雨の日のゴルフは、グリップが濡れることで滑りやすくなります。
そんな時は事前にグリップが濡れても滑らないように準備しておけば大丈夫です。
雨でグリップが滑らないようにする準備の仕方と、突然の雨でも滑らない対策法を紹介します。
雨のゴルフはグリップが滑るのでマイナスになる!
雨の中のゴルフで気になるグリップの滑りですが、意外に「滑るなー」と諦めているゴルファーが多いようです。
握っているグリップが滑っても、手から離れるほどでもなく、雨が降っているのだから仕方がないと納得しているのかもしれません。
確かに少し強めに握ると、滑りにくくなりますし、小まめにタオルでグリップを拭いていればやり過ごすことはできます。
しかしグリップが滑らないようにと強く握ると、手首の自由度が制限されて、スライスなどのミスショットの原因となるのです。
またノーコックのバックスイングは、アウトサイドインのダウンスイングになりやすく、カット打ちでスライスする可能性が高まります。
グリップは柔らかく握り、ヘッドを揺らすワッグルをしても違和感のないようにすることが大切です。
そのためには、雨で濡れてもグリップが滑らないように、事前に準備を進めておきましょう。
雨のゴルフのためにグリップをクリーニングしよう!
雨の日のゴルフでグリップが滑るのは、グリップに雨水がついて濡れているからです。
当然だと思うかもしれませんが、購入したばかりの新品のグリップなら、水を弾いていつまでも濡れていることはありません。
つまり、いつまでも濡れているとしたら、ゴム質が劣化していることが疑われます。
購入から数年が経っているのであれば、間違いなくグリップ交換の時期は過ぎています。
それを新しいグリップに交換すれば、雨の日でも不安なく思い切ったスイングができるはずです。
グリップ交換は、工房のあるショップでグリップ(2,000円程度)を選び、工賃(1,000円程度)でできます。
ただし工期に1週間程度かかる場合があるので、日程的に間に合わなければ、現在のグリップをメンテナンスしましょう。
まずはグリップの汚れを取ります。
グリップの表面は、汗やホコリが層になって覆っているので、ゴシゴシ洗浄してください。
食器用の中性洗剤をつけて、タワシやスポンジで磨くように擦り洗いします。
水洗い後にタオルで拭き取り、グリップの色が落ちるようなら、再度洗剤を使って洗いを繰り返します。
こうしてグリップをクリーニングするだけで、雨で濡れても滑る不安はなくなるはずです。
事前の準備さえしておけば雨のゴルフでもグリップは滑らない
グリップを洗浄するだけなら当日でも間に合うかもしれませんが、できれば前日までに乾燥させてキャディバッグに戻しておきたいものです。
日頃からの雨対策として、雨用のグローブをキャディバッグに入れておきましょう。
グリップをクリーニングしても、さすがに新品のゴム感のようにはなりません。
それをサポートしてくれるのは、濡れても滑らないグローブです。
雨用に特化しなくても合皮タイプのグローブであれば、本革グローブと比べると随分と違うものです。
本革は人間の手の皮と同じで、濡れてくるとふやけて水分を吸収してしまいます。
水分を吸収したグローブでグリップを握ると、グリップと手のひらの間に水の層ができるために滑る原因となるのです。
合皮タイプのグローブであれば、プレー中でも雑巾を絞るように含んだ水を抜くことができるので、滑る不安はなくなります。
また、表面処理された雨専用と言えるグローブなどもあるので、ゴルフ日の前に準備しておくと思い切りスイングしても心配することはないはずです。
ゴルフコースで雨水を拭き取るグリップ用のタオル
濡れても滑らないように洗浄したグリップと、雨用のグローブを用意しておけば、多少の雨でもゴルフを楽しめるはずです。
それでもグリップの濡れが気になるようであれば、水分を拭き取るタオルを用意しておきましょう。
グリップの濡れが気になるほどの状況なら、かなりの雨が降っているはずです。
そのためポケットに入れる小型のハンドタオルでは、雨水を拭き取ることができないかもしれません。
そんな時は通常サイズのタオルを用意して、傘の骨にぶら下げておくと、グリップはもちろんのこと手の水分も拭き取ることができ便利です。
また便利グッズの「タオルクリップ」を使うと、傘の骨への装着が簡単になります。
家庭用のタオルでも問題はありませんが、100円ショップやドラックストアなどでも販売されている「超吸収性クロス」にすると、簡単にグリップや手のひらの水分を吸収してくれます。
なお、超吸収性クロスに含んだ水分は、家庭用タオルよりも簡単に絞ることができるのでオススメです。
雨で濡れたグリップを拭き取るゴルフ以外の便利グッズ
雨でグリップや手のひらの濡れが気になるようであれば、超吸収性クロスで一瞬にして吸い取るのが手っ取り早い方法です。
ただ使用すると、毎回雑巾絞りのように捻って水気を抜かなくてはいけません。
ゴルフクラブと傘を持って歩きながら雑巾絞りをするのは意外に大変なものです。
そこで、スポーツタオルと同じサイズで、「速乾タオル」と言うものもオススメです。
水泳選手の必需品となっているもので強い吸水力が特徴です。
もちろん絞って水を抜くこともできますし、抗菌防臭加工されているので、顔などの水を拭くのにも役に立ちます。
同じくナノ技術で作られたタオル「パックタオル」は、女性の洗髪後の水分拭き取り用として、やわらか感触の速乾性が高いタオルです。
こちらは付属ケースに入れてキャディバッグに置いておくと、急な雨にも対応することができるでしょう。
グリップの表面をクリーニングして、雨用手袋と紹介したような拭き取りタオル用意しておけば、グリップを滑らないようにすることができるはずです。
日頃から雨のゴルフを想定してグリップメンテをしておこう
グリップのゴム質がカチカチのプラスチックのようになっていたら、雨対策をしても効果は薄くなります。
あくまでもグリップの表面を磨いて、ゴムの感触が戻っていなければなりません。
カチカチのグリップは、すでに交換時期の限界を超えていますので、グリップ自体を加工して滑りを止めましょう。
まずはカチカチなグリップの表面の汚れを、綺麗に取り除くために洗浄します。
通常なら食器用洗剤で擦り洗いしますが、ゴルフ専用のグリップ洗浄剤を使用します。
洗浄剤の中には、洗浄効果と一緒にスベリ止め剤が混入されているものがあり、雨の日でも滑ることはありません。
さらに滑り止めスプレーを吹きかければ、しっかり握ることができるはずです。
ちなみにグリップに滑り止めスプレーをかけることや、ロージンパックを手につけることはルールで認められています。
もちろんグリップ交換をするほうが費用対効果は高いと思います。
しかし日程的に難しいようでしたら、雨用グローブと滑り止めスプレーで急場をしのぐことはできるはずです。
突然の雨でもゴルフ場でグリップを洗うだけでOK!
雨は予告なく降ることがあります。
ゴルフ場についてから、急に雨模様になった時は、滑るクラブを靴洗い場に持っていき、靴用タワシでゴシゴシ洗うだけでも、グリップの滑りを止める効果はあります。
あとは拭き取りの良いタオルをキャディバッグに入れておけば、急な雨にも対応できるはずです。