切れるショットを打つ、DGS200に必要なヘッドスピード

最終更新日:2018/09/06

DGS200シャフトはダイナミックゴールドの中でも、一番使用率の高いシャフトと言えます。

一般的な市販シャフトに装着される事が多く、ゴルフを始めてしばらく経過したゴルファーはクラブを振り切れる様になるので、このDGS200シャフトを使う事も多そうです。

ただこのDGS200、スチールシャフトである事はもちろん、シャフト重量も118グラム程度と、やさしいカーボンシャフトと比べてそれなりに重量があります。

では、どの位のヘッドスピードがあればDGS200を使いこなせるのか見ていきましょう。

粘るスチールシャフトDGS200はボールを包み込む様に打てる

上級者のほとんどがスチールシャフトを使う理由、それは粘りを感じられるからです。

スチールシャフトは一般的に、中心が硬く先端に向かって柔らかくなる様に設計されています。

これがインパクトでのシャフトの走り感につながるのです。

昨今、高性能になったスチールシャフトはこうした打感を出す事を可能なのですが、ダイナミックゴールドシリーズのシャフトのような粘りは感じられません。

DGS200は心地良く粘りを感じられるシャフトであり、上手く打てればインパクトゾーンでボールのつかまりを感じる事ができます。

ボールをつかまえられる様になれば、ゴルフがどんどん面白くなります。

ただ、DGS200でつかまったボールを打つためには、それなりのヘッドスピードが必要です。

最低でもドライバーヘッドスピードで40以上は欲しい所です。

それ以下では、DGS200の特性を生かし切る事は難しいでしょう。

DGS200はヘッドスピード46くらいまでマッチする

では、DGS200シャフトが合うヘッドスピードはどの位までなのでしょうか。

打ち方によるので一概に言えないのですが、大体46くらいまでのヘッドスピードがこのDGS200に合うと言われます。

これ以上のハードなヘッドスピードなら、Xシャフトに上げた方が良いと考えられます。

ヘッドスピードが速くシャフトがマッチしていないと、ヘッドが暴れてコントロールが効かなくなります。

右へ左へ 散り散りのボールになるでしょう。

ヘッドスピード45くらいで、ダウンブローに打てるゴルファーなら、風に負けない強い球が打てるはずです。

ただ、ヘッドスピードがあっても、ボールを上から捉えられないゴルファーだと、薄く弱いボールにしかなりません。

これはDGS200でなくとも、同じことが言えます。

ゴルフスイングの基本はダウンブローです。

この基本的なスイングができないと、シャフトに関係なくボールをコントロールする事は難しいでしょう。

ボールを打った後、ターフが取れるスイングが必要です。

DGS200を重く感じるヘッドスピードの遅いゴルファーには別のシャフト

DGS200は装着時シャフトカット後で115グラムを超えるスチールシャフトです。

100グラムや90グラムを切る様な軽量スチールやカーボンシャフトとは一線を画す、ハードヒッター向けのシャフトです。

ですので、DGS200シャフトが重く感じるローヘッドスピードのゴルファーは、別のシャフトを選んだ方が良さそうです。

ただ、カーボンシャフトを選ぶ必要はありません。

昨今は、様々な軽量スチールシャフトがあるからです。

元々はニッポンシャフトのNSプロが軽量スチールシャフトの先駆けとして発売されていました。

ですが、今ではダイナミックゴールドでも軽量シャフトが発売される様になり、スチールシャフトの選択肢がぐっと広がりました。

DGS200が重いと感じるなら、DG95を使うと良いでしょう。

こちらは100グラムを切るシャフト重量でありながら、しっかりとした剛性と柔らかさをもったシャフトとなっており、スチールシャフト独特の粘りも感じる事ができます。

もしDG95では物足りないと思うなら、DG105に上げてみると良いです。

いずれも、スチールシャフトとしての特性を持ったカーボンシャフトにはない打感と粘りを感じる事ができるでしょう。

