明日はゴルフなのに天気予報を確認すると、なんと雨!
気分は一気に憂鬱になりますよね。
雨の日のゴルフは、誰でも嫌なもの。
こんな時のためにゴルフ専用のカッパ(レインウェア)を準備しておきましょう。
カッパの選び方からお手入れの方法までしっかり解説します。
雨の日に着るカッパ(レインウェア)は、一般用とゴルフ用でここが違う!
通常、カッパ(レインウェア)を選ぶ時に重要視するのは防水性です。
交通整理をしているガードマンや外で作業する作業員が雨の日に着るようなカッパでも構いませんが、ゴルフで使うカッパは防水性以外に気をつけなければならない機能があります。
テレビ中継でプロゴルファーが着るカッパを見てみると、作業員が着るような防水性が高そうなカッパではありません。
プロゴルファーは観客から見られるスポーツのため、ファッション性の高さも重要視しています。
しかし、機能性を軽視しているわけではありません。
スイングした時によりスムーズに行えるか、しゃがんだり屈んだりした時につっぱらないか、といったゴルフで行う動作に特化した点を重視しています。
ゴルフは土砂降りの雨や雷雨にならない限り、雨の日でもやることが多いスポーツです。
雨の日のゴルフはトラブルが起こりやすく、気分も沈みがちになりやすくなります。
少しでも気分良くゴルフを楽しむためには、ゴルフ専用のカッパを選んでおくのが良さそうです。
雨の日に着るカッパは『耐水圧』と『透湿性』。ゴルフ用は『ともに20000以上』がベスト
ゴルフ用のカッパを選ぶ時に重要な指標として、耐水圧と透湿性があります。
まず耐水圧とは、カッパの生地に水が染み込もうとする力をどれだけ抑えられるかを表す性能値です。
この数値が高いほど耐水性が高いことになりますが、数値が上がれば当然値段も高くなります。
雨の強さによる耐水圧は、小雨が300mm、傘を差す雨で2000mm、大雨で10000mm、嵐で20000mmが目安です。
大雨や嵐の中でゴルフをすることはあまりないので、耐水圧が低いものでも問題なさそうですが、カッパは人が着て使うものですから、体型や動きによって圧力が変わってきます。
例えば体重75kgの人が椅子に座った時にカッパにかかる圧力は2000mm、しゃがんだ時に両膝にかかる圧力は11000mmと言われています。
このデータから、体重と動きが加わることで耐水圧もより強いものにしないと耐えられないことが分かります。
次に透湿性は、蒸れやすさを表す指標です。
この数値が高いほど服を着た時の蒸気が外へ発散しやすくなり、蒸れにくくなります。
雨の日のゴルフでカッパを着るとスイングや移動時の運動があるため、雨で濡れるよりも自分の汗や体温でカッパの中が蒸れやすくなります。
カッパを脱いだら湿気で服が濡れていたということも良くあるものです。
これでは何のためにカッパを着たのか分からないですよね。
ゴルフ用のカッパでオススメなのは、耐水圧、透湿性がともに『20000以上』のものです。
これを選んでおけば後悔しません。
値段は高くなりますが、月1ゴルファーでこの後説明する手入れを行えば、5年以上は保ちます。
カッパは「安物買いの銭失い」になりやすい商品ですので、しっかりした性能のものを購入することをオススメします。
ゴルフで着るカッパは、耐水圧・透湿性以外にここをチェック!
