ゴルフで初心者が必ず通る道、それはアイアンに限らずスライスするという事ですよね。
では、どうしてスライスするのでしょうか。
スライスの直し方はどうすれば良いのか知りたいですよね。
初心者がスライスする理由は比較的簡単で、感覚をつかみやすいアイアンで練習すれば直し方が分かる可能性大です。
では、ゴルフスイングでスライスの発生するメカニズムと直し方について見ていきましょう。
ゴルフスイングでスライスの発生する理由
ゴルフスイングでドライバーやアイアンでスライスが発生する理由としては、ボールに対してヘッドが外側から入ってくる、いわゆるアウトサイドインの軌道が原因となります。
ダウンスイングでヘッドが外側からボールに向かって降りてくる為、カット軌道となり結果こすり球となって大きく曲がってしまうのです。
そんなスライスボールは風に弱く、また方向のコントロールも効かない為、スコアをまとめる事ができなくなります。
アイアンのスライスも同様ですが、ドライバーなどのウッドクラブのスライスと違う所はボールに強烈な横回転が加わる為、グリーンでボールが止まりやすいといった副次的な効果があります。
しかし、プロの様に意図的に放つスライスボールでなければグリーンオンさせる事は難しいでしょう。
そこでスライスの直し方ですが、それはまずアウトサイドインの軌道を修正する必要があります。
アイアンのゴルフスイングではわざとスライスを打つ方法もある
スライスというといけない球筋であり、早く直し方を覚えなくてはならないと思っているゴルファーも多いのではないでしょうか。
しかしです。
ゴルフではわざとスライスを打つ事によって、止まるボールを打つ事が可能になります。
また、スライスボールはフック系のボールよりも高い弾道になりますので、ピンをデットに(直接)狙うショットには向いていると言えます。
その場合、アイアンでわざとカット気味にボールを打つ事によってスライス回転をかけます。
すると、ボールは高く上がり、グリーンの真上からボールを落として来るようなショットになるため、ピン近くにボールを落とす事ができる様になります。
ミドルアイアン以上の番手でこういったスライス弾道のショットを打つ事により、グリーン奥に外したくない場合やこぼしたくない場合に有効なショットとなります。
そう考えると、スライスの直し方を優先するよりもコントロールされたスライスボールを打つ事を学ぶ事も、ゴルフ上達には必要と言えるのかもしれません。
アイアンでスライスの直し方を体に覚え込ませるには
ドライバーはパターを除く13本のクラブの中で一番ロフトが立っている為、スライスしか打てないゴルファーにはコントロールが難しいクラブと言えます。
その点、ロング、ミドルアイアンを除くウェッジなどの短い番手のアイアンならばロフトが寝ている分、ボールは捕まりやすく、スライスの直し方を覚えやすいクラブと言えるのです。
特にスライスに悩むゴルファーにオススメなのは、9番以下のクラブで練習する事です。
この番手以下のクラブであれば、飛ばす意識も薄れる為、スイングが作りやすいと言えるのではないでしょうか。
スライスの直し方は、アウトサイドインの軌道をインサイドインもしくはインサイドアウトに振る必要があります。
9番以下の短いクラブを持って、この軌道をなぞる様に何回も素振りを繰り返します。
クラブが短い分、イメージを持ちやすいのではないでしょうか。
スライスの直し方を会得する為には、長いクラブは禁物です。
ゴルフでは、短いクラブを使い繰り返し練習する事でスライスの直し方が分かる様になると言えます。
スライスの直し方は右手・右腕の力をコントロールするゴルフスイング
スライスするゴルファーというのは、右打ちならほぼ間違いなく右手、右腕の使い方が間違っているからです。
ゴルフスイングは良く野球のバッティングと比較される事が多いのですが、ヘッドを早く振る事とバットを早く振る事以外、あまり共通点が少ないと言えるのです。
なぜなら、野球経験者がゴルフを始めると最初はほぼ間違いなくスライスすることから分かります。
しかもパワーがある分、ドスライスでOBまっしぐらなんて事も少なくありません。
これは、野球のバットスイングの仕方に理由があるのですが、野球スイングは右打ちなら左サイドでリードしながら右肩も一緒に動いてきますよね。
この動きをゴルフスイングで行うとヘッドが外から入ってきます。
バットは重いのでその分右腕や右手の力を目一杯使ってスイングします。
つまりゴルフスイングでスライスの直し方のキーポイントは、この右サイド、右腕と右手の力をうまくコントロールする事なのです。
ダウンスイング初期に右サイドの使い方、動かし方を変えるだけで、アイアンに限らずスライスは止まります。
プロのスイングを見ると、ダウンスイングに入る際、一瞬の間がある事に気づくはずです。
この間のタイミングを掴みましょう。
スライスの直し方はアイアンで左右の腕1本それぞれで振ると良い
スライスの直し方で有効な方法として、短めのアイアンを使って左右それぞれの腕1本で振る事がオススメです。
まず左腕1本だけで振ってみてください。
普通にスイングすれば、ほぼ間違いなくスライスになるカット軌道でヘッドは降りてこないはずです。
体の構造上、左腕1本でスイングすればクラブを引っ張る形となり、外側にヘッドが降りる事はないでしょう。
次に右腕1本でアイアンを振ってみるとどうでしょう。
ダウンスイングでインサイドにヘッド降ろす事ができないゴルファーなら、ヘッドが外側から降りてくるはずです。
右肩も早くから動き出し、ボールに向かっているはずです。
この動きがスライスする理由なのです。
右腕1本スイングでは、ダウンスイングで特に肩を早くから動かさない様にし、我慢すると良いでしょう。
すると右手が前ではなく下に動く様になるはずです。
この動きがクラブをインサイドに引っ張り降ろす動きとなり、スライスするカット軌道からインサイド軌道へとヘッドの動きが変わります。
この左右の腕1本で行う練習は、スライスの直し方だけでなく、スイングプレーンのズレを修正するのにも役立つ練習方法と言えます。
ぜひ試してみてください。
アイアンではスライスでなく、捕まったスライスを打つと良い
スライスは弾道としては良くないと言えるのですが、ボールが捕まったスライス系、フェードボールならスコアメイクの強力な武器となります。
スライスは単なるカット軌道の為、早く直し方を覚えた方が良いのですが、コントロールされたフェードボールなら、ピンをデットに狙えるボールが打てる為スコアを上げる事ができる様になるはずです。
ゴルフクラブとボールの進化によって、昨今ではドローボールを打たなくても距離が出る様になった為、フェード系のボールを持ち球にプロも増えましたよね。
その他の理由として、ドライバーからアイアンまでフェード系のボールの方がコントロールしやすいというのもあります。
ドローボールはインパクトゾーンでフェースを閉じる動作が必要なのですが、フェードボールならそのままフェースをボールに当てていく事ができます。
イメージとしてはアプローチのフルショットの様な感じになる為、方向出しや距離感が合わせやすいのです。
そういったことから、スライスの直し方を無理やり覚えるよりも、今はスライスからフェードにスイングを持っていく事でも距離も方向性も出せる時代となっています。
もちろん、ドローもフェードもフックもスライスも打ちこなせる事が上級者になる為には必要です。
上達するにはスライスからフェードへの転換を早くしよう
スライスボールではゴルフの上達は望みにくいと言えるので、早くフェードボールへの転換を図るべく、練習しましょう。
フェードボールを打てる様になれれば、グリーンを狙うショットにも安定感が生まれます。
その為には、ダウンスイング時の右サイドの使い方を覚える必要があります。
ダウンスイング初期の動作、実はここがスライスの直し方には一番重要な部分と言えます。