【ゴルフ知識】ドライバーのスライス防止のためのクラブ選択

最終更新日:2018/07/02

ドライバーのスライスはゴルフクラブを変えることで改善することができます。

クラブによってスライスが出にくいものや出やすいものがあるからです。

スライスに悩んでいる人が、自分に合ったクラブを見つけることができれば、スライス防止になり、スコアアップの近道になるでしょう。

そのためにクラブの特徴を見極めるにはどこをチェックすれば良いのかをお伝えします。

ゴルファーはまずドライバーのスライス防止のためにその原因を知ること

スライスとは、右打ちの場合打ち出されたボールが大きく右に曲がっていくことです。

初心者ゴルファーだけでなく、ベテランゴルファーも悩み続けている人が多いです。

特にドライバーでスライスすると、OBになったり、セカンドが不利になるような場所にボールが行ったりして、スコアを崩してしまいます。

そんなスライス防止のための適切なクラブを選ぶためには、スライスが起こる原因を知っておかなければなりません。

ボールに右から左へこするような回転を与えると、スライス回転が掛かり、ボールは右に飛んでいきます。

アウトサイドイン軌道の時にスライス回転が掛かりやすくなります。

またインパクトでフェースがスイング軌道に対して開いていてもスライス回転が掛かります。

これらが複合していることも考えられます。

このようにスライスの原因は様々なので、それぞれに合った対策で改善しなければなりません。

それで改善できても、上級者が使うクラブや、ボーツが掴まりづらいクラブを使えば、スライサーに逆戻りです。

そのためスライスしにくいドライバーを手に入れるべく、クラブを選ぶ際のポイントを教えします。

ドライバーのスライス防止のためのクラブ選びのポイント①

ドライバーのスライス防止のためには、どのようなドライバーが良いと思いますか。

先に話した原因の中で、「インパクトの時にフェースが開いているとスライスする」と話しました。

故に、インパクトの時にフェースが開きにくいドライバーを使えば、スライスがなくなったり、軽減されたりすると言うことです。

では、フェースが開きにくいドライバーとはどのようなものなのでしょうか。

まずは重心距離が短いドライバーです。

重心距離とは、シャフトの中心線からフェース面上の重心までの距離のことです。

この数字が小さいほどフェースが返りやすく、インパクトの時にフェースが開きにくくなります。

ゴルフクラブを買ったことがある人なら分かると思いますが、ゴルフクラブにはホームページ等で必ず「スペック」が表示されています。

クラブを選ぶ際は必要な情報をそこから取り入れるようにしましょう。

またヘッドのクラウンを上から見た時の面積が大きいほど、重心距離が長くなる傾向があります。

小さく見えるドライバーの方が重心距離が短く設計されていることが多いです。

ドライバーのスライス防止のためのクラブ選びのポイント②

次にドライバーのスライス防止に必要なクラブのポイントは、ライ角です。

ライ角とは、シャフトとヘッドの底との角度のことです。

ヘッドのソールのヒール側を地面につけたままグリップを下げてトゥ側を上げていくと、フェースが少しずつ左を向いていくのが分かります。

これは特にウェッジでやってみると分かりやすいです。

これがアップライトな状態で、ライ角がアップライトになるほどボールが捕まりやすく、スライスしにくくなります。

つま先上がりのライからボールを打つとボールは左へ飛び出すのですが、それと同じ理屈と考えると良いでしょう。

ドライバーなら、60度以上のライ角がアップライトに分類されます。

近年多くのゴルファーに人気のある通称「カチャカチャドライバー」。

ヘッドとシャフトの挿入角を変えることで、自分でライ角を調整できるモデルもいろいろなメーカーが出しています。

ライ角も重心距離同様、カタログやホームページ等で確認することができます。

ドライバー選びの話とは少しズレますが、実はライ角をアップライトにするには、ティーアップを少し高めにしても良いです。

ただこの方法は、意図的に変化をつける方法であり、少し技術が必要になります。

