購入してから時間の経ったゴルフクラブはグリップが劣化しているものです。
そんな時、自作でグリップ交換するのであれば、両面テープを縦貼りするのではなく、螺旋巻きで自分の手にピッタリするよう仕上げてみてはいかがでしょう。
そこで今回は、簡単にできるグリップ交換の方法を紹介します。
ゴルフのグリップ交換は縦貼りと螺旋巻きで太さ調節
ゴルフクラブはフィーリングさえ合えば、長い期間を使い続けることができます。
また、しばらく使わずにいても、「あの感触を」と久しぶりに使い出すこともあるかもしれません。
一方で、グリップは使い続けたことで劣化したり、経年劣化で性能が落ちていくものです。
ゴム独特のグリップ力が消え、硬い質感と滑りが気になってきます。
このような状態になると、メンテナンスで質感を戻すよりも、手間のかからないグリップ交換のほうが良いでしょう。
新しいグリップは、ショップの工房で安価に交換することができます。
さらに、ネット注文すれば、自分で交換することもできます。
そう考えた時、自作交換に必要な新しいグリップ以外の道具、材料等は100円ショップで用意できます。
1度交換してみれば、あとはその道具を使っていつでも新しいグリップをつけることができるでしょう。
また、交換する時に接着用の両面テープを縦貼りや螺旋巻きなどで、グリップの太さを変えて、自分に合ったグリップに仕上げることもできるようになります。
ゴルフのグリップ交換で螺旋巻きしやすい両面テープは?
ゴルフクラブのグリップ交換の手順を確認します。
まずは新しいグリップを購入しましょう。
ネットで検索すると色々な種類のグリップが並んでいますが、確実なのは現在使用しているタイプと同じものです。
いわゆる純正品のグリップなので、初めてのグリップ交換であれば不安はないかもしれません。
なぜならグリップの感覚が変わると、ゴルフスイングでの迷いに繋がる可能性があるからです。
ただし純正品が優れているとは限りません。
グリップメーカーの品には、滑りにくいものやグリップ力の上がるもの、フェースを合わせやすくなるものなど様々な特徴を持ち合わせたものがあるからです。
そうした純正品以外のグリップを選ぶことで、ゴルフスイングの悪い癖や球筋の改善に繋がることもあります。
そうして交換するグリップが決まれば、あとは両面テープとホワイトガソリンを購入します。
どちらもホームセンターや100円ショップで購入できます。
ちなみにホワイトガソリンは、ジッポライターの「オイル」として有名なので、店員さんに聞くとすぐに見つけることができるでしょう。
両面テープは縦貼りにするのであればシャフトの半分を覆えるサイズ、螺旋巻きにするならあまり幅広ではないほうが巻きやすいです。
ゴルフのグリップ交換には2つの螺旋巻きの方法がある
実際にゴルフクラブのグリップを交換してみましょう。
まず現在のグリップに、カッターで上下に切り込みを入れて剥ぎ取ります。
次にシャフトについている粘着剤の残りを取ってください。
このベタつく粘着剤は、両面テープが溶けたものなので、ホワイトガソリンを布に染み込ませて、擦ると綺麗に取ることができます。
次に新しいグリップをシャフトに合わせて、グリップの長さを確認します。
確認した箇所からグリップエンドに向けて両面テープを貼りましょう。
両面テープは上下になるように、またシャフトの先端の穴を塞ぐように折り返して貼るのが縦貼りのコツです。
一方で螺旋巻きは、グリップエンドから巻く方法と、グリップの先端から巻く方法があります。
結論から言うとどちらから巻いても同じことなのですが、初めてのときは先端から、慣れてきたらグリップエンドから巻くと綺麗に仕上がるはずです。
シャフトは丸い棒状ですが、実際には先端のほうが細い形状になっています。
グリップは、太いほうがしっかりと握りやすいので、左手部分は若干太めにしたい時は螺旋巻きすることをオススメします。
ゴルフクラブのグリップ交換する時の螺旋巻きのコツ
両面テープによって、ゴルフクラブのグリップの太さを変えることができます。
もちろん口径が決まっているので、ゴムが伸びる範囲でしか太さ調節はできませんが、このわずかな違いが重要になります。
グリップは左手全体で握っていますが、右手は人差し指、中指と指が主体になる程度です。
そのためグリップの左手の位置が太いか細いかが重要であって、他の部分はあまり関係がありません。
一方でシャフトに螺旋巻きをしてみると、先端側は細いため間隔が狭く、グリップエンドに近づくほど間隔は広がっていきます。
実際には左手で握るグリップエンド側を太くしたいので、グリップの中で太さを変えるのであればグリップエンド側から巻くと、テープの間隔調整がしやすいはずです。
また巻いてみると分かりますが、テープを重ね貼りすると、両面テープのシールを剥がすことができなくなります。
太くする場合は、間隔を近づけることはあっても、ピッタリに合わせる必要はありません。
ゴルフのグリップ交換で螺旋巻きする時に重要な穴を塞ぐとは
グリップエンド側を太くして先端側を細くすることをテーパーと呼びます。
両面テープの厚さにもよりますが、グリップが挿せるようであれば、左手部分にだけさらに螺旋巻きをすることもできます。
その場合、最初の両面テープのシールを剥がし、その上から重ねて貼りつけてください。
ただやり直しが効かないことと、進行方向を修正しようとしてヨレると、かえって違和感が残って握りにくくなるのがデメリットと言えます。
この螺旋巻きで太さの加減はできますが、さらに縦貼りをするとグリップ挿入後、上下が太くなります。
グリップは上下に楕円になると、握りやすさが増して、フェースも合わせやすくなります。
ただし重ね貼りをする場合、シャフトの太さとグリップの内径を良く確認しておかないと、グリップの先端が裂けてしまうことがあるので注意が必要です。
また縦貼りをしない時は、グリップエンドの穴を塞ぐように、別途両面テープを貼っておきましょう。
これはグリップの空気穴から砂利などが入って、ゴルフスイングをした時にカラカラと音が出ないようにしておくためのものです。
螺旋巻きしたグリップでゴルフクラブは生まれ変わる
新しいグリップの空気穴にティーを挿して栓をします。
中にホワイトガソリンを入れて、満遍なく液体が付着したら容器に戻し、栓をしていたティーを外します。
両面テープで螺旋巻きをしたゴルフクラブにも、上からホワイトガソリンをかけて、新しいグリップを挿入します。
するとほぼ抵抗なく入っていきますが、なるべく真っ直ぐに挿し込むようにしましょう。
グリップには天地があり、頂点にはマークがついています。
▲や●の印がついて部分がグリップの頂点です。
このマークを合わせる方法は2つあります。
古いグリップにもマークがついていたので、油性ペンでシャフトに印をつけておき、その印に合わせて新しいグリップを挿し込む方法。
もう1つは、シャフトを挿し込む時に、戸の敷居などにリーディングエッジを合わせると、真上は簡単に分かるはずです。
あとは乾燥するまでの2日間程度、グリップを触らずに自然乾燥させれば終了です。
自分の好みに合ったグリップの太さに変えるだけで、劇的にスイングや球筋が変化することもあるので、グリップ交換をする時は、オリジナル以外のグリップを探してみてはいかがでしょうか。
螺旋巻きしたグリップを使うとゴルフスイングが変わる
長年使っているゴルフクラブは、グリップ交換が必要になります。
自分で行うのであれば螺旋巻きと縦貼りで、手のサイズに合った感触のものを作り出してみてはいかがでしょう。
自分の左手にあったクラブでスイングすると、今までとは違った感触が実感できるはずです。