各ゴルフ場で行われる月例杯や競技会でのスコアカード書き方

最終更新日:2018/06/19

ゴルフ場の会員になると参加できる月例杯や月例競技会があります。

これは毎月ゴルフ場主催で開催されるゴルフコンペのことです。

自身のハンディキャップに合わせてクラス分けされることが多く、自分と近いハンディキャップの人とラウンドすることができます。

その月例でのスコアカードの書き方は、普段のラウンドのスコアカードの書き方と全く違います。

そこで今回は、月例と普段のラウンドでの様々な違いを紹介します。

各ゴルフ場で行われる月例杯や月例競技会とは

各ゴルフ場で行われている月例杯や月例競技会とは、ゴルフ場の会員になったメンバーたちで毎月定期的に開催される競技会やトーナメント大会のことです。

現在日本に存在するほとんどのゴルフコースで、このような月例杯や月例競技会がゴルフ場主催で行われています。

参加することでプライベートなラウンドでは味わえないような緊張感を味わうこともできますし、同時に技術を磨くことやレベルの高い人のゴルフを間近で見ることもできます。

また会員同士の良い交流の場ともなっています。

競技会なのでスコアカードの書き方ももちろん違いますし、ゴルフルール規則に則った厳格なラウンドになるので普段のラウンドとは多少勝手が違います。

実践の試合の雰囲気を知ることができるだけでなく、勝負どころのテクニックや勘を養うこともできます。

ただ使用球は一種類の公認球を使うことや、暫定球を打つ際には同伴競技者への使用球の番号とマークをしっかりと伝えるなど細かなルールやマナーに厳しいので、プレーヤー同士様々なことに気をつける必要があります。

各ゴルフ場での月例杯や月例競技会でのスコアカードとは

各ゴルフ場での月例杯や月例競技会では、アマチュアやプロの試合でも使われる競技用のスコアカードを使います。

普段のラウンドで使うスコアカードは、自分のスコアと同伴競技者のスコアすべてを記入するタイプのスコアカードです。

対して競技用のスコアカードは、同伴競技者のスコアを記入する1人分のスコアの記入欄と自分自身のスコアを記入する欄しかありません。

スコアを記入する同伴競技者は競技会が最初に決定しています。

そのスコアカードは最後に提出しなければならないのですが、その際に自分のスコアを付けた欄は切り離すようになっています。

切り離した自分のスコアは、最後に自分のスコアカードを受け取った際に上下に並べて確認するためのものです。

またスコアカードには競技者署名とマーカー確認署名を記入する欄もありあす。

普段使っているスコアカードは半分に折りたたむコンパクトな物ですが、競技用のスコアカードは横長で折り曲げない形です。

このように競技用のスコアカードは通常のラウンドで使用しているスコアカードとは全く異なる作りです。

各ゴルフ場での月例杯や月例競技会でのスコアカードの書き方

まずゴルフ場開催の月例杯や月例競技会へ行くと公式の組み合わせ表をもらいます。

左から①→②→③と名前が書いてあったら、②が①、③が②、①が③のスコアカードを持ち、それぞれのスコアを付けます。

①のスコアカードには②自身のスコアを付ける欄もあります。

そのホールのスコアを大きなマスへ、そしてパット数を小さなマスへ各ホール終了するごとに記入します。

ここは通常のスコアカードの書き方と変わりません。

しかしこの際にオーバー数や記号ではなく、ストローク数をそのまま記入しなければなりません。

これは通常のコンペでも気をつけなければならないところです。

最後にそのスコアカードを提出するのですが、②は②自身のスコアを付けた欄を①のスコアカードから切り離し、①のスコアカード本体はマーカー確認署名にサインし①に渡します。

