません。

もっとも簡単でどんなグリップでも対応できる外し方と、入手しやすい車のメンテナンス品を使う外し方の2通りから選んでみてください。

ゴルフのグリップの外し方で必要な道具を揃えよう!

まずは、どんなグリップでも対応できる外し方から説明します。

用意するものは、溶剤のガソリンまたは白灯油です。

ガソリンはスタンドにいけば入手できますが、もしかすると専用の携行缶がないと売ってくれないかもしれません。

そのときは100円ショップのオイルライターのオイル(白灯油:ホワイトガソリン)を購入すれば大丈夫です。

次に注射器を購入します。

ご承知のように医療器具なので、近くのお店では販売していませんが、大手のネットショップでは3本入り500円程度から購入できますので探してみてください。

針さえ折れなければ半永久的に使えるので、10本入りとかは必要ありません。

あとは古い下着のシャツやTシャツ(柔らかめ)を数枚と、少し大きめの空き缶(ガソリンを受ける容器)、30センチ程度の細い棒と紐、ウッドティーを1本用意します。

グリップをゴルフクラブからの外し方は、注射器をグリップに挿して溶剤を注入し、内部の接着剤を溶かすという方法です。

簡単ですが、コツを知らないと大失敗して、そのグリップは使い物にならなくなるので注意が必要です。

ゴルフクラブに装着したグリップの失敗しない外し方とは

外し方の手順のスタートは、ゴルフクラブのヘッドを床に置き、シャフトを立てた状態にします。

購入した注射器で溶剤を吸い上げて、グリップに挿すのですが、このとき柔らかめの布で挿す周辺をしっかりガードするようにしてください。

もしも液漏れや注入した液が逆流によって、グリップの表面に溶液がつくと溶けてしまうからです。

一旦溶けてしまうと、いくら擦ってもグローブにグリップの色がついてしまうので、もしもグリップの表面に液がついたらここで終了です。

注射器で溶液を注入すると、グリップの内部が膨らんでくるので、溶けていくことが分かります。

軽く握りながら溶液を広げるようにして、何回か挿しながらグリップ内部に満遍なく液が行き渡るようにします。

このとき注射針で開けた穴から逆流してくることがあるので、柔らかい布でしっかり押さえて溶液を広げるようにしましょう。

また液剤がついた布を使い続けると、グリップの表面が溶けるので、1針1枚くらいのイメージだと安心できるはずです。

少しだけ放置していると溶剤の力で、グリップ内部がグニュグニュと動くようになりますので、簡単にひねりながら抜けてきます。

ゴルフ用品ではないモノを使ったグリップの外し方

抜いたグリップの内部には溶けた両面テープが残っています。

細い棒に柔らかい布(すでに溶剤がついた使用済みのもの)を巻き、紐でしっかりと固定します。

布の部分に溶液をつけてグリップの中をゴシゴシと磨くように、両面テープを掻き出して取り除く必要があるのですが、このときグリップエンドの空気穴にウッドティーを挿し込んでおくと液漏れの心配がなくなります。

これで新しいグリップを再利用するための外し方の手順は終了ですが、再挿入するときに針穴から液漏れがあるかもしれないので注意が必要です。

注射器はちょっと抵抗がある、またはネットとは言え購入するのが面倒と言うともいるかもしれません。

そんなときはカー用品を扱うショップやホームセンターで、パーツクリーナーを購入しましょう。

溶剤濃度が低いものは、1本200円程度から販売していますので、この安価なタイプでゴルフクラブからグリップを外すことができます。

グリップの外し方は、先端をこじ開けてパーツクリーナーを注入するだけです。

ただし、これもコツがあるので、知らないでヤルと大失敗になることがあります。

ゴルフのグリップの外し方を知っても1回が限度!

ゴルフ用品ではないパーツクリーナーですが、もともとは脂汚れで真っ黒になった部品を瞬時に綺麗にしてくれる優れものです。

グリップ外しで使い切れなければ、回りの悪い鍵穴や換気扇などの油汚れも取り除いてくれます。

ただしパーツクリーナーは金属用の溶剤なので、ゴム質にダメージを与えます。

1回くらいの抜き挿しであれば問題はありませんが、気になるようであればゴム質でも安心できるブレーキクリーナー(少し高いですが)を使いましょう。

グリップの先端口にマイナスドライバーを差込み、隙間を作ってそこにクリーナーのノズルを挿し込みます。

周囲から何度も小まめに注入していくと、徐々に中の溶剤が溶けて、ヌルヌル感が分かるようになってきます。

ガス圧が低いと奥まで届かないことがあるので、針金などで溶剤の「道」をつけてあげると、全体的に行き渡るはずです。

この外し方で気をつけるポイントは、シャフトを立てて液剤がグリップの表面につかないようにすることです。

これもガソリンなどと同様に、一旦表面を溶かしてしまうと、再利用は難しいと思ったほうが良いでしょう。

失敗しないゴルフのグリップの外し方は注射器が確実?

ゴルフクラブに新しいグリップを挿入したら、基本的には抜かないようにしたいものです。

両面テープを巻いて溶剤をグリップ内部に付着させたとき、溶剤の揮発時間を気にしすぎたことが原因で、大雑把な装着が失敗に繋がったわけです。

専門のクラフトマンなら手際良く挿入できますが、年に1度のグリップ交換であれば失敗することを想定しておくほうが良いでしょう。

使用する溶剤は速乾性の高いガソリン系よりも、灯油やホワイトガソリンのような遅乾性のものを使用し、挿入後にフェース面と合せることができるものだと、心に余裕があって失敗することは少ないはずです。

しかし細心の注意をしていても、実際にボールを打つと違和感で挿し替えが必要なときもあります。

簡単で失敗しないのは注射器を使った外し方で、グリップの先端をこじ開けてクリーナーを注入する外し方は、グリップラバーが破れる恐れがあります。

特に太めにする目的で両面テープを螺旋巻きと縦貼りを併用したときは、隙間が狭くて破れます。

出来栄えを考えたら、注射器を使った外し方が無難だと思います。

ゴルフクラブに装着したグリップを再利用する外し方

ゴルフクラブから交換したばかりのグリップを一旦抜いて、そのグリップを再利用するのであれば、グリップの外し方は接着部分を溶かすしかありません。

簡単なのはネットで注射器を購入して、溶剤をグリップの内側に注入するだけです。

ただしゴム質の劣化を考えると繰り返してできないので、1回限りの差し換えと考えたほうが良いでしょう。