関西にあるゴルフ場で名門と言われる歴史あるコースを紹介

最終更新日:2016/11/18

日本には歴史があり名門と言われるゴルフ場が各地にあります。

名門と言われる理由はやはり長い歴史、高級、メンテナンス、トーナメント開催など様々な要因があると思います。

そこで今回は数ある関西の名門コースの中から的を絞って紹介していきたいと思います。

関西名門ゴルフ場【茨木カンツリー倶楽部】

関西地方の名門、大阪府の北摂に位置する茨木カンツリー倶楽部は大正12年の設立で、コース内の随所に情趣が漂うゴルファー垂涎の90年の歴史と風格に満ちた大阪府内で最も古い歴史のあるゴルフ場であり、東コースと西コースがある丘陵コースです。

東コースはそれぞれのホールが個性的で全体にフラットですが、機械造成では無く人の手で造成された為微妙な起伏があります。

深いバンカーや平成13年にベント芝のワン・グリーンに改造されたグリーンが難しく、戦略性と品格に満ちたコースです。

西コースは松林でセパレートされたうねりがありスケールの大きさが魅力の本格的チャンピオンコースです。

平成23年に米国屈指のゴルフコースデザイナーRees Jones氏の手により、世界基準に適した極めて戦略性の高いコースへ改造され今後も大きな国際大会が開催される期待があります。

西14番東18番は池が絡んだプレーヤー泣かせのホールとして有名です。

このゴルフ場の魅力はこれまでに多くのプロのトーナメントやメジャー大会、国際トーナメントの開催が証明しており熱い戦いや名勝負などみなさんの記憶に残る試合も多いと思います。

メンテナンスも素晴らしく、比較的住宅街に近いにもかかわらず野鳥や四季折々の豊かな自然の美しさに溢れ、訪れた人は「またプレーしたい」と思わずにはいられない程です。

関西名門ゴルフ場【大阪ゴルフ倶楽部(淡輪コース)】

大阪は泉南の岬町にある昭和12年創立の名匠上田治氏設計による大阪湾が一望できる眺めの美しい関西唯一のシーサイドコースで東の川奈、西の淡輪と評されるほどの名門です。

海を眺めながらプレーできるホールは8つあり海外のリゾートゴルフでプレーをしているかの様でその内のいくつかのホールは波の音さえ聞こえて来て気分も盛り上がりこのコースでプレーする楽しみの一つです。

しかしシーサイドゆえに絶え間なく海から吹き付ける風がコースの難易度をかなり上げており、プレーヤーのチャレンジスピリッツをかき立てると共にグリーンメンテナンスの方たちの苦労も想像されます。

アウトは比較的フラットですがブラインドホールが多いので方向をつかむのが重要な攻略のヒントになりそうです。

インはパー5が3つ、パー3が3つのパー36でスコアメイクには正確なコントロールショットが要求されます。

グリーン周りのラフもかなり深く、うねりのあるフェアウェイや高麗芝グリーンも海沿い独特の芝目の向きがありショット、パット共に高い戦略性が必要になります。

関西名門ゴルフ場【廣野ゴルフ倶楽部】

兵庫県三木市にある廣野ゴルフ倶楽部は、昭和7年に開場した英国の名設計家C・Hアリソン氏による自然の地形を巧みに利用した戦略的な類い稀なる歴史ある関西トップクラスの名門ゴルフコースです。

当時毎日100名以上の人手と馬車、トロッコなどによる開墾は竣工まで約1年半の歳月をかけて造り上げられた、まさに手造りのゴルフコースです。

第二次世界大戦の戦中、戦後にかけて一時閉鎖となりましたが、昭和23年にインの9ホールが開かれ、翌24年全ホールが開場され、現在に至っています。

豊かな自然に囲まれたコースは、ホール毎に趣が異なり、美しさと戦略性を兼ね備えた名コースと言われ海外でも高い評価を受けています。

距離の長さとグリーンの速さ、バンカーの難しさが難関のコースで特に東洋一のパー5と言われる長い15番から18番にかけての上がり3ホールは、難易度の高いホールが続きスコアを崩しやすく何度でも再挑戦したいと思わせてくれます。

カートは無く昔ながらの手押しカートで全ホール歩きのプレーとなるので体力も必要とされます。

クラブハウスやコース内でのマナーも厳しくうっかりすると注意を受けることもあり普段からマナーの良いプレーを心掛ける事の大切さを再認識させてくれます。

敷地内にはJGAゴルフミュージアムがありゴルフ好きの人は必見ですが休憩時間に見に行くとスタート時間をつい忘れてしまいそうになり注意が必要です。

関西名門ゴルフ場【奈良国際ゴルフ倶楽部】

古都奈良市にある昭和32年開場の奈良国際ゴルフ倶楽部は名匠上田治氏設計の歴史と伝統に培われた関西の名門コースです。

アウトとインの間を阪奈道路が横切る個性的な丘陵コースは四季折々の美しい樹木で各ホール完全にセパレートされていて、メンテナンスの行き届いたコース、特にバンカーの美しさ、難しさには定評があります。

