社会人になるとゴルフに誘われることが増えますし、「ゴルフをやるべきだ!」と強く言われることもあります。
全く興味のない人からすれば不思議で仕方がないでしょう。
確かに単にゴルフ仲間を増やしたいからと誘う人もいるかもしれません。
しかしゴルフを始めるべきだと言われるそれなりの理由もあるのです。
現代の若者がゴルフを敬遠する理由
近年世界的にゴルフ人口の減少が問題になっています。
そのため2017年の3月1日にR&A(ロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフクラブ・オブ
・セントアンドリュース)とUSGA(全米ゴルフ協会)が「ゴルフ規則を近代化するための変更案」が発表され、2019年より改正されます。
改正内容は、時間短縮とルール簡素化を目的としています。
そのルール改正でゴルフ人口減少にどこまで歯止めをかけることができるのでしょうか。
ここで若者がゴルフを敬遠する理由として挙げていることを見てましょう。
①1回のラウンドで1万円前後出費しなければならないのは、社会人でも大きな負担となる。
②丸1日潰れてしまうのは時間が勿体無いし面倒。
③おじさんのスポーツと言うイメージで遠い存在。
が代表的です。
確かにお金はそれなりに掛かるものですし、移動等を含めると1日使います。
おじさんのスポーツと言うイメージは、最近は女子プロゴルファーのおかげで大分払拭されたのではないでしょうか。
しかしゴルフには自己投資と考えて良いほど社会人にとってはそれ以上に身になることがたくさん詰まっていることを知るべきです。
社会人がゴルフを始めるべきと言われる理由(コミュニケーション)
社会人としてどのような職種に就いても必要とされるスキルは「コミュニケーション」能力でしょう。
そしてゴルフはコミュニケーション能力をつけるには最適なスポーツなのです。
もちろんスポーツ自体コミュニケーション能力をつけるのに良いです。
しかし、例えばサッカーや野球は年齢に限界があります。
(もちろんプレースタイルを考えれば例外もあります。)
ただしゴルフは老若男女全ての人が一緒にできるスポーツと言うこともあり、日頃あまり接点のないような年代の人と一緒にラウンドする機会もある特殊なものです。
そう言った人とも5時間共にすることで、共通の話題を見つけ出し会話を楽しむようになります。
また気難しい人とでも一緒にラウンドを楽しむためにどのような会話をすれば良いのかなど考えて会話をするようになります。
ゴルフほどいろいろなタイプの人と一緒にするスポーツはないでしょう。
また初対面で5時間と言う時間を共有することもなかなかありません。
かと言って5時間もの間会話せず過ごすことはなく、やはり何らかの会話から始め少しずつ打ち解けて行くでしょう。
つまり社会人にとってかなり大きなスキルとなるコミュニケーション能力がゴルフで身につくことが、社会人になって始めるべきと推される理由の1つです。
社会人がゴルフを始めるべきと言われる理由(コントロール)
ゴルフはメンタルと言われていますが、それこそが社会人がゴルフを始めるべきと言われる理由になります。
ゴルフは驚くほどに自分の気持ちでショットやスコアに大きく影響するものです。
気持ちが安定していないと、力んでしまったり、気持ちが落ち着かないことでいつも出ないようなショットが出たりします。
ゴルフを始めたばかりの頃は当然ミスショットも多いでしょう。
そのたびに気持ちが浮き沈みしていたらそれこそゴルフになりません。
ゴルフでは、平常心でプレーすることが大事です。
ミスをしたからと動揺せずに、次どうすれば痛手を最低限に収められるかを冷静に判断しなければなりません。
いかに気持ちを上手くコントロールできるかが重要です。
これも社会人にとって必要なスキルです。
商談の席で感情的になってしまっては相手の信頼を得ることはできません。
ビジネスほど感情的なことが不利に働くものはありません。
常に平常心を保つことが必要なゴルフで感情をコントロールすることは、仕事でも大きく役立つことになるでしょう。