ドライバーのスライス防止のためのクラブ選びのポイント③

最後にドライバーのスライス防止に必要なクラブのポイントは、フックフェースです。

フェース角とはヘッドを地面に置いた時にフェース面が向く角度のことです。

フェース面が左に向いているものをフックフェースと言い、その逆はスライスフェースと言います。

フェースが最初から左に向いているので、もちろんインパクトでフェースが開きにくくなります。

フックで悩んでいるゴルファーがこのクラブを使うと、左の遥か彼方へ飛んで行くので避けた方が良い代物です。

しかしスライサーの人は、フェースが少し左を向いてるので構えた時に安心感もあるはずです。

しかしフックフェースのドライバーを使ったことのない人は、最初は被っているようで違和感があり、せっかくスライス防止のために左を向いているのに、あえて開いてしまう人もいます。

それではフックフェースを使っている意味が全くないので注意してください。

ドライバーを試打する際は、ドライバーのヘッドを置いて構えた時に、1~4度くらい左を向いているモデルの中から選ぶと良いです。

カタログやホームページで確認する際は、「フック○度」や「+○°」と表記されています。

スライス防止のためのクラブでもゴルファー次第で変わるもの

実はドライバーのスライス防止のためのクラブ選びのポイントにシャフトもあります。

しかしこれは、ゴルファーによって条件が変わってくるので一概には言えません。

シャフトが柔らかいとインパクトまでにヘッドが戻ってくる時間に余裕ができます。

その分ヘッドが返ってくる時間もあり、ボールを捕まえやすくなります。

シャフトの硬さは、A・L・R・SR・S・Xと並びますが、はっきりとした基準はないので、硬さはメーカーによって変わります。

どのフレックスがスライサーに良いと言うことはなく、Sでスライスする人はSRを、SRでスライスするのであればRを、と言った具合に1ランク柔らかいシャフトを試すと良いでしょう。

またシャフトの調子に関しては、スイングとの相性もあるので、ゴルフショップ等での診断が必要になります。

一般的にはシャフトの先端が柔らかい先調子がスライス防止になると言われています。

まずは自分が現在使っているクラブのシャフトの柔らかさを基準にしてみると良いでしょう。

スライスに悩むゴルファーのためのおすすめドライバー

スライス防止のためのドライバーを選ぶポイントをまとめます。、

・重心距離が短いこと
・ライ角がアップライトであること
・フックフェースであること
・個々によって変わるがシャフトが柔らかいこと

スライスに悩むゴルファーのために、これらの条件を満たすクラブを紹介します。

それは「ヤマハインプレスUD+2」です。

このモデルはウルトラディスタンスシリーズとなっていて、ボールの掴まりが良いので、飛距離も出せる理想のドライバーです。

飛距離性能に特化したクラブなので、スライス防止のためのクラブではないイメージがありますが、実はその飛距離性能を実現するために、ヘッドターンのしやすさをかなり高めてあります。

フェースを極力後方に下げ、少しでもヘッドターンの時間を稼ぐ工夫がなされているのが特徴です。

またヘッドの返りやすさを決める重心角を大きめに設計することでスライスを発生させないようにできているのです。

実はこのクラブ、ストレートボールを意識して打ってもドローボールが出ると言われています。

すなわち、フックで悩んでいる人が使うには全く向いていないと言うことです。

クラブ選びのために必要な知識とスイング診断

ゴルフではクラブ選びも重要なことの一つです。

好きなメーカー、好きなデザイン、好きな選手と同じものだからといった理由で選ぶのは、クラブにまだこだわりのない初心者ゴルファーでもダメです。

ゴルフ上達のためのクラブを選ぶためには、自分の現在のスキルに何が必要なのか、そのためにはどんなクラブが良いのかを判断する知識をしっかりと身につけてください。

そして自分のスイングを分析するためにゴルフショップ等でスイング診断をしてもらい、数値としての自分のスイングを知っておきましょう。