幅広いゴルファーにマッチするDGS200シャフト

量産クラブのスチールシャフトに一番多く装着されているのが、DGR400とDGS200です。

特に、ゴルフを始めてしばらく経過したゴルファーは、DGR400が物足りなくなってこのDGS200を選ばれる方も多いのではないでしょうか。

しっかりとしたシャフトで打感も良く、アイアンを振り切れったショットができるゴルファーなら、DGS200シャフトはマッチします。

ヘッドスピードも速すぎず、遅すぎずといったレンジのゴルファーにマッチします。

バランスも良く、ボールをコントロールする様なショットにはDGS200は良いシャフトだと言えます。

最近は、ボールも進化しており、打感は柔らかいけれどしっかり飛んで止まってくれるボールが主流です。

そうしたボールにもマッチするDGS200シャフトなら、しっかりとピンを狙ったショットを打つ事が可能なはずです。

特に、インパクトゾーンでのシャフトの粘りはダイナミックゴールド特有の感触があります。

多重構造ボールとDGS200の組み合わせは最高です。

DGS200シャフトが物足りなく感じるならXシャフトに替えるべき

ヘッドスピードが速く、DGS200が物足りなく感じるゴルファーは、Xシャフトに上げるべきです。

重量も上がるので、DGS200シャフトよりもよりしっかりとしたクラブに感じることでしょう。

Xシャフトというとアベレージゴルファーにはハードルが高く感じるかもしれません。

しかし、ヘッドスピードが速いのなら、使ってみるべきです。

ヘッドスピードが速いと、逆に軽いクラブは手打ちになりがちです。

DGS200はしっかりと重量もあるシャフトですが、速いヘッドスピードのゴルファーなら軽く振れてしまいます。

すると、手打ちになりがちです。

そうしたゴルファーは、クラブ重量を上げて調整する必要があります。

Xシャフトなら硬さと重量が上がるので、こうしたゴルファーの手打ちを防ぐ事ができます。

もちろん、DGS200を使うゴルファーでもXシャフトを使っても問題はありません。

ただ、硬さが増す分、しっかりと振れるパワーが必要です。

DGS200も上達するには良いシャフトと言えますが、スペックを上げてみる事も良い結果を生む事もあるでしょう。

日本人男子の平均的なヘッドスピードにマッチするDGS200シャフト

ゴルフが慣れてきた、ある程度ラウンド数を重ねた青年ゴルファーにマッチするシャフトが、まさしくDGS200と言えます。

ドライバーヘッドスピードも50m/s以下、そこそこのパワーのゴルファーにマッチします。

シャフト重量がカット後で118グラム、元調子のシャフトは日本人にマッチするシャフトと言えます。

しっかりシャフトの機能を生かしたショットをする必要がありますが、フェースの芯を捉える事ができれば、DGS200ならしっかり捕まったボールを打つ事ができるはずです。

またDGS200シャフトはダイナミックゴールドの中でも、市販クラブに一番採用されており一般的なゴルファーには身近なシャフトだと言えます。

対してDGS300やDGS400は量販店では殆ど見かける事がありません。

DGS200よりも少し重めのこれらのシャフトは、クラブをカスタマイズするショップに行かなければ普段は目にすることがないのではないでしょうか。

そういった意味からすると、量販店よりもゴルフカスタマイズ専門店にいくと、新しい発見があるかもしれません。

上達への登竜門、DGS200シャフトは上手くなるゴルファー向け

DGS200シャフトは、しっかり振れるゴルファーなら使いこなす事のできるシャフトです。

Rシャフトでは物足りない、かといってXシャフトでは硬すぎる、そんなゴルファーに一番マッチするのがこのDGS200です。

しっかりと振ってもクラブヘッドが暴れる事無く、狙った所にボールを運ぶ事ができます。

男性アベレージゴルファーならRシャフトよりもこのDGS200を使うべきかもしれません。

また、クラブ重量があるという事は、手でクラブを扱いにくくなるという事でもあります。

良い意味での副産物になるかもしれません。