社会人がゴルフを始めるべきと言われる理由(戦略眼)
ゴルフは、ある程度安定したショットができるようになったら、次いでスコアアップのカギとなるのは「マネジメント力」です。
このゴルフに必要なマネジメント力は戦略眼が養われます。
社会人がゴルフを始めるべきと言われる理由として、その戦略眼が社会人として重要になってくるからです。
ゴルフコースには、池や小川、バンカーなどハザードがあります。
またそう言ったハザードは良いポジションを狙った時に入るような場所に設計されていることが多いです。
そのためゴルファーは、グリーンから距離等を逆算して攻略を立て、クラブを選び、どこを狙っていくかなどを判断しなければなりません。
大げさかもしれませんが、当然スコアに反映されるので、その結果は自己責任となります。
その際に考えなければならないのは「リスクマネジメント」です。
狙っている場所、選んだクラブ、イメージしている球筋がリスクを考慮したものでなければなりません。
理想、と言うよりも奇跡と言っても良いようなショットをイメージしていてはダメです。
仕事でも過信や根拠を欠いた楽観的な観測は大きな失敗を生み出します。
許容すべきか否かのリスクの範囲を決めることは、仕事に通じるゴルフで得られるスキルとなります。
社会人がゴルフを始めるべきと言われる理由(マナー)
社会人がゴルフを始めるべきと言われる理由で良く言われるのが、ゴルフのマナーです。
なぜなら、ゴルフのルールやマナーは一般社会と通じているからです。
ゴルフのルールやマナーは数え切れないほどたくさんあります。
それを理由に敬遠する若者が多いのも事実ですが、それらのルールやマナーは、社会人として心得ていても不思議のないレベルのものばかりです。
例えば、ゴルフでは集合時間から始まり、ラウンドに掛ける時間と時間に関するルールやマナーがあります。
ゴルフ場によって組間の時間に多少の違いはあるものの、分刻みにスタート時間は決められています。
長いところでも10分間隔くらいでしょう。
そのためきっちりと時間を守らないとプレーすることができません。
また他人がプレーしている間は静かにしなければなりません。
その他グリーンやバンカー、フェアウェイに跡を付けたら修復しなければなりません。
たくさんあるようですが、社会に出ると普通に守らなければならないことばかりです。
「周りに気を遣い、思いやる」ことは社会人として何も特別なことではないはずです。
体調管理もできる!
社会人として何よりも大事なこと、それは「体調管理」です。
すぐに体調を崩して会社を休んでいてはダメです。
あなたはコンスタントに運動をしていますか?
社会人になると運動をする機会は当然のように減りますし、歩く距離も限られてしまいます。
もちろん職種によっては社会人になってからの方が動くと言う人もいるでしょう。
しかしオフィスワークの人だと、1日約4000歩くらいしか歩きません。
ドアトゥドアの生活だとさらに半減するかもしれません。
ゴルフが体調管理にも良いと言われる理由は、1ラウンド18ホール回った時で約10000歩ほど歩くことです。
上達して100叩かないようになると、それよりも若干減るかもしれませんが、それでも成人男性にしたら十分な運動量になります。
それだけの運動量であっても決して激しい運動ではないので、ある程度の年齢になっても問題なくこなせます。
年を重ねても同じ運動を続けられるのはゴルフくらいではないでしょうか。
社会人のスキルを身につけながら体調管理もできる、そして普段では得られないような出会いまでついてくるのですから、ゴルフを始めない手はないと思いませんか?
社会人の皆さん、今からでも遅くない!
「ゴルフはすぐには上手くならないが、いつはじめても遅すぎることはない」と言う名言を知っていますか?
ゴルフは老若男女楽しめるスポーツで、生涯楽しめます。
今更とか遅いと言うことはありません。
社会人と言うよりも、人として身につけておいて決して損はないスキルを得ることができるので、機会があれば是非挑戦してみてください。