ゴルフのスコアを縮めていく上で必要になる、アプローチ。
皆さんは、アプローチが苦手ではありませんか?
基本的にアプローチが得意という人の方がスコアの波が激しくなく、安定しています。
今回は、アプローチが上手くなる方法を伝授します。
アプローチを知ろう!
まず、皆さんは、アプローチという言葉を聞いて、何を思い浮かべますか?
使用するクラブ、距離感、球筋などなど色々と思い浮かべたのではないでしょうか。
もちろん、どれも大事なことなのですが、これよりも先に思い浮かべなければいけないものがあります。
それは、「転がすことができるのか」ということです。
アプローチでのミスの多くの原因が、わざわざ難しいショットにチャレンジをして、失敗することです。
しかし転がすだけなら、ミート率がグッと上がります。
理由は打ち方にあるのですが、まず絶対にダフらなくなります。
通常では、ダフリもトップも恐れながらのプレーになりますが、転がすアプローチの際は、正しいアドレスで打てさえすれば絶対にダフりません。
従って、基本的にはアプローチの場面に遭遇した場合には、まず必ず転がすことができるかということを第一に考えるようにしましょう。
その正しい順序(方法)は下記になります。
1.転がすことができるかどうか
2.キャリー+ランの割合
3.クラブ選択
4.落としどころの確認
5.打つ
この順序で思い浮かべられるようにしましょう。
そうすれば、アプローチの成功確率がグンと高まり上手くなるということです。
アプローチが上手くなるために
アプローチとは?を知った後は、今度は使用クラブに応じた総飛距離とその割合を押さえます。
例えば、同じ50ヤードを打つ場合でも、ピッチングウェッジを使うのと、サンドウェッジを使うのとでは、総飛距離に対しての割合が違うからです。
例えば、ピッチングウェッジで50ヤード先のグリーンに乗せる場合の割合ですが、キャリー20ヤード、ラン30ヤードのイメージとなります。
そして、サンドウェッジの場合では、キャリー30ヤード、ラン20ヤードとなるのです。
理由は、クラブのロフト角の違いになります。
クラブが寝ている方が、ボールは上がり、転がりにくくなります。
以下が参考としての距離の割合になります。
ピッチングウェッジ キャリー4:ラン6
アプローチウェッジ キャリー5:ラン5
サンドウェッジ キャリー6:ラン4
ロブウェッジ キャリー7:ラン3
このような割合になります。
この割合を頭に入れながら、どんな方法で攻めていけば良いのかを考えて行きながら、カップにできるだけ寄せましょう。
つまりアプローチが上手くなるためには、結構頭を使わなくてはいけないのです。
アプローチの際、常に同じクラブを使用している人は、特に注意しましょう。
7番アイアンも、ドライバーも時にはアプローチとして使用することもあるのです。
その場に応じたクラブ選択ができるようにしましょう。
クラブ選択を適切にする方法とは?
前述にて、各クラブのキャリーとランについての割合を説明しましたが、その割合は、グリーンやエッジ、もしくは花道に落とした場合での割合になります。
従って、落としどころがラフやセミラフの際は、割合がどうしても変わってしまいます。
そのため落としどころをグリーンや花道にするためのクラブが必要になります。
それでもランとの割合が合わず、寄せることが困難な場合には、アプローチの技を増やすしかありません。
前述で説明した、各クラブの割合で総距離が成り立つ打ち方をピッチエンドランと言います。
その他に、キャリーをほとんど出さないランニングショットと、ランを出さないロブショットというものがあります。
ピッチエンドランで寄せることができない場面の時には、この2つの打ち方も視野に入れなければいけません。
基本的には、この3種類の打ち方を駆使しながら攻略していくことが、アプローチの寄せ率が上がる方法なのです。
これらを身につけてアプローチが上手くなるのです。
クラブ選択を適切にするためにも、どのショットも打てるように練習しておきましょう。
アプローチが上手くなる普段の練習方法とは?
