ゴルフで意外と大切なバンカーショットでの正しいボール位置

最終更新日:2018/06/25

ゴルファーの皆さん、バンカーショットでボール位置を意識していますか?

バンカーショットを苦手としている人は、ボール位置を正しくできていない人が多いです。

特にヘッドが砂に突き刺さるようなダフりのミスが頻出する人は、ボール位置が間違っている可能性が高いと考えられます。

そこで自分のバンカーショットでの正しいボール位置について確認していきましょう。

ゴルフにおけるガードバンカーでの正しいボール位置

ゴルフのバンカーには2種類あります。

グリーン周りにある「ガードバンカー」と、フェアウェイにあるのが「フェアウェイバンカー」です。

それぞれのバンカーによってボール位置や打ち方が異なります。

まずは前者から確認していきましょう。

ガードバンカーでは、スタンスをオープンにし、フェースを開いて構えます。

打ち方はボールの手前にヘッドを潜らせ砂を打ち払うイメージで打ちます。

この砂を爆発させる打ち方を、エクスプロージョンショットと言います。

正しい打ち方は、ヘッドを砂に潜らせた際にフェースが鋭角に入り突き刺さらないようにフェースを開くのです。

通常のショットとスタンスや打ち方がこれだけ違うのですから、当然ボール位置も普段とは変わります。

ガードバンカーでの正しいボール位置は、左かかとの延長線上です。

そのため普段センターにボールを置いている人には多少違和感のあるボール位置かもしれません。

しかしそのような人は違和感があるくらいが丁度良いのかもしれません。

もしバンカーでボール位置を誤り右足寄りにしてしまったら

それではバンカーで正しいボール位置でなかった場合どうなるのでしょうか。

間違ったボール位置で多いのはセンター、もしくは右足寄りになってしまっていることです。

ボール位置が右足寄りにしてしまうと、ヘッドが砂に鋭角に入りやすくなってしまいます。

なぜならヘッドが鋭角に入ってしまうと、クラブフェースが砂に突き刺さってしまうのです。

バンカーショットは砂の中を通過させなければならないのですが、突き刺さってしまってはヘッドがボールの下を通過することはできません。

そうなるとボールは手前にチョロっと動くくらいしか飛んでくれないでしょう。

バンカーショットでボールが高く上がらなかったり、砂に突き刺さってしまうようなミスが目立つようでしたら、ボール位置が右足寄りになっている可能性があるので確認してみましょう。

この間違ったボール位置でのミスにイメージが湧かないゴルファーは、ゆっくりで良いのでボールを右足寄りに置き、バンカーショットの動きをしてみましょう。

するとヘッドがどのように砂に入るかが良く分かるでしょう。

バンカーでボール位置を誤り左足寄りにし過ぎてしまったら

バンカーでの正しいボール位置は左足延長線上と言いましたが、もしそのボール位置が左足より外にはみ出してしまったらどうなるのでしょうか。

まずゴルフスイングをイメージしてみてください。

テイクバックしたクラブヘッドはダウンスイングで上から下へ下りてきます。

そのためボールが左足より外だと最下点は必ず手前になり、トップ、もしくはだいぶ手前をダフりやすくなります。

この理由から普段のスイングからダフりがちなゴルファーは、左かかと線上からボールを若干右寄りにしても大丈夫です。

バンカーショットはダフって打つことが基本なので、バンカーショットでは普段のショットのボール位置よりも左足寄りに置きます。

しかしダフらせると言っても、ダフり過ぎてしまうとヘッドが上手く抜けず、ボールが思うように飛びません。

ですからバンカーショットでダフリ過ぎのミスが出る人は、ボール位置を左足の延長線上になるよう再確認してみましょう。

左足延長線上と言ってもオープンスタンスに構えているので分かりづらいです。

ボール位置が正しいように思えるかもしれませんが、当然個々のスイングのタイプによって多少違いがあるので、ミスが続くような時はボール位置を自分なりに微調整するようにしてください。

