ゴルフトーナメント観戦の際のギャラリーのマナーについて

最終更新日:2018/05/02

ゴルフトーナメントをテレビ観戦する人は多いでしょうが、実際に会場へ行って観戦する人はそう多くはないかもしれません。

しかし会場で、生のプロゴルファーたちのプレーを見るのは迫力もあり、ツアー独特の緊張感を味わえて非常に面白いものです。

機会があれば是非足を運んでもらいたいのですが、その前にギャラリーのマナーについて学んでおきましょう。

ギャラリーのゴルフトーナメント観戦スタイル

ゴルフトーナメントの観戦には、ギャラリーによって観戦スタイルが違います。

トーナメントに良く行く人は、ファンクラブに入るほど大好きなプロゴルファーがいる人が多いようです。

そのような人は、好きなプロの後を18ホールずっと付いて行く一点集中スタイルです。

またそれ以外に色々なホールに足を止めて、その時目に付いたプロのプレーを見るスタイルもあります。

それからティーグラウンドか最終ホールに腰を据えるスタイルです。

ティーグラウンドは、迫力あるプロのドライバーショットを間近で見ることができるのでオススメです。

前者の2つは結構な距離を歩かなければなりませんが、一箇所に留まっておけば、歩かずともプロが自分のところに来てくれます。

慣れた人は、時間を見て、丁度良いところでティーグラウンドから最終ホールへ移動し、18番ホールのプロたちの緊張した面持ちを楽しみます。

しかし最終日の18番ホールは人がかなり集まるので、タイミング良く移動しなければ、観戦場所を確保できないかもしれません。

どのスタイルを選ぶも好み次第ですが、どこから観戦するにしても守らなければならないギャラリーのマナーがあります。

プロゴルファーの心理を理解するのもギャラリーのマナー

たまにネットのゴルフコラムやトーナメント観戦に関するSNS等で、プロやキャディーを批判する声を見かけます。

・大して動いてもないのにプロやキャディーに睨まれた!
・お金を取ってプレーを見せるのが仕事なのに、ギャラリーに対して何様だ!
・まずはプロとしてのマナーを学べ!

こう言ったような痛烈なものがあります。

特に日本男子ツアーに対しての批判は、特定のプロの名前まで挙げられることもあります。

遠くから来ているのに睨まれたりすると、応援する気持ちが失われてしまう気持ちももちろん理解できます。

しかしプロは、1打1打に人生が掛かっており、その1日、1時間、1分に神経を研ぎ澄ましています。

自分では気づかないような音や動きでもプロにとっては大きな音に感じてしまうのです。

つまり試合中の彼らは極限状態と言っても良いでしょう。

普段ニコニコしていて温和な人であっても試合中だけは別の人となります。

些細なことが1打のミスを生み、そのミスが1日の流れを変えてしまうからです。

そんなプロの心理状態を理解して行動するのもギャラリーのマナーの1つだと思えませんか。

ギャラリーのゴルフトーナメントの基本的な観戦マナー①

まずはゴルフトーナメント観戦において、ギャラリーの基本的な観戦マナーからお話します。

ゴルフはメンタルのスポーツと言われているのは知っていますよね。

ゴルフをする人だったら分かると思いますが、プレー中は静かにして、プレーに集中することが基本です。

アドレスに入った後に音を立てたり、動いたりするのは最大のマナー違反になります。

おしゃべりや携帯電話の音などは言語道断です。

携帯電話は置いていくか、電源を切る、最悪マナーモードにするのは絶対です。

また移動についても大切なマナーがあります。

好きなプロが打ち終わったからと早々に移動するのではなく、その組の全員が打ち終わってから移動するようにしてください。

音を立てるのは厳禁ですが、素晴らしいショットやパットの際は、「ナイスショット!」など賞賛の声を掛けたり、拍手するのは大変良いことです。

中にはパッティングがカップに向かっていったら「入れ~!」と応援する人もいます。

これはマナーに反しないので積極的に行っても良いでしょう。

ギャラリーのゴルフトーナメントの基本的な観戦マナー②

まだまだあります。

ゴルフトーナメント観戦において、ギャラリーの基本的な観戦マナー。

観戦中にプロが打ったボールが飛んできた時に、触ったり、動かしたりするのは絶対にダメです。

偶然当たってしまった場合は仕方がありませんが、故意にボールを動かしたりするのは大きなマナー違反です。

以前石川遼プロのボールを持ち帰ろうとしたギャラリーがいて大きな問題になりました。

知らなかったでは済まされないので注意しましょう。

またトーナメント中のコース内に勝手に入るのもダメです。

係員の指示でコース内を横切ることはできますが、それ以外は禁止です。

最後に、カメラやビデオの持込は禁止です。

シャッター音が鳴ると、プロの邪魔になってしまうからです。

報道関係者には許可が出ていますが、報道関係者が宮里優作プロのショット直前にシャッターをし、注意されていることがありました。

プロのカメラマンでもそう言った事態になるので、一般人が禁止されるのは当然のことと言えます。

無意識すぎて見落としがちなマナー違反

ゴルフトーナメント観戦のギャラリーの基本的なマナーをたくさん紹介しました。

これらは知ってしまえば、ゴルフ場内へ入って気をつけることが十分にできますよね。

それでもマナー違反をする人は、ギャラリー失格です。

しかし無意識にマナー違反をしてしまうことは誰でもあります。

それが「ビニール袋」です。

スーパーやコンビニ等で商品を買ったら必ず入れてくれるビニール袋。

ゴミ入れにもなりますし、ペットボトルを入れておけば、バッグの中が濡れずかなりの便利グッズです。

しかしこのビニール袋を触る音、無音の中ではかなり響くと思いませんか。

カサカサと言う独特の音は、遠い場所でも聞こえます。

また無意識に音を出してしまっていることが多いものです。

またビニール袋が風に飛ばされる可能性もあります。

自身のラウンド中でも経験のある人はいるでしょう。

プロのショット中にビニール袋が飛んで来たらマナー違反ところの話ではありません。

バッグの中に手を入れただけでもビニールの音は漏れてしまいますので、なるべくトーナメント会場にはビニール袋は持って行かない方が良いでしょう。

それでは観戦に行く準備をしよう

ゴルフトーナメント観戦のマナーを知ったら、あとは観戦に行く持ち物を準備しましょう。

当然屋外での観戦になるので、天気チェックは重要です。

天気予報で雨になりそうなら、レインコートは絶対必要です。

傘を持っていく人が多いですが、他のギャラリーの邪魔になるだけでなく、人が多いところでは隣の人が近いので怪我をさせてしまう危険性もあります。

なるべく傘ではなく、レインコートを着ることをオススメします。

逆に晴れの日の場合は、サングラスを準備しましょう。

逆光でもプロの鋭いショットを見逃すことがありません。

またラウンド同様日焼け止めを塗るのも忘れないようにしましょう。

炎天下の中、日陰の無いところにずっといるので、帽子着用はもちろん、熱中症対策のため水分も十分準備しておきましょう。

また一箇所にとどまって観戦したい人は、ビニールシートや折り畳の椅子を持っていくと良いです。

しかし大きすぎる物は他の人の邪魔になるので、1人分くらいのサイズのものにしましょう。

これで観戦の全ての準備OKです。

ギャラリーはギャラリーのプロになろう

ゴルフトーナメントは、誰しもプロの素晴らしいショットを間近で見るために行く人がほとんどです。

プロはそのために毎日練習し、大変な努力を重ねています。

ですから私たちギャラリーは彼らのプレーを盛り上げるため、マナーを守り、しっかりと応援してあげましょう。