ゴルフグリップにあるバックラインのメリットとデメリット

最終更新日:2018/03/28

ゴルフグリップにあるバックラインって知っていますか?

ゴルフショップのグリップ売り場に行くと、同じグリップでもバックラインありとなしの2種類用意されたものがあります。

名前を聞いたことがあるゴルファーもいるでしょうが、今回はバックラインとは何なのか、そしてそのメリットとデメリットについても説明します。

ゴルフグリップにあるバックライン

ゴルフフリップには、バックラインと呼ばれる突起があるものがあります。

実際にバックラインのあるものと、ないものを触り比べてみると、どのようなものなのか感触で分かるでしょう。

バックラインがあることで、装着後グリップが楕円のような形になって引っかかりが生まれ、常に同じポジションでグリップを握ることができるようになります。

ある意味いつも同じポジションでグリップするための目印と言っても良いでしょう。

常に同じポジションでグリップできるようになるので、初心者ゴルファーがゴルフを覚える時には、間違いなくバックラインありのグリップが最適でしょう。

また初心者だけでなく、楕円のグリップが握りやすいと言う人にもオススメです。

国内で市販されているゴルフクラブについているグリップには、バックラインありが多いので、バックラインありのものが握り慣れている人も多いでしょう。

クラブによってはバックラインの有無を選ぶ人も多いため、バックラインのメリットとデメリットについてもお話ししていきましょう。

ゴルフグリップのバックラインのメリット

ゴルフグリップのバックラインのメリットは、やはり一番は目印になるため常に同じところで握れることです。

ゴルフは、体からクラブまで力をしなやかに伝える必要があります。

そのためグリップの握り方も常に同じでないと、スイングの再現性は求められません。

それに対し、バックラインがあることで常に同じショットが打ちやすくなります。

またバックラインを利用してスライスを改善することもできます。

グリップは、気をつけているようでも、何打もボールを打っていると自然と握る位置が変わってしまったりします。

しかしバックラインがあるだけで、そう言ったことを避けることができるのです。

スライサーの場合、わざとバックラインがフック気味になるようにシャフトに挿入することで、グリップをフックグリップに矯正することができます。

通常はグリップの真後ろになるようにバックラインを入れるのが基本なのですが、スライサーの人は、バックラインが自分から見て少し左方向にずらして挿入するとストロンググリップになりやすくなります。

フックに悩んでいる人はその逆にすることでフックを矯正することができます。

ゴルフグリップのバックラインのデメリット

当然何事にもメリットもあればデメリットもあります。

ところでゴルフグリップのバックラインのデメリットとは何なのでしょうか。

上級者になると、フェードボールやドローボールを打つために意図的にフェースの開閉をすることがあります。

その際にバックラインが邪魔になったり、フェースが開きにくいと言うこともあります。
またアプローチやバンカーショットなどフェースを開いて球の高低を調整する人にもバックラインなしの方が適しているでしょう。

また日々の体調やコンディションにより、いつも通りのグリップがやりにくい場合があります。

例えば手が浮腫むとか体感的な体重の変化や体の動き具合、ちょっとした違和感など、そんなちょっとしたことがいつも手に当たるバックラインありのグリップの感触を左右する時もあります。

そう言った細かい部分が気になるような人は、バックラインなしのグリップを使用した方が良いでしょう。

日頃から感覚やフィーリング優先でグリップする人がバックラインありのグリップにしてしまうと、スイングの際に違和感しかありません。

自分がどういったスタイルなのかでしっかりと判断してください。

プロは好みで使い分け

プロゴルファーは、上級中の上級者ですから、フェードやドローを打ち分けることもあるのでバックラインなしを選んでいると思うでしょう。

しかしプロゴルファーの場合は、好みで使い分けている人が多いようです。

硬めのグリップが好きな人は、バックラインありのグリップ使用しています。

逆に柔らかめのグリップが好きな人は、バックラインなしのグリップを使用しています。
また長いクラブにはバックラインありのグリップを使う人が多いです。

長いクラブとは、主にドライバーや3Wなどのことです。

長いクラブになるとフェース面がぶれやすくなるので、向きを変えないようにしっかりとグリップできるようにバックラインありにします。

対して短いクラブはバックラインなしのグリップを使うことが多いです。

なぜならアイアンやウェッジ等は、コースの状況やピンまで距離に応じて臨機応変にフェース面を変えて使うからです。

そのような場合に、バックラインがあると邪魔になってしまいます。

プロは状況に応じて様々なクラブセッティングをしますが、アマチュアゴルファーの場合、そこまでこだわる必要はないでしょう。

バックラインを上手く活用するには、最適位置へずらそう

ゴルフグリップのバックラインは一般的に真下に突起が来るようにセットします。

もちろんそれが決まりではありません。

人の手は十人十色、ゴルファーのグリップの握り方も千差万別です。

そこでバックラインを上手く活用する方法を紹介します。

グリップ交換の際に、バックラインの位置を少し変えるのです。

一般的な真下に突起が来るバックライン、いわゆるスクエアグリップで違和感なく握れる人は問題ないのですが、それでは違和感があると言う人も中にはいるでしょう。

そのような人は、自分の握り方にあった位置にバックラインが来るようにグリップを挿し込むのです。

そうすることで自分にぴったりと合った自分仕様の専用グリップにすることができます。
例えば、ストロンググリップであれば、バックラインを1本分ターゲット方向にずらすといったことです。

つまり、グリップした際に、指の関節部分にバックラインが来るように調節してセットするのです。

握ってみて違和感があれば、それに応じてバックラインの位置を変え、カスタマイズできるのもゴルフクラブ調整の1つの楽しみでもあります。

バックラインをねじることで上手く活用する

ゴルフグリップのバックラインを上手く活用する方法はまだあります。

通常バックラインはグリップなりに真っ直ぐになっています。

これもまた必ず縦に真っ直ぐしなければならないと言う決まりはありません。

バックラインの位置を上下で変えると言う活用方法があります。

近年ストロンググリップで握る人が多いです。

ストロンググリップで握る人は、グリップエンド側をターゲット方向へずらし、ヘッド側は真っすぐにしてみてください。

当然そのようなバックラインのグリップは販売されていないので、自分でグリップを交換する際に、一工夫するのです。

グリップ交換時に、グリップが接着される前に、雑巾を絞るようにグリップをキュッとねじっておくだけです。

そして自分で握りながら少しずつ修正していくと良いでしょう。

ただし接着剤が乾くまでの短時間で行わなければならないので、やり方は簡単ですが、時間との勝負になります。

バックラインを利用すれば、自分に合ったオリジナルのグリップを作り出すことができます。

メリットデメリット関係なく自分好みで

ゴルフグリップのバックラインのメリットとデメリットに関してお話しました。

上級者になるとバックラインなしを使う人の割合が増えます。

しかし上級者でもバックラインありを好んで使う人も多くいます。

グリップはゴルフスイングにとって一番大事な部分です。

他人の意見よりも、まずは自分が使いやすいグリップを使うのが一番良いでしょう。