ゴルフスイングでグリップが滑ると不安になって、ミスショットにも繋がるものです。
まして雨の日であれば、余計に手が滑って不安になります。
そこで雨の日でもグリップが滑らない方法やメンテナンス法、また滑らないアイテムなどを紹介していきます。
雨のゴルフのグリップ滑り止め対策は傘の中にあり!
雨で濡れてしまいグリップが滑ると、プロアマ問わず思い切ったゴルフスイングができません。
それを防ぐ方法はグリップを濡れないようにするか、濡れても滑らないようにするかです。
ただ雨は天から降ってくるものですから、濡れないようにするといっても限度があります。
ラウンド中であれば、傘の中にグリップ部分を入れて、アドレスに入る直前まで濡らさないようにすることはできます。
また傘の内側から張っている骨部にハンドタオルをぶら下げて、濡れたグリップはすぐに拭けるようにすることも大切です。
ただし、そのくらい濡れるような雨の場合は、当然手のひらもビショビショになっているはずです。
そこで手を拭いて水気を取ることも大切ですが、それよりも水が付いても滑らないようにすることのほうが効果的だと考えられます。
雨水の防御といえば、レインウェアの表面に吹きかける撥水剤があります。
しかし手のひらやグリップの場合は、この液剤を塗っても撥水効果は薄いので、グリップに吹きかける滑り止め剤を使用するのがオススメです。
ロージンバッグのお陰で雨のゴルフもグリップは滑らない
雨によってグリップが滑る時は、ゴルフクラブ専用の滑り止め剤が有効です。
滑り止め剤は、野球のロージンバッグのように手のひらにつけるタイプと、野球のバットにスプレーするようなグリップに吹きかけるタイプがあります。
ロージンバッグの成分は、炭酸マグネシウムと松脂です。
炭酸マグネシウムは、水に溶けないという特性があるので、雨水で手が濡れていてもザラザラ感が得られます。
ちなみに松脂はベタベタするので、「ルール的に大丈夫?」と心配の声が聞こえそうですが、ゴルフ規則14-3では「松脂やパウダー」をつけることが許されています。
ただロージンバッグを携帯して、常時使うのは面倒なものです。
濡れないようにビニール袋に収納して、そのたびに袋から出して、「ポンポン」とパウダーを手につけている間に、もっと濡れてしまうかもしれません。
そういったこともあり、使い勝手を考えてか、実際にロージンバックを使っているゴルファーは、ほぼ見たことがないのが現状です。
雨の日のゴルフでもグリップを洗浄すれば滑らない
雨に濡れてグリップが滑る時、もっとも効果的な防止策は、グリップに滑り止めを添付することです。
ゴルフをする前に滑り止めスプレーをグリップに吹きかけておけば、グリップをしっかり握ってスイングすることができます。
ただし、ある程度の期間は滑ることなく使用できますが、長期間の効果は望めません。
またすべてのクラブに滑り止め剤を添付するのは、労力的にも金銭的にも負担が大きいのですが、大雨予報でしかもキャンセルなしの状況であれば、効果は絶大だと思います。
もともと新品のグリップは雨で濡れてもあまり滑ることはありません。
滑るのは経年劣化によるもので、グリップの表面が滑りやすくなっているところに、さらに雨水で濡れてしまい、しっかり握っても滑ってしまうのです。
ゴムラバーの場合は、ゴム質の劣化であればグリップ交換するしかありませんが、表面に手垢や汗などで皮膜ができている場合も滑りの原因となります。
その場合、中性洗剤をつけてタワシで擦り洗いすると、皮膜が落ちて滑りにくくすることは可能です。
雨の対策にゴルフクラブのグリップ交換をしよう!
日頃からゴルフクラブをメンテナンスしていると、雨の日でもグリップの滑りを防止することができます。
特に濡れたままで、乾燥させずにキャディーバックに詰め込んでおくと、キャディバッグの底のほうでカビが発生して、菌糸が余計に滑りやすくしてしまいます。
そのため濡れたグリップを拭いたり、汚れを洗い落とすことも重要ですが、たまにはキャディバッグの口にあるセパレートバーを外して、バッグの中を拭き掃除してみてはいかがでしょう。
ついでに底部までアルコール除菌をすると、ゴムラバーの劣化防止にも繋がります。
また市販の滑り止めスプレーの中には、グリップのクリーングと併用できるタイプもあるので、メンテナンスが面倒という人には、滑り止め&洗浄の2役タイプを使うのがオススメです。
問題は劣化したグリップの交換です。
日頃利用している練習場やゴルフショップでは、大抵グリップ交換を受けているのではないでしょうか。
大手のショップなら交換するグリップを購入する条件で、手数料は300円程度ですから、溶剤や両面テープなどを別途購入することを考えると、セルフでやるよりメンテナンス依頼したほうがお得かもしれません。
グリップがフィットする雨用のゴルフグローブとは
雨の日のゴルフでは、グローブの性能も見逃すことはできません。
グリップが滑るからと、グリップメンテナンスに気を取られがちですが、グローブもまたルール上で認められた滑り止めアイテムの1つです。
もちろん素手でグリップを握っても問題ありませんが、雨で濡れる時や手汗が出る時は、グローブが良い仕事してくれます。
そんなグローブには本皮タイプと合皮タイプがあります。
雨の日の本皮グローブを使い続けていると、徐々にヌルヌルと滑るようになります。
ですから雨でグリップが濡れる日は、合皮グローブを使いましょう。
合皮の場合は水分を含んでも、外して雑巾絞りすれば再使用ができます。
また本革よりも安く、しかも雨に強いタイプもあり、濡れたほうがフィットしやすくなる新素材も出てきているほどです。
できれば交換用を用意しておき、ハーフランドで新しいものに交換すると良いでしょう。
雨の日のゴルフはベースボールグリップがオススメ!
雨の日のゴルフはグリップが濡れるので滑って当然です。
どんなに滑り止めをしても、フルスイングしたらスポっと抜けてしまうことがあるかもしれません。
だれもいないフェアウェイに、ゴルフクラブが飛んでいくなら笑い話で済みますが、目の前の池の真ん中に落ちてしまうと、池の水を抜かない限り回収不能となり全く笑えません。
ましてバックスイングで横や後ろに飛んでいくと、大事故に発展する可能性すらあります。
そんな雨の日で滑りやすい時は、ベースボールグリップでしっかり握るという選択肢もあります。
もちろん普段から練習をしていないと、慣れていないのでボールをコントロールできません。
しかしベースボールグリップにすると、大振りしなくてもコンパクトなスイングで飛距離を出すことができます。
何よりも10本の指すべてで握るため、滑るグリップをしっかり掴んでゴルフクラブを振ることができます。
どうしても滑る時の回避法としては、もっとも確実な方法だと言えるでしょう。
雨のゴルフは事前に滑らないグリップの準備をしておこう
雨の中のゴルフは誰でも嫌なものです。
屋外のスポーツですから、天候に左右されることは仕方のないことですが、もしも予報が雨であれば、グリップの滑り止め対策は事前に準備しておきたいものです。
特にグリップ洗浄と滑り止め、そして合皮グローブ、この3つを準備しておけば、嫌な天候であってもベストスコアが期待できるかもしれません。