ゴルフ用のカッパで耐水圧、透湿性以外にチェックしておくと良い点がいくつかあります。
まずはストレッチ素材を使っているかどうかをチェックしましょう。
ストレッチの有無はスイングする時に影響するという方も多いですが、本当の重要性はしゃがむ動作をしやすいかどうかです。
パッティングでラインを読む時にストレッチがないとしゃがんだ時に膝や太ももがつっぱり、カッパのパンツが腰回りからずれて濡れてしまいます。
これが気になるとしゃがみ込みが中途半端になり、ライン読みがストレスになってパッティングに悪影響を及ぼします。
また、ウエストや足首周りに面ファスナーによる調整機能があるかどうかもチェックしておいた方が良いでしょう。
ウエスト周りの調整ができると上着のだぶつきを無くすことで、アドレスやスイングの時にボールが見えやすくなります。
足首周りは雨の日の移動では濡れやすく、面ファスナーで足首周りを締め付けることで特に靴下の濡れを防止するのに役立ちます。
他にも肘の部分が着脱可能になって長袖、半袖両対応になるものもオススメです。
梅雨の時期のように気温も湿度も高い季節では、透湿性が高いカッパでも蒸れて暑くなる時があります。
その時すぐに半袖になれるので、蒸れに我慢する必要がなくなり便利です。
ゴルフ用カッパには収納性も重要。フードがないならレインキャップやハットで対応
ゴルフ用のカッパを買う時は、専用の収納袋が付いているものを選びましょう。
カッパはキャディバッグにしまっておくことが多く、プレー中に急な雨が降ってきても収納袋に入れておくとすぐに取り出しやすく便利です。
洗濯した後でキャディバッグにしまう時にも、収納袋があった方がキャディバッグの中でカッパの生地がこすれるのを少しでも防げますし、耐久性を高める効果も期待できます。
また、ゴルフ用のカッパには普通のカッパに付いているフードが付いていないため、雨の日のゴルフではレインキャップやレインハットで頭を雨から守りましょう。
ゴルフ用カッパにフードが付いていないのは、フードをつけたままではアドレスの時に頭がフードに引っ張られてボールが見えづらくなったり、スイングした時に回転しにくくなるのを防ぐためです。
レインキャップやレインハットは通常のキャップに防水スプレーをしたものよりも撥水性に優れているため、つばの部分に染みこんだ雨が垂れてくる雨垂れがしづらく、スイングやパッティングに集中しやすくなります。
カッパの撥水性が落ちる前に防水スプレーを掛けよう。防汚性も高くなって長持ち!
ゴルフ用のカッパを買う時には、防水スプレーも一緒に買うことをオススメします。
初めてカッパを着る前に防水スプレーを吹き付けておくと、防水性能がさらに高まり、この後のメンテナンスもしやすく長持ちします。
防水スプレーにも色々な種類がありますが、サラリーマンの方であれば革靴用の防水スプレーをお持ちの方も多いでしょうから、代用しても構いません。
ちなみにプロゴルファーは、天気予報で翌日が雨の日だと分かると前日の夜にスプレー缶を丸々1本使い切ってしまうそうです。
プロでもこれだけしっかり準備するということは、いかに雨の日のゴルフがプレーに大きな影響を及ぼすかが分かりますね。
雨の日のゴルフ終わりにはカッパのお手入れを忘れずに
雨の日のプレーが終わった後は、ゴルフクラブやグローブと一緒にカッパのメンテナンスも忘れないようにしましょう。
キャディバッグにしまったまま洗濯を忘れる方もいますが、そのまま放っておくとカビが生えて着られなくなってしまいます。
必ず洗濯をしましょう。
カッパの生地はこすれることで防水性が落ちてしまうため、洗濯機に入れる時は洗濯ネットに入れて洗濯し、乾燥機を使わず陰干しで十分乾かしてください。
乾かした後は、防水スプレーをしっかり吹き付けておきましょう。
防水性もより高くなり長持ちする上、防水スプレーにはワックス効果もあるため汚れにも強くなります。
汚れがひどくなりやすいパンツの足首周りや、上着の手首、首回りを重点的にスプレーを吹き付けておくと良いでしょう。
しっかりメンテナンスしておくと愛着も湧いてきて、次の雨の日のプレーが楽しみになってくるかもしれません。
スコアアップにも繋がりますので、手を抜かずにしっかり行いましょう。
専用のカッパを着て、雨の日でも楽しいゴルフに!
雨の日のゴルフでは、普段のプレー環境にいかに近づけるかが重要です。
特にカッパはスイングやパッティングに影響を及ぼしやすいため、自分に合ったカッパ選びはとても重要です。
備えあれば憂いなし、とも言います。
しっかり準備して、雨の日でも楽しいゴルフにしましょう。