バンカー向けクラブの場合はボール位置が変わる

最近はバンカーを苦手とするゴルファーのために、バンカー専用のクラブが販売されています。

このようなクラブの場合は、スタンスもオープンにする必要がなく、クラブフェースも開かなくて良いように作られています。

そうなると当然ボール位置も先に説明したことと同じ位置ではなくなります。

このバンカー向けのクラブの特徴は、ハイバウンスで超幅広ソールになっていること。

ハイバウンスになっていることでヘッドが砂に潜りづらくなっています。

バンカーショットの基本の位置にボールを置いてしまうと、ヘッドが砂でバウンドしてしまうかもしれません。

そうなってしまうとトップのミスが出てしまうので、そうならないように基本よりも若干右よりにボールを置くと良いです。

つまりボール位置は左足延長線上よりもボール1~2個程度右に置きましょう。

実践する前に、練習場でバンカー専用のクラブを使ってボールを右寄りに置きスイングしてみると実際の感覚が掴めるでしょう。

またその時にトップしないためには、どのくらい右寄りに置けば良いのか調整して自分に合う場所を把握しておくと良いです。

ゴルフで数は少なめのフェアウェイバンカーでの正しいボール位置は

フェアウェイバンカーは、ティーショットでミスをしたら入ってしまうような場所にあることが多いです。

大事なセカンドショットに影響するので、苦手なゴルファーは克服したい気持ちが大きいでしょう。

そんなフェアウェイバンカーはガードバンカーと違い、飛距離が必要とされるのですが、少しでもダフると全く飛ばない悲しい結果になります。

そのためセカンドショットとなるフェアウェイバンカーでの鉄則は、「トップ」することです。

ですから、ボール位置をガードバンカーのように左足寄りにしてしまうとダフる位置なので大間違いです。

フェアウェイバンカーでの正しいボール位置は基本的に通常のショットと同じ位置が正解です。

しかし元々若干ダフリ気味なゴルファーは、トップするために敢えてボールを1~2個分右足寄りに置くと良いでしょう。

ボールを右足寄りに置き、強めのハンドファーストにすることでヘッドが上から入りやすくなって、トップしやすくなります。

また足を砂に埋める分クラブを短く持つことを忘れないでください。

フェアウェイバンカーではダフらないことに細心の注意を払うことが一番大事です。

ゴルフスイングでのクラブの通り道を理解しておこう

バンカーショットでの正しいボール位置は分かりましたか?

ただ説明したこれらの位置を正確に守る必要はありません。

大体左足寄り、大雑把に右足寄りと言う具合に受け止めてください。

と言うのもゴルフスイングには、基本はあるものの人それぞれに個性が出ます。

韓国ゴルファーのゴルフスイングは機械のようだとか、教科書のようだと良く言われていますが、それでも個々に違いはあるものです。

ですからガードバンカーであれば、基本が左足延長線上で、あとは自分のゴルフスイングでクラブがフィニッシュまでどのラインを動くかを理解して、調整しなければなりません。

これはフェアウェイバンカーも然りです。

もちろん基本の位置でも問題のないゴルファーもいるでしょう。

またゴルフスイングはその日によって多少違うこともあります。

同じボール位置でミスショットが続くようであれば、ラウンド中にボール位置を調整し直す必要があります。

いつでも変わらないゴルフスイングが理想ではありますが、体調や天候等日々変化するのでそう言うわけにもいきません。

このようにどんなことにも柔軟に対応できる能力もゴルフは大切なのです。

慣れても毎回確認をするように心がけよう

バンカーショットが苦手で悩んでいる多くのゴルファーは、打ち方に注目しているかもしれませんが、一度ボール位置に注目してみましょう。

また問題なかったのに最近ミスショットし出したと言う人も、ボール位置をもう一度確認してみてください。

ボール位置を見直すだけで、嘘みたいにバンカーから脱出できるようになる可能性は「大」です。