ゴルフ用のグローブには大きさが分かるように、「24」とか「25」とか表示されています。
区分としては数字が大きくなるほどサイズが大きくなるのは誰でも分かりますが、それはどこのサイズなのかが分かっていないゴルファーがいるようです。
そこでゴルフグローブの起源と必要性、またサイズ表示について紹介します。
昔のゴルフ用グローブの大きさは自分の手のサイズで注文
ゴルフでは利き腕と反対の手にグローブをはめます。
一般的には左手にグローブをはめるのですが、この理由はまったく分かっていません。
あとから付けた理由はたくさんありますが、それはその理由を考えた人の「個人的な感想」、もしくは「思い込み」であって正しい起源とは言えません。
分かっているのは、当初は両手にグローブをはめていたことです。
ジェントルマンらしく、外出時は日常的に手袋を持っていたでしょうから、ゴルフクラブをスイングするときには、その手袋をはめていてもおかしくあリません。
グリップに滑り止めのテープが巻かれたのは、ずっとあとになってからなので、もしかすると手袋をはめてスイングをすると滑ったのかもしれません。
そこでしっかり握れるようにグローブを外すわけですが、両手を外すのが面倒で利き手の右手だけを外したという説があります。
もしかしたらこのころは右手主導のスイングだったのでしょう。
そして影響力のない左手は、手袋をはめたままでも問題なかったのかもしれません。
もちろん手袋の大きさは自分に合ったオーダーメイドだったはずです。
ゴルフ用のグローブの大きさは手にはめて確認すること
ゴルフのグローブは滑り止めのために使うものなのか、手のひらの表面を保護するために使用するものなのか、使用目的の起源は分かっていませんが、現在では滑り止めに使用していることが多いようです。
ちなみに道具を使う球技で世界第1位の競技人口を持つクリケットは、両手にグローブをはめていますし、野球のバッターもグローブは両手にはめています。
起源としては両手だったのですから、倍の費用はかかりますが、両手グローブを選んでも問題はありません。
特に仕事が営業職の人は、片手だけが白いゴルフ日焼けはマイナスになることもあるので、両手グローブはおすすめです。
ただし両手グローブは、左右別々に購入しましょう。
一般的には左右の手の大きさが違っていて、利き手の右手のほうが大きいとされているからです。
またグローブの生地の素材によって伸縮度合いが違うので、店頭で試着して確かめることができるグローブを選ぶようにしましょう。
ゴルフ用のグローブの大きさを区分する表示はセンチ
日本国内で販売されているグローブはサイズ表示がされています。
並行輸入のものや「F(フリーサイズ)」の中には、サイズ表示の違うものや表示のないものもありますが、規格品にはセンチ単位の表示がされています。
この規格は、香川県の「日本手袋工業組合」が設定している手袋業界の統一規格です。
国内シェア90%の産地が決めた規格ですから、日本国内ではこのセンチ単位によってグローブの大きさを分けることができます。
ちなみにグローブの大きさを表しているのは手のひらの周囲です。
手の大きさと言えば手首のシワから中指の先まで、または手形のように全体像を考えがちですが、手のひらの周囲が24センチ・25センチ・26センチとなっています。
これらのサイズ表示はゴルフのグローブに限らず、すべての手袋で適用されます。
ただしゴルフの場合は少しキツメの方が、たるみなくしっかり握れて良いとされているのが特徴と言えます。
ゴルフ用グローブを選ぶときの手の大きさはドコなの?
ゴルフ用のグローブを選ぶときの基準は、手のひらの大きさです。
手のひらをメジャーでクルっと一周すると、グローブのサイズ=手のサイズは測れるわけですが、生命線と感情線の基点を結ぶのではなく、少し斜めに測るのが特徴です。
左手人差し指の根元の下にある生命線の基点から、小指側の斜め下に向けて、ちょうどパームグリップで手のひらの上にグリップを置いたときの形で測ります。
確かにサイズは表示されていますが、自分の手のサイズ(手囲い)を知らないはずです。
また測ったところで、伸縮を考慮して小さめのサイズを選ぶのであれば、次回以降の目安にしかなりません。
「ぴったりフィット」したグローブが最良だということで、国内産は0.5センチ単位で刻んでいることが多いようです。
ところが並行輸入のグローブは、そんなに細かなサイズで表示されていないことが多いです。
どうせ手にはめてみてから選ぶのですから、サイズ表示は単なる目安であり、あとは生地の伸び具合で判断することになります。
そのためSS~XLまで5区分されているのが一般的です。
海外のゴルフ用グローブの大きさは大雑把?
S・M・L表示のゴルフ用グローブは、メーカーによって多少大きさに違いがあります。
一般的にはSSが20センチまで、Sが22センチまで、Mが24センチまで、Lが26センチまで、XLが27センチ以上とされています。
大きさは2センチ幅ですが、生地の伸縮によっては、このくらいの幅でもまったく問題はありません。
「微妙にフィーリングが…」と言う人は、余程上手いのかグローブ依存症になっているのかもしれません。
オーバースイングと分かっていても、テークバックで上げずにはいられない、あの感覚がグローブにもあるのかもしれません。
ちなみにトッププロの中には、微妙なフィーリングを求めて、あえてグローブを外してパッティングをしている選手はいますが、逆のパターンは見たことがないと思います。
もともと紳士の身だしなみだった手袋で、しかも左手にはめている意味が不明確なのですから、そこに依存してもゴルフにとってプラスになるかは分かりません。
ただ科学が進歩によって汗や雨による滑りを防ぐために、新素材グローブが開発されていますので、現在では一定の役割はあると考えられています。
ゴルフ用グローブの素材による大きさ選びの違い
もしも新素材のゴルフ用グローブを使用するのであれば、従来からある本革グローブほどの伸縮はないかもしれません。
できるだけピッタリした大きさのものを選び、グリップを握ったときに遊びのないものがオススメです。
本革グローブは使用していると、徐々に伸びてしまうので、選ぶときは少し小さめにして馴染むくらい練習してサイズを合わせるようにします。
しかし合皮や新素材のグローブは、多少の伸縮はあっても伸ばして使うことはありません。
そのため、大きさが気になる人はオーダーメイドでグローブを作っています。
もちろん市販のグローブの価格とは比較にならないので、まさに微妙なフィーリングを大事にしているのでしょう。
そんなグローブも数回使うと伸びてきますしグリップ力も落ちてきます。
どうしてもグローブがなければと言うゴルファーは、伸ばして使う大きさではなく、はめてピッタリのサイズのグローブを選んで、伸びたら新しいものに取り替えた方がオーダーメイドよりは経済的です。
果たしてグローブが本当に必要なのか、もしかしたら日焼け防止の役目しかないのかもしれません。
ゴルフ用グローブを選ぶ前に自分の手の大きさを調べよう
ゴルフ用のグローブに限らず、表示されている大きさは日本手袋工業組合の「手囲い」によるものです。
日常的に手袋を使用しなくなると、自分のサイズ自体が分からないことが当たり前になってきています。
まずは基準となる自分のサイズを確認し、その上で原点である両手にするか、片手のままで良いかを判断してから購入するようにしましょう。