アプローチ上手くなる練習方法は以下になります。
・打ちっぱなしでは、1階席で練習する。
・落としどころに下手投げで投げる練習をする。
この2つを必ず実践してください。
まずは、打ちっぱなしについてですが、打ちっぱなしの距離表示は必ず1階打席から計測されています。
また2階席、3階席から打つと、打ち下ろしな分、どうしてもキャリーが伸びてしまいます。
そのため、距離感が全く合いません。
つまり1階で練習をしないと、距離感が掴めないのです。
さらに細かい注意点として、ランの計算はしてはいけません。
グリーンとは芝が違うので、参考にならないからです。
必ず落としどころに落とす練習をしましょう。
そして日頃から行ってほしいことは、下手投げでボールを投げて、狙ったところに落と練習です。
これは家でもできるので、毎日やってほしいくらいです。
この下手投げで投げる力加減、振り幅が、アプローチウェッジで打つ際の距離感と類似します。
常にその下手投げでの感覚を養っていれば、コース上でもイメージを膨らましやすくなり、距離感が合いやすくなります。
一番アプローチが上手くなるのは芝生?
上記では、普段の練習方法での上手くなる方法を伝授しましたが、環境を考えず、アプローチが本当に上手くなることだけを考えれば、芝生から打つがベストでしょう。
芝生の伸びている量、生え方、種類などによってクラブヘッドの抜け方が変わります。
どうしても人工芝を用いている打ちっぱなしでは、クラブの抜けが良くなり、打てている気になります。
さらに、クラブヘッドもすべりやすいので、ミートした気にもなります。
しかし本当の芝生で練習すると、ちょっとのミスで結果が大きく変わります。
なかなか芝生での練習できる環境は少ないので、一般的にはコースに行った際に経験値が上がるのです。
コースでのミス、成功が経験値として積まれますので、コース行った際には、進行速度に影響が無い程度にアプローチの経験値を積むために打ち直したりするのも手ではないでしょうか。
また、コースに併設しているアプローチ練習場があったりする場合もあるので、スタート前に積極的に練習することをオススメします。
3種類のアプローチを打つ方法
先ほど、説明したピッチエンドラン、ランニングアプローチ、ロブショットの上手くなる方法を説明します。
まずは、ランニングアプローチです。
ランニングアプローチでの注意点は、アドレスと手首です。
アドレス時にボールの位置を右に置くこと、体重を左にかけることが必要になります。
右に置けば置くほどキャリーが出なくなります。
また体重は頭の位置がブレない程度に左にかけましょう。
推奨は7:3の体重配分です。
そのまま手首を使わず、パターのようにコツンと打ってください。
次にピッチエンドランでは、軸がぶれない程度にアドレスで左に体重をかけます。
推奨は6:4の配分です。
そのまま振り子のように左右対称にスイングしてください。
距離に応じて、手首をコックする必要が出てきます。
目安は腰の高さ以上に振らなければいけない場合です。
最後はロブショットですが、こちらはアドレスでフェースを開くことが必須です。
フェースを開いた分だけ体を開き、相殺して真っ直ぐになるように構えます。
スイングは足のラインに沿って、コックをしながら上げましょう。
そのまま足のラインに沿って振り抜きますが、フェースがローテーションしないように注意しましょう。
打ち方の記載だけでも分かるように、ロブショットが一番難しいです。
どうしてもその選択しかできないような時に使ってください。
その数少ない時のために練習が必要になります。
アプローチは経験
アプローチが上手くなるために色々な方法や、手段、打ち方などを説明しましたが、結局一番大切なのは経験値を積むことです。
それも芝生からの経験値です。
正しい打ち方を覚えた後は、ひたすら芝生から打つことに専念しましょう。
海外仕込みのゴルファーがアプローチ上手なのは、練習場も芝生だからという説があるほどです。
たくせん経験して、上手くなっていきましょう。