アプローチでスピンをかける方法 初心者ゴルファー必読!

最終更新日:2018/01/28

男子プロゴルファーのアプローチを観ると、グリーン上でバックスピンが掛かり、数メートル戻るようなショットが良く見られます。

そこで、アマチュアでもバックスピンが掛かるようなアプローチテクニックを使って、より攻めるようなアプローチをしてみましょう。

プロのアプローチは強烈なバックスピンが掛かっている

男子プロのツアー中継やゴルフ番組などで見られるアプローチですが、ボールがグリーンに着地した後、グリーンが下っているわけではないのに、打った方向に対して数メートル戻るような動きをしていることがあります。

それは想像以上のバックスピンが掛かっているからです。

男子プロの力強いインパクト、ヘッドスピードでボールに対してダウンブローに打ち込むと戻るほどのバックスピンが掛かるのです。

敢えてバックスピンを抑えるように打つこともありますが、バックスピンは掛かるものとしてショットをしているようです。

また、ラフからのショットでボールとロフトの間にラフが挟まってしまうと、スピンが掛からない場合もあり、さらにフライヤーになると思っていたよりも飛距離が出てしまうということが起きます。

どのくらい戻るかは落ち場所の影響もあるので、プロでもなかなかコントロールできないようなバックスピンですが、ボールが落ちた後にキュキュキュと止まるその様子は男子プロならではの格好良い光景ですよね。

スピンで止める格好良いアプローチ

男子プロほどのバックスピンは掛からずとも、男性ゴルファーなら比較的スピンが掛かるということも多いでしょう。
スピンを掛けたい時、掛けたくない時でアプローチの仕方を少し変えるようにすれば、今までよりも思い通りにボールをピタッと止めてカップに寄せたアプローチができるようになるかもしれません。

ボールがグリーンに着地した後にころころと転がってグリーンの外に…という悲しい光景が減るとスコアアップにも繋がり、さらにスピンが掛かってピタッとボールが止まればキャリーでの飛距離を計算するだけになりますから、スコアメイクの上でも考え方が楽ですよね。
何よりピタッと止まるアプローチは格好良く見えます。

無理にスピンを掛けずとも男性の場合はヘッドスピードがありますからスピンはある程度掛かります。
戻るほどのバックスピンは掛からなくても、スピンが掛かっているから前に転がってしまう距離が短く、止まっている状態に近いショットは打つことができます。

アプローチの時に、インパクトを手元で緩めてしまったり、わざとゆっくりなスイングをするのではなく、距離が短い分、自然にゆっくりになる程度に抑えてショットの時と同じようなリズム(カウント)でバックスイング、切り返し、インパクトを行ってみてください。

スピンを掛けるのには力が必要?

スピンを掛けるために力が必要かと言われるとそうではありません。
ですが、ヘッドスピードは必要になります。

女子プロゴルファーのショットの場合、男子プロほどバックスピンで後ろに下がることは少なく、ピタッと止まるようなショットやアプローチ、下がっても男子プロの距離とは全然違います。

もちろんヘッドスピードの差ではありますが、やはりヘッドスピードは体格、筋力のある方の方が速いです。

ただし、力いっぱい振れば良いのかというとそんなことはありません。
ヘッドスピードが上がらなくては意味がありませんから、腕や手で力いっぱいショットする必要はないのです。
そんなことをしては反対にダフリやトップの原因となりますから、スピン以前の問題になってしまいます。

捻転差を使って正しくスイングすること、打つ時に突っ込んでしまったり手打ちにならないようにして、シャフトのしなりでヘッドスピードを上げましょう。
ヘッドスピードが速いだけでなく、ミート率も大切になりますから、正しく速いスイングを目指して、スピンも手に入れましょう。

スピンが掛かったアプローチで気をつけること

スピンを掛けたい時に、気をつけることの1つはボールの位置がラフなのかフェアウェイなのかです。
ラフがボールとヘッドの間に入ってしまうとボールとヘッドの摩擦で起きるはずのスピンが掛かりません。
ですので、まず打つ場所によってスピンを掛けられる場所なのかどうかを判断する必要があります。

次に、スピンを掛ければ球がピタッと止まる可能性が高いので、止める球を打って良いのかを判断する必要があります。
止ないでピッチエンドランでアプローチしたほうが良い場合、転がしてアプローチしたほうが良い場合も多くあり、カップを狙うのであればその方が簡単なことが多いからです。
もっと言えば、アプローチをするよりもパターを使った方が安全かつカップは狙えます。スピンで止めようとすれば力が入ってオーバーしてしまうことだってあるかもしれません。

ですから、どんな時もどんな場所でもスピンを掛ければ良いということはないので、適切なアプローチを選択するようにしましょう。

アプローチでスピンを掛けたくない時は

スピンを掛けるアプローチの時にはヘッドスピードを上げ、インパクトをしっかり意識する必要があると説明しました。
リズムもアプローチだからと言ってゆっくりにせず、通常のショットと変わらぬリズムで打つことを意識すると掛かりやすいです。
また、サンドウェッジなどで、ロブショットと言われるフェースを開いて打つ方法を行うことでさらにスピンを掛けることができます。

では、反対にスピンをあまり掛けたくない時はどうするかですが、ロフト角があまりないもので打つようにするというのも1つの方法です。
また、ヘッドスピードを上げすぎないように、リズムもフルショットよりもゆっくりとした感じで打つというのも方法です。
ヘッドが返らないようにハンドファーストにして、そのままの角度でインパクトする方法でもスピンが掛からず、ボールは転がっていきます。

スピンを必要としない時にはスピンを掛けないようにメリハリをつけてアプローチできると良いでしょう。

スピン量を自由自在にコントロールして上級者のアプローチへ

男子プロほどのバックスピンを掛けることは難しいとしても、アプローチを打つ時にスピンで止めるという選択肢があるとグリーン周りでの選択肢が1つ増えますよね。
パターのように打って転がす、ピッチエンドラン、高さで止める、というだけではうまくいくイメージが持てない時にスピンを掛けるという選択肢があるときっと役に立ちます。

まずはヘッドを開いてスピンを掛けるロブショットの練習をしていくのが良いでしょう。ロブショットの打ち方とバンカーショットの打ち方は良く似ていますから、練習を積めばバンカーショットだってコントロールしてピンそばに寄せることもできるようになってきます。

それからどこから打つのか、という状況判断を誤らないように気をつけるようにしましょう。

スピンを意図的に掛けるようなショットは練習を積むことはもちろんですが、状況判断も必要となるため、なかなか取り組むことが難しいですが、そこまでできると上級者のスコアマネジメントと考えることもできます。

スピンだけでなく、アプローチ全体のレベルアップを図り、グリーン周りでバタバタすることのない上級者のゴルフを目指していきましょう。

難しく考えずアプローチでスピンを掛けてみよう

スピンを掛けるのは難しいようにも感じていても、だれでもどのようなショットでも必ずスピンは掛かっています。

ですから難しく考えず、少しずつスピン量を増やしたアプローチに取り組んでみましょう。