ゴルフグリップの素材や太さなどいろいろな種類があります。
その種類によって手に伝わる感じがガラッと変わります。
その結果、スイングにも大きな影響を与えます。
使い手に合ったゴルフグリップを装着すれば、思い通りの仕事をしてくれるでしょう。
それほどゴルフグリップはゴルフにおいて大切なのです。
ゴルフグリップの種類(素材)
ゴルフグリップの種類で最もフィーリングに影響するのが、素材です。
近年はゴルフグリップの素材もラバーを使ったものから新素材のものまで様々なものがあります。
手の皮膚が柔らかい人はソフトな素材、手の皮膚が厚く硬い人はコード入りのものなど、握ってみてフィーリングの合うものを選ぶと良いでしょう。
今では殆ど見かけることはなくなりましたが、昔は革のグリップだけでした。
そして昔も今も使われているのがゴム素材です。
しかし現在はコンパウンドにしたことで、その性能は格段に良くなっています。
それから新しい素材の中でもEPDMを始めとする、樹脂系のコンパウンドのグリップが主流になりつつあります。
そんな新素材は、ゴムに比べ、柔らかくしっとりとした感触です。
近年は、各メーカーどんどん優れたコンパウンド素材の開発と多層構造の研究をし、衝撃吸収性やコントロール性能に優れた物がぞくぞくと開発されています。
多少価格は高めですが、そのような高性能なゴルフグリップがショットに与える影響は大きいです。
ゴルフグリップの種類(太さ)
ゴルフグリップの種類で太さは、自分がショットに何を求めるかで選びます。
ゴルフグリップの太さは、基本的にM58・M60・L60のように表記されています。
Mはメンズ、Lはレディースを意味します。
数字は内径の直径をインチで示したものになります。
外径は全て同じに統一されているのですが、内径が小さくなるほど肉厚になるので、装着すると握った時に太く感じます。
58、60、62とあり、中間の60が一般的に良く使われている太さです。
太めのゴルフグリップは、コックがしづらくヘッドが走り難くなりますが、方向性が安定するので、方向性を重視したい人は太めのゴルフグリップが良いでしょう。
対して飛距離を重視したい人は細めのゴルフグリップが良いでしょう。
また太いものは重量が重く、細いものは重量が軽いと言うのが一般的です。
レディースクラブを使っている人が、メンズのゴルフグリップを付けてしまうとヘッドの重みを感じず、クラブの全体的なバランスも崩れるので注意しましょう。
レディース用のゴルフグリップの中には超軽量のものもあります。
ゴルフグリップを選ぶ際は、太さと合わせて重量も確認してください。
ゴルフグリップの種類(バックライン)
一番分かりやすいゴルフグリップの種類は、バックライン有りと無しです。
これは完全に好みの問題になります。
バックラインとは、ゴルフグリップの裏側に縦の線が入っているか、無いかです。
別名、リマインダーとも呼びます。
このバックラインを目印にフェースの向きを確認できるでしょう。
同時にグリップを安定させる効果もあるので、グリップに慣れていない初心者ゴルファーにはバックライン有りをオススメします。
またインパクトでフェースが開いてしまうことに悩んでいる人にもバックライン有りがオススメです。
それから状況によってフェースを開いたり閉じたりしてクラブを使う人は、バックライン無しをオススメします。
特にウェッジではそのような使い方をする人が多いので、ウェッジのみバックライン無しにするのも良いでしょう。
大抵同じタイプのゴルフグリップでバックライン有りと無しで選ぶことができますが、テープの下巻きでバックラインを作ることも可能です。
バックライン有りと無しは、良し悪しは完全に個人の好みになります。
ゴルフグリップ装着の仕方と費用
ゴルフグリップには、素材や太さ、そしてバックライン有り無しと様々な種類があり、純正のゴルフグリップを使わずに最初からカスタマイズする人もいます。
そんなゴルフグリップを装着する際は、両面テープを下巻きに使うのが一般的ですが、そのテープの量で太さを調節することもできます。
基本的な巻き方は、縦巻きと螺旋巻きの2種類あります。
どちらの巻き方をしても、1巻きで0.8mmほど太くなります。
このグリップ装着時の工夫で、自分の好きなようにカスタマイズできるでしょう。
例えばゴルフグリップの中央部分を少し太めにしたり、グリップエンドだけ太めにするなど、自身のグリップの癖に合わせて巻くことができるのです。
テープ自体は、1巻きで約2gの重さになるので、クラブの重さとのバランスを調整すると良いでしょう。
このゴルフグリップは自分で交換した方が低コストで済みますが、慣れていないと失敗してしまう可能性があります。
お店に頼むとゴルフグリップ代と別に工賃も必要とするので、それなりの料金がかかります。
パター用ゴルフグリップの種類
パター用のゴルフグリップは、以上に説明したゴルフグリップとは種類が異なります。
パター用は、ゴルフグリップの形状や太さ、重さなど製品によって大きく違っているのです。
パターのゴルフグリップは、円形でない横断面を持つことができると言うルールがあるので、ほとんどのゴルフグリップが円形でなく、フェースをスクエアにセットしやすい平らな面を持つ形になっています。
ここ数年は、太めのものを使うツアープロが増えたことで、アマチュアにも太めのものに人気が偏っているようです。
その中でも代表的なのが、ジョーダン・スピースが使っていたことで一世を風靡したSuperStroke(スーパーストローク)の極太グリップです。
太さが上から下までほぼ均一で、手首の余計なローテーションや動きを抑え、ストロークを安定させることができる画期的なものです。
それに加え彼のパッティング成功率から魅了された人が多いでしょう。
パター用のゴルフグリップを選ぶ目安として、太めのものはマレットタイプ、細めのものはピンタイプのパターに合います。
パッティングはゴルフの中でも最も繊細なタッチを必要とするので、自分とクラブに合うグリップを細かく吟味するようにしましょう。
自分に合ったゴルフグリップを選ぼう
全く同じクラブでも、ゴルフグリップの重さや太さ、硬さや素材などの種類、そして装着方法とどれか一つでも、また少しでも違えば、握った感触やショットした感触が全く異なります。
ゴルフグリップにあまり気を使わないゴルファーが多いですが、ゴルフグリップがショットに与える影響はかなり大きいと認識してください。
硬めのゴルフグリップであれば、シャフトがしっかりしているように感じます。
逆に柔らかいものであれば、シャフトが柔らかくしなるように感じます。
この硬さについてはスイングの癖を考慮するのも良いですし、単に好みで選ぶのも良いです。
太さに関しては、グリップの仕方によっての相性があります。
パームでグリップする人は太め、フィンガーでグリップする人は細めの方が馴染む傾向があります。
自分にどのゴルフグリップが合うのか、グリップの握り方やスイングの癖等をしっかり見直して選ぶようにしましょう。
またゴルフグリップはあくまでも消耗品なので、磨耗して磨り減ったり、温度や紫外線、汗や油などの汚れでも劣化を早めます。
当然使用頻度によって変わりますが、2~3年に1回はグリップ交換をすることをオススメします。
ゴルフグリップはたくさんあるから悩まされる
ゴルフショップへ行くと整然と数え切れないくらいのゴルフグリップが並んでいます。
同じメーカーでも重さから素材、特徴など様々な種類があります。
残念ながらゴルフグリップを試着することはできないので、実際に装着してみないと感じは掴めません。
しかし握ってみることはできるので、どんなに時間を掛けても良いので、できるだけ沢山のゴルフグリップを握ってフィーリングを見てみましょう。