アウトコースからは若草山、東大寺大仏殿、興福寺五重塔、古都奈良の市街地などが一望でき、素晴らしい景観が広がっています。

フェアウエイも広く距離もインコースより長くロングヒッターには存分に楽しめるコースではありますが、グリーン回りに6個のバンカーを置いた5番のように、バンカーも多く、堅く、手強いコースです。

ショートホールも距離が長くグリーン周りもかなり難しく、8番のショートは池が巧みに配置され正確なショットと飛距離が求められます。

インコースからは生駒山が眺められいずれも素晴らしい景観です。

アウトコースとは対照的に距離が短めで2打以降の打ち下ろしが多いコースとなります。

名物ホールは17番で打ち下ろしのティーショットは池越で越えた所には大仏の足跡と呼ばれている2つのバンカーがあり難しいけれど美しくて話題になるホールです。

他の名門コース同様マナーや服装には厳格です。

余談ですがコースでのドラコンやニアピンは禁止されているらしいです。

関西名門ゴルフ場【琵琶湖カントリー倶楽部】

滋賀県栗東市にある昭和34年に最初は9ホールで開場された富沢誠造設計の滋賀県初のゴルフ場です。

名神高速道路栗東インターから車で約5分と言うとても便利な場所にあります。

栗東、三上、琵琶湖の27ホールがありそれぞれの個性や戦略に合わせた多彩なプレーが楽しめます。

栗東コースは老松でセパレートされフラットで距離も十分あり豪快なショットが楽しめる風格漂うコースです。

三上コースは近江富士の愛称で親しまれる三上山から名づけられました。

フラットなコースながら多くのバンカーが巧みに配置され各ホール正確なショットが要求されます。

琵琶湖コースは各ホール自然の地形を生かした起伏の変化とレイアウトに特徴のあるコースです。

8番ティーからは比叡山の山並みや琵琶湖が一望でき、その素晴らしく雄大で美しい景観にプレー中の心も和みます。

各コース共にグリーンは難しく攻めどころを考えさせられます。

メンテナンスも素晴らしく思わず背筋が伸びるような気持ちにさせてくれます。

ジュニアの育成にも力を入れていてJGAジュニア会員のラウンド支援を行っています。

将来日本を代表する様な選手がここから巣立つかもしれませんね。

関西に住み、ジュニアの頃からこの様な素晴らしい名門コースでプレーが出来るのは羨ましい限りです。

名門と呼ばれるゴルフ場は誰でも回れるのか

名門と呼ばれるゴルフ場では会員の同伴や紹介が必要でビジターがプレー出来るコースは殆どありません。

ビジター同士でプレー出来るところもありますがもちろん会員の紹介が必要です。

会員の紹介と言っても会員の中には政財界の著名人や錚々たるメンバーが名前を連ねていて簡単に知り合いになって紹介して頂くと言う訳には行かないところもありますし、会員になるにもかなりの厳しい条件をクリアしないといけないところや、募集自体がごくわずかで、なりたくても会員になれないところもあります。

それゆえ名門と呼ばれるのではないでしょうか?

誰でもプレー出来るゴルフ場というのは、言葉は悪いですが品格に欠ける場合が多々あります。

また名門と呼ばれるゴルフ場はその名門たる品格を守っていくことが望まれます。

それが出来なくなると会員からは不満の声があがり、人は離れていきます。

ゴルフ倶楽部は紳士淑女の社交場と呼ばれますが、この基本的な観念を貫いてこそ名門ゴルフ場と認められるのではないかと思います。

したがって名門ゴルフ場は誰でもプレー出来るところはまずありません。

そこでプレーできる誇りと喜びそれが名門ゴルフコース

ゴルファーなら誰もが憧れ一度はプレーしてみたいと思う名門コース、歴史と風格と品格を備えともすれば恐縮にさえ感じてしまうかもしれない。

敷居が高いところが多くなかなか機会には恵まれないかもしれないけれど、訪れたプレーヤー達は手厚くメンテナンスされたコースに敬意を表し、背筋を伸ばし襟を正してプレーする事に誇りと喜びを感じ、スコアが良くても悪くても心地良い満足感に満たされまた訪れたいと心から思える。

そしてそこでプレーした事を友人に話してみたくなるそれが名門ゴルフコースではないでしょうか。

そしてゴルファー達は今日も名門コースに恋焦がれているのです。