そして自分自身で付けたスコアと間違いがないかを確認し、マーカー確認署名の欄にサインがあることを確認、その後競技者署名に自分の名前をサインして提出します。

確認の際に間違いがあれば、消しゴムで消してもらい訂正をしてもらえます。

ただし提出した後は訂正できないので気をつけましょう。

提出した後にスコアカードが間違っていたら

各ゴルフ場の月例杯や月例競技会ですべての作業を終え、スコアカードを提出した後に間違いに気づいたらどうなるでしょう。

提出した後に訂正できないことは先ほどお話しました。

実はその間違いによって対応が変わります。

もしボギーのところをパーと少なく提出していた際は、過小申告と言うことで競技失格となります。

しかし例外として、競技者がスコアカードを提出する前にペナルティを科せられていたことを知らずに罰打を含めず過小申告していた場合は、競技失格とはならずスコアの誤記として違反をしたホールごとに2打罰が科せられます。

もしパーのところをボギーと多く提出していた場合は無罰です。

ただし訂正は認められないので、記入された打数がそのまま正式なスコアとなります。

万が一合計ストローク欄に実際の正しい合計打数が記入されていても、各ホールの打数が集計されるので合計ストロークは多く申告した数字に改められます。

スコアカードの誤記で多いのが、パー4のホールとパー5のホールを誤り、パー4でパーだったのに5打と書いてしまうミスです。

月例杯や月例競技に参加するために必要なハンディキャップ

アマチュアゴルファーがハンディキャップを必要とするのは、ゴルフ場の月例杯や月例競技会に参加する時やボード競技でマッチプレーをする際です。

そのハンディキャップを元に公式な組み合わせを決めるからです。

またそのハンディキャップを元に月例杯や月例競技会の順位は決まります。

しかしそのハンディキャップが問題視されることもあります。

それは、ハンディキャップが増えるのを恥ずかしいと思い、良いハンディキャップを維持するためにスコアが悪い日のスコアカードを提出しないケースがあることです。

JGAのハンディキャップ規定の中に「公式なハンディキャップはプレーしたスコアカードをすべて出したうえで査定されるもの」と書かれています。

審判がいないのがゴルフの特徴なので、個々の意識に委ねられているのです。

また逆に月例杯や月例競技会で優勝したいがために、故意に良いスコアのスコアカードを提出せずハンディキャップを増やすケースもあります。

このような行為をゴルフ場が気づいた場合は、ハンディキャップを失効することがあります。

ハンディキャップがあることでシングルの人もハンディキャップ40の人も同じ土俵で勝負ができるのです。

そんなゴルフの素晴らしさを悪用するような行為は決してしてはいけません。

月例杯や月例競技会に参加するメリット

ゴルフ場の会員にならなければ参加できない月例杯や月例競技会。

少し敷居が高く敬遠してしまう気持ちも理解できます。

しかし様々なレベルのゴルファーたちと、はっきりと結果の公表される競技としてプレーすることには多くのメリットがあります。

まずはプライベートなラウンドでは味わえないほど良い緊張感が生まれます。

そのような緊張感の中、いかに日頃通りのプレーができるかが大切です。

それができるようになったらいつ何時でも落ち着いてプレーできるようになるでしょう。

またミスショットが続いても、結果が出るので途中で投げやりになることがありません。

その結果どうリカバリーできるか冷静に判断し、良いプレーを引き出すことができます。

ゴルフはメンタルが大きく影響するスポーツなので、それらを月例杯や月例競技会で味わうことで、より強固なメンタルを作り上げることができるでしょう。

スコアカードの記入に関しても、過少申告や過多申告を避けるため確認を怠らないようになります。

1打1打のスコアの大切さを競技を通して理解することができるでしょう。

月例杯や月例競技会が大会に出る準備になる

月例競技では実戦の試合の雰囲気を知ることができたり、必要なルールやマナーを参加することで身につけることができます。

クラブ競技ではありますが、それなりに緊迫した雰囲気はあるので、その雰囲気に慣れ、定期的に参加することで同時に技術もしっかりと磨かれます。

そこからさらに大きな大会を目指すと言うゴルファーもたくさんいるのです。